番外編3 宮城旅行仙台編・1日目
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宮城旅行も折り返した四日目
私たちは松島に別れを告げ、仙台へと向かっている
今日は伊達政宗関連ではなく、普通に観光するらしい
そればっかりもつまらねぇだろ、とは兄様の言葉だ
ということで、十時半
「おおー……
大っきい観音像ですねえ」
我々は最初の目的地である大観音へやってきた
なんと観音様の中は登れるようになっているのだ
普通の人たちはエレベーターで最上階まで登って、階段で降りてくるらしい──が!
元戦国武将の我々は!
なんと!
徒歩で登っていこうと思う!
「何階建てだと思ってんだよ!?」
「成実さんはエレベーターでどうぞ
私と兄様と小十郎さんは階段で行くので」
「その流れで俺だけエレベーターで行ったら、いよいよ仲間外れじゃねーか!
行くよ!
登ってやるよ!!
何階建てだか知らねーけど!!」
「十二階建てだそうだ
せいぜい頑張れよ、若造」
「三十越えたテメーに言われると腹立つな、この野郎……」
受付の人たちは「こいつら正気か?」という目で私たちを見てきたが、至って正気である
そんなこんなで拝観料を払って、観音様の胎内へ
中には様々な観音様や十二神将の木像が並んでいて、なんとはなしに壮観だ
「この観音像は夜になるとまた趣が変わりましてな」
「ライトアップされるんですか?」
「そのように大層なものではありませぬが……
航空障害灯や周辺の明かりで、日中以上の存在感となります」
「ついたnicknameがlast bossだ」
「なんでラスボス……」
兄様が無言でスマートフォンの画面を差し出してきた
そこには周囲の暗さの中に浮かび上がる、足元から照らされた大観音
たしかにラスボスだ……
小さい子が見たら泣くんじゃなかろうか
などと思いつつ、二階に到着
ここから階段を登っていこうというわけである!
「帰りはエレベーターでいいよな?」
「定義にも行くなら……仕方ねぇな」
「……定義?」
「青葉区にある寺だよ
平家由来の、阿弥陀如来を本尊とする寺で……」
「へぇ……」
「Specialty dishesは三角油揚げだ」
「食べ歩きとかできそうですね」
「おう、できるぞ
定義とうふ店も今日は開いてるらしいし」
地元の豆腐屋さんで作る厚揚げとか油揚げって、なんであんなに美味しいんだろうね
そんなことを言いながら、早速三階に到達
柱に沿うように仏像が並んでいる
これ上まで続いてるな、いったい何体の仏像があるんだ
「果てしねぇな……」
「Ha!
たかがこの程度で根を上げるたぁ、武の成実も落ちたもんだぜ!
そんな腑抜けた野郎に夕華はやれねぇな」
「今生でもそれ言われなきゃいけねぇのかよ!」
それだけ騒げる元気があるなら踏破できると思う
むしろ私が踏破できるか不安……
みんなで励まし合いながら四階、五階、と登っていく
六階に着いたところで、小休止を入れることにした
「やっぱり階段登るのって疲れますね……」
「だがここが折り返しだぜ
Don't give up.」
「はい……!」
だってみんなで登るって決めたもん
私だけエレベーターで楽するのは嫌だ!
私だって乱世を生き抜いた戦国武将なんだから!
「夕華様、あまりご無理はなされるな」
「はい!」
小休止を挟んで、七階へ
小窓から外を覗くと、結構な高さになっていた
青葉城の天守閣から城下を見下ろした時と、どっちが高いかな
「足取りが重くなっておられますな
いよいよお疲れか」
「あ、いえ、そうじゃなくて
けっこう高いなぁと思って……」
「お前って高いところ苦手だったっけ?」
「この俺を追いかけて、天守まで来たこともあるくらいだ
苦手はねぇだろ」
「高いところが苦手なわけではないですよ、好きなわけでもないですけど
青葉城の天守とどっちが高いかなって思っただけで」
「そりゃあ青葉城だろ、山の上にあったんだし」
「実際に比べられねぇのがちょいと残念だがな」
そんなもんか、まぁそうだよね
何度か城下町に出掛けたことがあるけど、帰る時に毎度あの急勾配を登ってたもん
馬もよく登れるなぁと感心するわけだけど、人の足で登り降りしていた自分もすごいな
慣れない頃はゼェゼェ言っていたし、見かねた成実さんが担いで帰ったりしてたけど
……担いで帰っていた理由は、まだあの頃は恋人同士でもなんでもない、ただの従兄妹だったから
恋人になった後は抱き上げ方がお姫様抱っこに進化したので、気合いで登りきっていたのを今になって思い出した
私たちは松島に別れを告げ、仙台へと向かっている
今日は伊達政宗関連ではなく、普通に観光するらしい
そればっかりもつまらねぇだろ、とは兄様の言葉だ
ということで、十時半
「おおー……
大っきい観音像ですねえ」
我々は最初の目的地である大観音へやってきた
なんと観音様の中は登れるようになっているのだ
普通の人たちはエレベーターで最上階まで登って、階段で降りてくるらしい──が!
