第三話 仲間との再会
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場所を移して、バーガーショップ
ちなみに私のバイト先だ
思いっきりさっきまで働いていたので、交代した店長から「あれ!?」という目で見られた
「何か食べるかい?
何でも頼んでくれよ、ここは俺の奢りだからさ!」
「あ、まかないを頂いてるので、コーヒーだけで……」
「遠慮してる?」
「してませんよ、あまりお腹が空いていないんです」
そっか、と頷いて、慶次殿が私の分のアイスコーヒーと、自分の分のセットを頼む
「伊達さん、知り合い?」
「はい、昔からの顔馴染みというか……」
「久しぶりに、店の前で再会したんでね!
ちょっとナンパしてみたのさ!」
「ナンパって……」
「意外だったなぁ
伊達さん、見た目からして真面目そうだから、こんな……派手な格好の人と仲が良いんだ」
「あはは……驚きますよね……」
「どういう関係?」
「うーん……」
そう問われると難しい
有り体に言ってしまえば──
「友人ですかね?」
「そんなところかな?」
「……?」
「ま、ちょいと訳ありでね
つっても、怪しい関係じゃないから安心してくれ」
横に移動して、注文の出来上がりを待つ
お客さんも少ないから、すぐに注文は出てきた
二人で壁際の席を取って向かい合う
「本当にいいのかい?
こんな夜遅くに……」
「はい、大丈夫です」
「親御さんとか、心配は……」
「昨日から二人とも海外転勤なんで、私一人です」
「そっか……」
慶次殿が「ごめんよ」と呟く
それに首を振って、コーヒーを飲んだ
「その様子だと、やっぱり記憶があるんだな」
「……はい、ほぼ先天的に」
「俺も、あの時代の記憶があるんだ」
慶次さんは、『風来坊・前田慶次』の転生だった
最後に会ったのは、いつだっただろう……
本当に久しぶりだ
「久しぶりだね、本当
まさかここで『竜姫・夕華』に会えるなんてな」
「私もビックリしました」
「元気にしてた?」
「……まぁ、はい、それなりに」
「……成実は……まだ……?」
遠慮がちに慶次さんが聞いてきて
思わず、手のひらを握り締めて、俯いてしまった
「いえ……
今日、再会できたんですけど……」
「……記憶がない、か?」
「……はい……」
言われてようやく、現状が追い付いた
そうだ……
私は成実さんに忘れられてる……
それでもいいと思っていたけれど、今になって胸が痛み始めた
「他には再会できたやつとか、いるのかい?」
俯いた私を見かねたのか、慶次さんが明るく尋ねてくる
その気遣いに感謝して、成実さんのことは一旦忘れることにした
「あ……はい
に……政宗先輩と、幸村くんと……
浅井くんにお市ちゃん……
前田先生に武田先生……
それから、海夜です」
「海夜……?
まさか、水城海夜!?」
「はい
海夜には記憶があって……最初はギスギスしてましたけど
今はすごく仲が良くて」
「そいつは意外だな……
因縁の相手だったのに」
「本当ですよね、私もびっくりしてます」
あの水城海夜と親友だなんて
でも、何となくそれは昔から感じていたことだった
海夜がちゃんと大森で育っていたら、きっと仲良くできただろうなって
「海夜も、石田三成を探してるみたいで……
はっきりとは言ってくれないんですけどね、探してるんだって」
「え、三成?
三成なら俺、知り合いだよ?」
「え?」
「まぁ、向こうには記憶ないみたいだけど
でも相変わらず、家康と仲が悪いんだよ」
「家康さん……
ふふっ……みんな変わらないんですね」
「俺が再会したのは、その他に元親、毛利、利とまつ姉ちゃん
それから佐助、謙信にかすがちゃん!」
「多いですね」
「おんなじ大学だったり高校だったりでさ
利とまつ姉ちゃんは、変わらず俺の叔父と叔母」
「前田先生、私の高校の先生ですよ」
「ほんと!?」
「はい
体育の教師です」
「そうなんだ!?
いやぁ、世間ってものは狭いねぇ!」
慶次さんはニコニコして話してくれた
前田先生とまつさんの仲の良さ
元親さんと元就さんの仲の悪さ……
佐助さんの話……
「残念ながら、誰も記憶持ちじゃないみたいだけどね」
「それでも、やっぱり集まっちゃうんですね」
「うーん……
でも、避けるみたいに伊達のやつらとは会わないんだよ
成実も綱元も、原田の兄さんも
あと、独眼竜に右目の兄さんも」
「私も……政宗先輩は一応、親戚なんですけど
全く接触がなくて……」
「疎遠なんだ?」
「そうですね……
だからだと思います
小十郎さんにも綱元さんにも原田さんにも、会えなくて」
みんな……
元気にしてるかな……
ちなみに私のバイト先だ
思いっきりさっきまで働いていたので、交代した店長から「あれ!?」という目で見られた
「何か食べるかい?
