最終話 誓う永遠の証
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晴れて成実さんと夫婦になり、社会人としてデビューしてから、一年が経った春
伊達本家の別邸に、大声が響いた
「一回で結構です!」
「いーや三回だ!」
椅子から立ち上がった私と同じように、目の前の彼も勢いよく立ち上がる
しかし、いくら私にだって、譲れないものっていうのはある!
「お二人さーん、それもう何回目ッスかぁ」
「数えて七回目だ」
「律儀~」
外野の留守・白石コンビを揃って睨みつける
こっちは真面目なんだ!
「いいか、結婚式ってのは一生に一度なんだぞ!
金を出し惜しみするとこじゃないだろ!」
「成実さんは出し惜しみしなさすぎるんです!
懐が広いのと浪費家は全然違うんですからね!?」
「じゃあ間取って二回!」
「一回でいいですってば!!」
「……お前ら、別邸に来てまで夫婦喧嘩すんな」
呆れたような声音が飛んできて、そちらを振り向く
そこには、別邸の主である兄様の姿が
その隣にはいつものように小十郎さんがいた
「まだお色直しで揉めてんのか」
「これからずっと一緒に生活していくんですから、今のうちから成実さんの浪費癖を治しておかないと!」
「浪費ってほどじゃねぇだろ!?
ちゃんと自分の収入に見合った金の使い方してるだろうが!」
「成実さん、貯蓄って概念をご存知ですか?」
「俺もしかして馬鹿にされてる?」
「挙式と披露宴の費用は本家からも予算出すって言っておいたはずだぞ」
「それはそうですけど……
あんまり本家のお世話になるのも……」
結局、何だかんだ言って新婚旅行も、伊達家が持っているお宿を借りてしまったし
事あるごとに本家からお金を出してもらっているので、そろそろ申し訳ない
「そもそも、お前らが使おうとしてるホテルは伊達の所有するホテルだろうが
その時点で相当の額が抑えられてんだろ、その分お色直しの回数増やしてもいいんじゃねぇのか」
「う、確かに、会場をお借りする費用自体はいらないって言っていただきましたけど、ご当主様に……」
「じゃあ別に良いだろ」
「で、でも……」
「本家に一番近い奴と、本家が後ろ盾になってる奴の結婚式が、その辺の結婚式と同じscaleでいいわけねぇだろ」
「そうですけど……」
「あと単純に俺もお前のdressは三回は見たい」
「兄様!?」
「やっぱ梵も思うよな?
お色直しは三回くらいやらないと気が済まないよな」
「いいんじゃねぇか?
何かあっても本家が全部バックアップしてやるから気にすんな」
……そうだった、兄様とか成実さんは、基本的に「何かを我慢する」って概念が無いんだった
懇願の瞳で小十郎さんを見上げると、小十郎さんも笑顔で「楽しみですな」と一言
……お色直しが三回で決定した
「そうなりゃ、お色直しで着るドレスも選ばねぇとな」
「それなら、下見がてら会場のホテルに行くか」
「そうだな!
夕華も見たいだろ?」
「それは……見たいです」
「では玄関に車を持ってきます」
「頼んだ」
小十郎さんが別邸を出ていって、私たちもぞろぞろとリビングを出る
留守さんと白石さんにお見送りを受けて、私たちは小十郎さんの運転する車で会場のホテルへ向かった
私たちの披露宴で使う、伊達家所有のホテルとは、都内の一等地にそびえ立つ高級ホテルのことで
何なら超有名芸能人も披露宴に使うことがあるとか何とか聞いている
いいのかな……そんなホテルを使わせてもらっちゃって……
「結納自体はもう決まったのか」
「ああ、もう神社との打ち合わせも終わってる
なんだよ?
成島八幡 にしてやったって良かったんだぜ?」
「……今の俺は、出自はあの神社とは関係ないんだが」
「知ってる
だからちゃーんと都内の神社にしてやってんじゃねぇか」
車で都内を走ることしばらく
ニュースやらで何度も目にした高級ホテルが姿を現した
「……いつ来ても伊達の財力を感じますよね」
「確かにな……」
そこら辺のホテルとは構えからして違うもんね
泊まるだけでも大変なのに、ここで披露宴かぁ……
ウェディングプランナーのお姉さんがやってきて、私たちを衣装のあるお部屋へと通してくれる
「とりあえず、最初の入場は青のドレスが見たいんだよな」
「夕華の顔立ち的にはプリンセスラインかAラインってところだろ」
「でしたらこのあたりの……」
私を差し置いて、成実さんと兄様が盛り上がってしまう、いつもの流れ
置いてけぼりの私は、小十郎さんと一緒に楽しそうな姿を眺めていた
「……あの日のことを思い出しますな」
「あの日?」
「夕華様が、成実と結納の儀を行われた日です」
「あ……大森城での」
「教会婚でなくて宜しかったのですか?」
「えへへ、やっぱり白無垢が着たくて」
ほう、と少し目を丸くした小十郎さんに「それに」と付け加える
「人前でキスはハードルが高すぎたというか……」
「はは……それは、一理ありますな」
「おーい、夕華ー!」
盛り上がっていた成実さんが私を呼ぶ
「ちょっと行ってきます」
「はい」
小十郎さんの隣から、成実さんたちの元へと向かう
私の目の前には、色とりどりのドレスが並んでいた
伊達本家の別邸に、大声が響いた
「一回で結構です!」
「いーや三回だ!」
椅子から立ち上がった私と同じように、目の前の彼も勢いよく立ち上がる
しかし、いくら私にだって、譲れないものっていうのはある!
