番外編1 宮城旅行白石編
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仙台駅から、車で約一時間
片倉号は蔵王連峰の中腹にある、宮城蔵王キツネ村に到着した
「さむーい!」
「さすがにこの辺りは雪が残ってるな
夕華、風邪引かねぇように、暖かくしていけよ」
「Hey,夕華
mufflerが落ちそうだぜ
結んでやるから後ろ向け」
「あ、はい」
兄様がマフラーを巻いて、後ろでリボン結びにしてくれた
本当に手先が器用で羨ましい
小十郎さんが手袋を渡してくれて、それをつけるといよいよポカポカだ
「一応カイロもあるから、寒かったら言ってくれ」
「ほお、気が利くじゃねぇか」
まぁなとだけ返して、成実さんは私の手を握った
車内での隣は兄様に譲ったけど、外を歩く時は自分が隣に居たいんだろう
そういうことをするから成実さんは可愛いんだよな、なんて
小十郎さんが四人分の入場券を買ってくれて、いざ園内へ
入った瞬間、モフモフが目に飛び込んできた
「わ、わぁー!
モフモフだ!」
「この辺は檻に入れられてるんだな」
「放し飼いはdoorの向こうのareaみてぇだぜ
……ん?」
兄様が何かに気付いて、それから私を手招きした
なんとそこには……キツネ抱っこ体験の文字が……ある!
「え!!」
「せっかくなら行ってこい」
「兄様は?」
「Ah?
いや俺は……」
「せっかくですもん、兄様も行きましょう!
成実さんと小十郎さんも!」
「俺と小十郎はパス
カメラ係に徹するから」
「カメラ係に二人も要らないと思いますけど……」
「無論、この小十郎もカメラ係に徹する所存なれば」
「撮影もかよ」
どこから取り出したのか、成実さんの手には一眼レフ、小十郎さんの手には最新のビデオカメラがある
相変わらずガチ勢が過ぎる……
「行くか」
「はい」
兄様は何も突っ込まないことにしたようだ
私もそうしようと心に決めた
飼育員さんからキツネさんを抱っこさせてもらうと、腕の中にモフモフの温かみと重さがやってきた
「わ、かわいい……!」
「大人しいもんだな、随分と人慣れしてやがる」
「兄様、動物を抱っこするの上手いですね」
「そうか?」
顔面国宝がキツネを抱っこして喉の辺りをくりくりと撫でている
これなんて宗教画?
「冬毛のキツネってモフモフしてて温かいですね
あと思ったよりお目目がくりくりしてて可愛いです」
「なかなかfoxをここまで触れることなんざねぇしな」
兄様はすっかり眼差しが柔らかくなっている
腕の中のキツネも完全にリラックスしていて、兄様の手に甘えているくらいだ
私が抱っこしているキツネも微動だにしないし、本当に人慣れしてるんだなぁ
……背後から聞こえてくる、ものすごいシャッター音は、聞こえないふりをしておこう
シャッターチャンスを逃すまいとする姿勢だけは、素直に褒めるべきなのかもしれない
*********************
抱っこ体験を終えて、いよいよ放し飼いのエリアへ
注意事項を聞いていざエリア内へ入って見ると、既に足元にキツネがいた
「えっ、えー!?
ここまで近いんですね!?」
「ひょっとしてビビってる?」
「ビビってません!
驚いただけです!」
背後で小十郎さんが笑っている
ムッとして振り返ると、小十郎さんの足元にキツネがすっと寄ってきた
動じることもなく小十郎さんは歩き続けて、キツネはそのまま水飲み場へ
これが……これが正しい反応なんだとは思うけど……
「餌やりもできるんだな」
「夕華様、是非ご体験なされよ
キツネに触れ合えるなど、滅多にございませぬゆえ」
「じゃあ行ってきます!」
「それじゃ、次は成実さんがお供するかな」
成実さんが一眼レフを兄様に渡して、私と一緒に餌やりコーナーへと入ってくれた
餌代を払って、いざ餌やりへ
餌やりコーナーは足場が高く作られていて、木製の柵越しにキツネたちがこちらを見あげ、ケンケン鳴いている
餌となるジャーキーをぽーんと投げると、キツネがジャンプしてキャッチした
「あはは、ナイスキャッチだ」
「投げるの上手いな」
「これだけいたら、どこに投げてもキャッチしてくれますよ」
「はは、そりゃそうだ」
他の観光客に混じってキツネたちに餌をやり、そうして餌やりコーナーから外へと出た
しかし本当にたくさんのキツネが放し飼いされていて、あちらこちらで口の大きさを張り合っている
喧嘩じゃないらしいけど、本当にそうなんだろうか……
ともあれ、あちらこちらでモフモフが丸くなって眠っているのも可愛いし、モフモフがとてとてと歩いていくのも可愛い
つまり何が起きるかというと、私のスマホで写真を撮る手を止められないのだ
だってどこもかしこもモフモフでいっぱいなんだもん!
「可愛らしいものですな」
「小十郎さんもそう思いましたか?
