番外編2 宮城旅行松島編
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翌朝、窓の外は綺麗な青空が広がっていた
雪もすっかり溶けてしまったようだ
やっぱり早起きしてしまった私は、そのまま室内の温泉に入って温まることにした
「うー、やっぱり脱衣所は寒いなぁ……
お部屋は暖かいんだけど……」
服を脱いで足早に浴室へと入る
かけ湯をして湯船に足をつけると、熱くもなくぬるくもない温度に仕上がっていた
ちょうどいい湯加減で、思わず口からため息が零れたけれど、誰もいないし気にしない
今日は朝食を食べたあと、松島へ向かうことになっている
戦以外で仙台から出たことのなかった私は、当たり前だけど松島も初めてだ
乱世の頃の松島も綺麗だったんだろうな
それにしても素敵な旅館だったな
大浴場の出口にはレモン水とハーブティーが置いてあって、それも好きなだけ飲めるし、ラウンジでゆっくりするのもいい
おもてなしの心を感じるお宿は居心地もいいものだ
また白石に来ることがあったら、ここに泊まりたいな
* * *
朝食を食べ終えて、喜多さんに支度を整えてもらい、私たちはいよいよお宿をチェックアウトすることにした
二日間の夕食で飲んだ酒代は中々な金額になっていたけど、小十郎さんが普通の顔をして支払ったので、気にしないでおく
私たちの荷物は片倉号のトランクに入れて、喜多さんたち従者組も留守号に荷物を積み込んだ
さあ後は出発するだけだ、となった時、お見送りに来ていた中居さんが、私へ声をかけてきた
「よろしければお写真いかがですか?」
「たしかに……」
原田さんと綱元さんがお留守番で別邸に残ってるけど、ここまで揃って旅行することなんて滅多にないもんね
小十郎さんが一眼レフを中居さんにお渡しして、私たちはお宿の看板のところに固まった
シャッターの音が何度か鳴って、小十郎さんがカメラを受け取る
「感謝する」とお礼を言っていたので、いい感じに撮れたんだろう
今度こそ私たちは片倉号に乗り込んで、中居さん達のお見送りを受けながら、お宿を後にした
楽しい二日間だったな
なによりここまで片倉小十郎の息吹を感じられるとは思ってなかった
「白石はどうだった?」
「楽しかったです!」
「過分なお言葉、痛み入ります
お楽しみいただけたのなら何よりです」
車を走らせながら小十郎さんがどこか面映ゆそうに答えた
そんな照れることないと思うんだけどな
まだ道の端に雪が残る山中を下りながら、車は市街地へと進んでいく
そうして高速へと乗り、松島方面へと北上していった
「昼どうする?」
「そういや決めてなかったか
Fum……せっかくならseafoodにしたいところだが」
「塩釜の漁港で海鮮丼というのも乙なものかと」
「刺身買ってきて自分の好きなように海鮮丼作れるやつだろ
夕華が好きそうだよな、そういうの」
「聞いただけでもめちゃくちゃ楽しそうです!」
「OK!
それならlunchは塩釜で海鮮丼と洒落込むか」
「やった!」
自分の好きな魚でマイ海鮮丼が作れるなんて、やらないわけにはいかない!
マグロとシャケとえんがわといくらは絶対に乗せるんだ!
「夕華、遠慮せず好きなだけ刺身買えよ?
今朝水揚げされた魚ばっかだからな、遠慮してたらもったいねぇぞ」
「ここに来てまで遠慮するのは伊達の流儀に反しますよ」
「That's right!
分かってるじゃねぇか」
「そりゃあだって、私も伊達の人間ですから」
もてなしの心を大切にする兄様は、もてなされる時も遠慮はしない
つまりその場その場で用意されたものを、めいっぱい楽しむことこそ、伊達の流儀なのだ
旅行先で遠慮なくお金を使いたいからこそ、日頃の節約を頑張ってるんだし!
「兄様が治めていた奥州の松島も綺麗でした?」
「Yes.
今みてぇにtourism向けの施設があれこれねぇ分、景色も眺めもいいモンだったぜ」
「牡蠣の養殖などもありませんでしたからな
それは見事な景勝地といったふうで」
「えっ、じゃあ牡蠣は食べられなかったんですか……!?」
「だって松島湾に牡蠣があったとか知らなかったし」
そんな……勿体ない……!