元戦国武将の我々は!
なんと!
徒歩で登っていこうと思う!
「何階建てだと思ってんだよ!?」
「成実さんはエレベーターでどうぞ
私と兄様と小十郎さんは階段で行くので」
「その流れで俺だけエレベーターで行ったら、いよいよ仲間外れじゃねーか!
行くよ!
登ってやるよ!!
何階建てだか知らねーけど!!」
「十二階建てだそうだ
せいぜい頑張れよ、若造」
「三十越えたテメーに言われると腹立つな、この野郎……」
受付の人たちは「こいつら正気か?」という目で私たちを見てきたが、至って正気である
そんなこんなで拝観料を払って、観音様の胎内へ
中には様々な観音様や十二神将の木像が並んでいて、なんとはなしに壮観だ
「この観音像は夜になるとまた趣が変わりましてな」
「ライトアップされるんですか?」
「そのように大層なものではありませぬが……
航空障害灯や周辺の明かりで、日中以上の存在感となります」
「ついたnicknameがlast bossだ」
「なんでラスボス……」
兄様が無言でスマートフォンの画面を差し出してきた
そこには周囲の暗さの中に浮かび上がる、足元から照らされた大観音
たしかにラスボスだ……
小さい子が見たら泣くんじゃなかろうか
などと思いつつ、二階に到着
ここから階段を登っていこうというわけである!
「帰りはエレベーターでいいよな?」
「定義にも行くなら……仕方ねぇな」
「……定義?」
「青葉区にある寺だよ
平家由来の、阿弥陀如来を本尊とする寺で……」
「へぇ……」
「Specialty dishesは三角油揚げだ」
「食べ歩きとかできそうですね」
「おう、できるぞ
定義とうふ店も今日は開いてるらしいし」
地元の豆腐屋さんで作る厚揚げとか油揚げって、なんであんなに美味しいんだろうね
そんなことを言いながら、早速三階に到達
柱に沿うように仏像が並んでいる
これ上まで続いてるな、いったい何体の仏像があるんだ
「果てしねぇな……」
「Ha!
たかがこの程度で根を上げるたぁ、武の成実も落ちたもんだぜ!
そんな腑抜けた野郎に夕華はやれねぇな」
「今生でもそれ言われなきゃいけねぇのかよ!」
それだけ騒げる元気があるなら踏破できると思う
むしろ私が踏破できるか不安……
みんなで励まし合いながら四階、五階、と登っていく
六階に着いたところで、小休止を入れることにした
「やっぱり階段登るのって疲れますね……」
「だがここが折り返しだぜ
Don't give up.」
「はい……!」
だってみんなで登るって決めたもん
私だけエレベーターで楽するのは嫌だ!
私だって乱世を生き抜いた戦国武将なんだから!
「夕華様、あまりご無理はなされるな」
「はい!」
小休止を挟んで、七階へ
小窓から外を覗くと、結構な高さになっていた
青葉城の天守閣から城下を見下ろした時と、どっちが高いかな
「足取りが重くなっておられますな
いよいよお疲れか」
「あ、いえ、そうじゃなくて
けっこう高いなぁと思って……」
「お前って高いところ苦手だったっけ?」
「この俺を追いかけて、天守まで来たこともあるくらいだ
苦手はねぇだろ」
「高いところが苦手なわけではないですよ、好きなわけでもないですけど
青葉城の天守とどっちが高いかなって思っただけで」
「そりゃあ青葉城だろ、山の上にあったんだし」
「実際に比べられねぇのがちょいと残念だがな」
そんなもんか、まぁそうだよね
何度か城下町に出掛けたことがあるけど、帰る時に毎度あの急勾配を登ってたもん
馬もよく登れるなぁと感心するわけだけど、人の足で登り降りしていた自分もすごいな
慣れない頃はゼェゼェ言っていたし、見かねた成実さんが担いで帰ったりしてたけど
……担いで帰っていた理由は、まだあの頃は恋人同士でもなんでもない、ただの従兄妹だったから
恋人になった後は抱き上げ方がお姫様抱っこに進化したので、気合いで登りきっていたのを今になって思い出した
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