何でも頼んでくれよ、ここは俺の奢りだからさ!」
「あ、まかないを頂いてるので、コーヒーだけで……」
「遠慮してる?」
「してませんよ、あまりお腹が空いていないんです」
そっか、と頷いて、慶次殿が私の分のアイスコーヒーと、自分の分のセットを頼む
「伊達さん、知り合い?」
「はい、昔からの顔馴染みというか……」
「久しぶりに、店の前で再会したんでね!
ちょっとナンパしてみたのさ!」
「ナンパって……」
「意外だったなぁ
伊達さん、見た目からして真面目そうだから、こんな……派手な格好の人と仲が良いんだ」
「あはは……驚きますよね……」
「どういう関係?」
「うーん……」
そう問われると難しい
有り体に言ってしまえば──
「友人ですかね?」
「そんなところかな?」
「……?」
「ま、ちょいと訳ありでね
つっても、怪しい関係じゃないから安心してくれ」
横に移動して、注文の出来上がりを待つ
お客さんも少ないから、すぐに注文は出てきた
二人で壁際の席を取って向かい合う
「本当にいいのかい?
こんな夜遅くに……」
「はい、大丈夫です」
「親御さんとか、心配は……」
「昨日から二人とも海外転勤なんで、私一人です」
「そっか……」
慶次殿が「ごめんよ」と呟く
それに首を振って、コーヒーを飲んだ
「その様子だと、やっぱり記憶があるんだな」
「……はい、ほぼ先天的に」
「俺も、あの時代の記憶があるんだ」
慶次さんは、『風来坊・前田慶次』の転生だった
最後に会ったのは、いつだっただろう……
本当に久しぶりだ
「久しぶりだね、本当
まさかここで『竜姫・夕華』に会えるなんてな」
「私もビックリしました」
「元気にしてた?」
「……まぁ、はい、それなりに」
「……成実は……まだ……?」
遠慮がちに慶次さんが聞いてきて
思わず、手のひらを握り締めて、俯いてしまった
「いえ……
今日、再会できたんですけど……」
「……記憶がない、か?」
「……はい……」
言われてようやく、現状が追い付いた
そうだ……
私は成実さんに忘れられてる……
それでもいいと思っていたけれど、今になって胸が痛み始めた
「他には再会できたやつとか、いるのかい?」
俯いた私を見かねたのか、慶次さんが明るく尋ねてくる
その気遣いに感謝して、成実さんのことは一旦忘れることにした
「あ……はい
に……政宗先輩と、幸村くんと……
浅井くんにお市ちゃん……
前田先生に武田先生……
それから、海夜です」
「海夜……?
まさか、水城海夜!?」
「はい
海夜には記憶があって……最初はギスギスしてましたけど
今はすごく仲が良くて」
「そいつは意外だな……
因縁の相手だったのに」
「本当ですよね、私もびっくりしてます」
あの水城海夜と親友だなんて
でも、何となくそれは昔から感じていたことだった
海夜がちゃんと大森で育っていたら、きっと仲良くできただろうなって
「海夜も、石田三成を探してるみたいで……
はっきりとは言ってくれないんですけどね、探してるんだって」
「え、三成?
三成なら俺、知り合いだよ?」
「え?」
「まぁ、向こうには記憶ないみたいだけど
でも相変わらず、家康と仲が悪いんだよ」
「家康さん……
ふふっ……みんな変わらないんですね」
「俺が再会したのは、その他に元親、毛利、利とまつ姉ちゃん
それから佐助、謙信にかすがちゃん!」
「多いですね」
「おんなじ大学だったり高校だったりでさ
利とまつ姉ちゃんは、変わらず俺の叔父と叔母」
「前田先生、私の高校の先生ですよ」
「ほんと!?」
「はい
体育の教師です」
「そうなんだ!?
いやぁ、世間ってものは狭いねぇ!」
慶次さんはニコニコして話してくれた
前田先生とまつさんの仲の良さ
元親さんと元就さんの仲の悪さ……
佐助さんの話……
「残念ながら、誰も記憶持ちじゃないみたいだけどね」
「それでも、やっぱり集まっちゃうんですね」
「うーん……
でも、避けるみたいに伊達のやつらとは会わないんだよ
成実も綱元も、原田の兄さんも
あと、独眼竜に右目の兄さんも」
「私も……政宗先輩は一応、親戚なんですけど
全く接触がなくて……」
「疎遠なんだ?」
「そうですね……
だからだと思います
小十郎さんにも綱元さんにも原田さんにも、会えなくて」
みんな……
元気にしてるかな……
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