でも言われてみれば、仙台にいた頃も牡蠣が食事に出てきたことはなかったな
存在するって知らなかったからだったのか……
「あの辺は梵がよく船を出して、景色を見てたもんだけど、牡蠣なぁ……」
「俺が松島に行くのもlocationを楽しむためだったろ
そんなどこぞの絡繰バカじゃあるまいし、この俺が牡蠣を探して海なんざ潜るかよ」
「まあ元親ならやりかねないけどよ……」
元親さんってそういう扱いでいいんだ
でも納得しちゃった
元親さんといえば、やっぱり海上要塞の富嶽だ
懐かしいなぁ、あれもう一回乗りたかった
兄様より私のほうが富嶽を気に入っちゃった感じがする
小十郎さんと原田さんが胃痛を起こしそうだから、これは内緒にしておこう
雪もすっかり溶けてしまったようだ
やっぱり早起きしてしまった私は、そのまま室内の温泉に入って温まることにした
「うー、やっぱり脱衣所は寒いなぁ……
お部屋は暖かいんだけど……」
服を脱いで足早に浴室へと入る
かけ湯をして湯船に足をつけると、熱くもなくぬるくもない温度に仕上がっていた
ちょうどいい湯加減で、思わず口からため息が零れたけれど、誰もいないし気にしない
今日は朝食を食べたあと、松島へ向かうことになっている
戦以外で仙台から出たことのなかった私は、当たり前だけど松島も初めてだ
乱世の頃の松島も綺麗だったんだろうな
それにしても素敵な旅館だったな
大浴場の出口にはレモン水とハーブティーが置いてあって、それも好きなだけ飲めるし、ラウンジでゆっくりするのもいい
おもてなしの心を感じるお宿は居心地もいいものだ
また白石に来ることがあったら、ここに泊まりたいな
* * *
朝食を食べ終えて、喜多さんに支度を整えてもらい、私たちはいよいよお宿をチェックアウトすることにした
二日間の夕食で飲んだ酒代は中々な金額になっていたけど、小十郎さんが普通の顔をして支払ったので、気にしないでおく
私たちの荷物は片倉号のトランクに入れて、喜多さんたち従者組も留守号に荷物を積み込んだ
さあ後は出発するだけだ、となった時、お見送りに来ていた中居さんが、私へ声をかけてきた
「よろしければお写真いかがですか?」
「たしかに……」
原田さんと綱元さんがお留守番で別邸に残ってるけど、ここまで揃って旅行することなんて滅多にないもんね
小十郎さんが一眼レフを中居さんにお渡しして、私たちはお宿の看板のところに固まった
シャッターの音が何度か鳴って、小十郎さんがカメラを受け取る
「感謝する」とお礼を言っていたので、いい感じに撮れたんだろう
今度こそ私たちは片倉号に乗り込んで、中居さん達のお見送りを受けながら、お宿を後にした
楽しい二日間だったな
なによりここまで片倉小十郎の息吹を感じられるとは思ってなかった
「白石はどうだった?」
「楽しかったです!」
「過分なお言葉、痛み入ります
お楽しみいただけたのなら何よりです」
車を走らせながら小十郎さんがどこか面映ゆそうに答えた
そんな照れることないと思うんだけどな
まだ道の端に雪が残る山中を下りながら、車は市街地へと進んでいく
そうして高速へと乗り、松島方面へと北上していった
「昼どうする?」
「そういや決めてなかったか
Fum……せっかくならseafoodにしたいところだが」
「塩釜の漁港で海鮮丼というのも乙なものかと」
「刺身買ってきて自分の好きなように海鮮丼作れるやつだろ
夕華が好きそうだよな、そういうの」
「聞いただけでもめちゃくちゃ楽しそうです!」
「OK!
それならlunchは塩釜で海鮮丼と洒落込むか」
「やった!」
自分の好きな魚でマイ海鮮丼が作れるなんて、やらないわけにはいかない!
マグロとシャケとえんがわといくらは絶対に乗せるんだ!
「夕華、遠慮せず好きなだけ刺身買えよ?
今朝水揚げされた魚ばっかだからな、遠慮してたらもったいねぇぞ」
「ここに来てまで遠慮するのは伊達の流儀に反しますよ」
「That's right!
分かってるじゃねぇか」
「そりゃあだって、私も伊達の人間ですから」
もてなしの心を大切にする兄様は、もてなされる時も遠慮はしない
つまりその場その場で用意されたものを、めいっぱい楽しむことこそ、伊達の流儀なのだ
旅行先で遠慮なくお金を使いたいからこそ、日頃の節約を頑張ってるんだし!
「兄様が治めていた奥州の松島も綺麗でした?」
「Yes.
今みてぇにtourism向けの施設があれこれねぇ分、景色も眺めもいいモンだったぜ」
「牡蠣の養殖などもありませんでしたからな
それは見事な景勝地といったふうで」
「えっ、じゃあ牡蠣は食べられなかったんですか……!?」
「だって松島湾に牡蠣があったとか知らなかったし」
そんな……勿体ない……!
でも言われてみれば、仙台にいた頃も牡蠣が食事に出てきたことはなかったな
存在するって知らなかったからだったのか……
「あの辺は梵がよく船を出して、景色を見てたもんだけど、牡蠣なぁ……」
「俺が松島に行くのもlocationを楽しむためだったろ
そんなどこぞの絡繰バカじゃあるまいし、この俺が牡蠣を探して海なんざ潜るかよ」
「まあ元親ならやりかねないけどよ……」
元親さんってそういう扱いでいいんだ
でも納得しちゃった
元親さんといえば、やっぱり海上要塞の富嶽だ
懐かしいなぁ、あれもう一回乗りたかった
兄様より私のほうが富嶽を気に入っちゃった感じがする
小十郎さんと原田さんが胃痛を起こしそうだから、これは内緒にしておこう
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