可愛いですよね、冬毛のキツネ」
「ああいえ、キツネも可愛いですが、キツネに目を輝かせる夕華様がお可愛らしく」
私か……
そこはキツネが可愛いでよかったと思うけどな……
でも駄目だ、隣で成実さんも大きく頷いてる
兄様も否定しないし、本当にこの人たちは……
片倉号は蔵王連峰の中腹にある、宮城蔵王キツネ村に到着した
「さむーい!」
「さすがにこの辺りは雪が残ってるな
夕華、風邪引かねぇように、暖かくしていけよ」
「Hey,夕華
mufflerが落ちそうだぜ
結んでやるから後ろ向け」
「あ、はい」
兄様がマフラーを巻いて、後ろでリボン結びにしてくれた
本当に手先が器用で羨ましい
小十郎さんが手袋を渡してくれて、それをつけるといよいよポカポカだ
「一応カイロもあるから、寒かったら言ってくれ」
「ほお、気が利くじゃねぇか」
まぁなとだけ返して、成実さんは私の手を握った
車内での隣は兄様に譲ったけど、外を歩く時は自分が隣に居たいんだろう
そういうことをするから成実さんは可愛いんだよな、なんて
小十郎さんが四人分の入場券を買ってくれて、いざ園内へ
入った瞬間、モフモフが目に飛び込んできた
「わ、わぁー!
モフモフだ!」
「この辺は檻に入れられてるんだな」
「放し飼いはdoorの向こうのareaみてぇだぜ
……ん?」
兄様が何かに気付いて、それから私を手招きした
なんとそこには……キツネ抱っこ体験の文字が……ある!
「え!!」
「せっかくなら行ってこい」
「兄様は?」
「Ah?
いや俺は……」
「せっかくですもん、兄様も行きましょう!
成実さんと小十郎さんも!」
「俺と小十郎はパス
カメラ係に徹するから」
「カメラ係に二人も要らないと思いますけど……」
「無論、この小十郎もカメラ係に徹する所存なれば」
「撮影もかよ」
どこから取り出したのか、成実さんの手には一眼レフ、小十郎さんの手には最新のビデオカメラがある
相変わらずガチ勢が過ぎる……
「行くか」
「はい」
兄様は何も突っ込まないことにしたようだ
私もそうしようと心に決めた
飼育員さんからキツネさんを抱っこさせてもらうと、腕の中にモフモフの温かみと重さがやってきた
「わ、かわいい……!」
「大人しいもんだな、随分と人慣れしてやがる」
「兄様、動物を抱っこするの上手いですね」
「そうか?」
顔面国宝がキツネを抱っこして喉の辺りをくりくりと撫でている
これなんて宗教画?
「冬毛のキツネってモフモフしてて温かいですね
あと思ったよりお目目がくりくりしてて可愛いです」
「なかなかfoxをここまで触れることなんざねぇしな」
兄様はすっかり眼差しが柔らかくなっている
腕の中のキツネも完全にリラックスしていて、兄様の手に甘えているくらいだ
私が抱っこしているキツネも微動だにしないし、本当に人慣れしてるんだなぁ
……背後から聞こえてくる、ものすごいシャッター音は、聞こえないふりをしておこう
シャッターチャンスを逃すまいとする姿勢だけは、素直に褒めるべきなのかもしれない
*********************
抱っこ体験を終えて、いよいよ放し飼いのエリアへ
注意事項を聞いていざエリア内へ入って見ると、既に足元にキツネがいた
「えっ、えー!?
ここまで近いんですね!?」
「ひょっとしてビビってる?」
「ビビってません!
驚いただけです!」
背後で小十郎さんが笑っている
ムッとして振り返ると、小十郎さんの足元にキツネがすっと寄ってきた
動じることもなく小十郎さんは歩き続けて、キツネはそのまま水飲み場へ
これが……これが正しい反応なんだとは思うけど……
「餌やりもできるんだな」
「夕華様、是非ご体験なされよ
キツネに触れ合えるなど、滅多にございませぬゆえ」
「じゃあ行ってきます!」
「それじゃ、次は成実さんがお供するかな」
成実さんが一眼レフを兄様に渡して、私と一緒に餌やりコーナーへと入ってくれた
餌代を払って、いざ餌やりへ
餌やりコーナーは足場が高く作られていて、木製の柵越しにキツネたちがこちらを見あげ、ケンケン鳴いている
餌となるジャーキーをぽーんと投げると、キツネがジャンプしてキャッチした
「あはは、ナイスキャッチだ」
「投げるの上手いな」
「これだけいたら、どこに投げてもキャッチしてくれますよ」
「はは、そりゃそうだ」
他の観光客に混じってキツネたちに餌をやり、そうして餌やりコーナーから外へと出た
しかし本当にたくさんのキツネが放し飼いされていて、あちらこちらで口の大きさを張り合っている
喧嘩じゃないらしいけど、本当にそうなんだろうか……
ともあれ、あちらこちらでモフモフが丸くなって眠っているのも可愛いし、モフモフがとてとてと歩いていくのも可愛い
つまり何が起きるかというと、私のスマホで写真を撮る手を止められないのだ
だってどこもかしこもモフモフでいっぱいなんだもん!
「可愛らしいものですな」
「小十郎さんもそう思いましたか?
可愛いですよね、冬毛のキツネ」
「ああいえ、キツネも可愛いですが、キツネに目を輝かせる夕華様がお可愛らしく」
私か……
そこはキツネが可愛いでよかったと思うけどな……
でも駄目だ、隣で成実さんも大きく頷いてる
兄様も否定しないし、本当にこの人たちは……