「お二人さーん、それもう何回目ッスかぁ」
「数えて七回目だ」
「律儀~」
外野の留守・白石コンビを揃って睨みつける
こっちは真面目なんだ!
「いいか、結婚式ってのは一生に一度なんだぞ!
金を出し惜しみするとこじゃないだろ!」
「成実さんは出し惜しみしなさすぎるんです!
懐が広いのと浪費家は全然違うんですからね!?」
「じゃあ間取って二回!」
「一回でいいですってば!!」
「……お前ら、別邸に来てまで夫婦喧嘩すんな」
呆れたような声音が飛んできて、そちらを振り向く
そこには、別邸の主である兄様の姿が
その隣にはいつものように小十郎さんがいた
「まだお色直しで揉めてんのか」
「これからずっと一緒に生活していくんですから、今のうちから成実さんの浪費癖を治しておかないと!」
「浪費ってほどじゃねぇだろ!?
ちゃんと自分の収入に見合った金の使い方してるだろうが!」
「成実さん、貯蓄って概念をご存知ですか?」
「俺もしかして馬鹿にされてる?」
「挙式と披露宴の費用は本家からも予算出すって言っておいたはずだぞ」
「それはそうですけど……
あんまり本家のお世話になるのも……」
結局、何だかんだ言って新婚旅行も、伊達家が持っているお宿を借りてしまったし
事あるごとに本家からお金を出してもらっているので、そろそろ申し訳ない
「そもそも、お前らが使おうとしてるホテルは伊達の所有するホテルだろうが
その時点で相当の額が抑えられてんだろ、その分お色直しの回数増やしてもいいんじゃねぇのか」
「う、確かに、会場をお借りする費用自体はいらないって言っていただきましたけど、ご当主様に……」
「じゃあ別に良いだろ」
「で、でも……」
「本家に一番近い奴と、本家が後ろ盾になってる奴の結婚式が、その辺の結婚式と同じscaleでいいわけねぇだろ」
「そうですけど……」
「あと単純に俺もお前のdressは三回は見たい」
「兄様!?」
「やっぱ梵も思うよな?
お色直しは三回くらいやらないと気が済まないよな」
「いいんじゃねぇか?
何かあっても本家が全部バックアップしてやるから気にすんな」
……そうだった、兄様とか成実さんは、基本的に「何かを我慢する」って概念が無いんだった
懇願の瞳で小十郎さんを見上げると、小十郎さんも笑顔で「楽しみですな」と一言
……お色直しが三回で決定した
「そうなりゃ、お色直しで着るドレスも選ばねぇとな」
「それなら、下見がてら会場のホテルに行くか」
「そうだな!
夕華も見たいだろ?」
「それは……見たいです」
「では玄関に車を持ってきます」
「頼んだ」
小十郎さんが別邸を出ていって、私たちもぞろぞろとリビングを出る
留守さんと白石さんにお見送りを受けて、私たちは小十郎さんの運転する車で会場のホテルへ向かった
私たちの披露宴で使う、伊達家所有のホテルとは、都内の一等地にそびえ立つ高級ホテルのことで
何なら超有名芸能人も披露宴に使うことがあるとか何とか聞いている
いいのかな……そんなホテルを使わせてもらっちゃって……
「結納自体はもう決まったのか」
「ああ、もう神社との打ち合わせも終わってる
なんだよ?
「……今の俺は、出自はあの神社とは関係ないんだが」
「知ってる
だからちゃーんと都内の神社にしてやってんじゃねぇか」
車で都内を走ることしばらく
ニュースやらで何度も目にした高級ホテルが姿を現した
「……いつ来ても伊達の財力を感じますよね」
「確かにな……」
そこら辺のホテルとは構えからして違うもんね
泊まるだけでも大変なのに、ここで披露宴かぁ……
ウェディングプランナーのお姉さんがやってきて、私たちを衣装のあるお部屋へと通してくれる
「とりあえず、最初の入場は青のドレスが見たいんだよな」
「夕華の顔立ち的にはプリンセスラインかAラインってところだろ」
「でしたらこのあたりの……」
私を差し置いて、成実さんと兄様が盛り上がってしまう、いつもの流れ
置いてけぼりの私は、小十郎さんと一緒に楽しそうな姿を眺めていた
「……あの日のことを思い出しますな」
「あの日?」
「夕華様が、成実と結納の儀を行われた日です」
「あ……大森城での」
「教会婚でなくて宜しかったのですか?」
「えへへ、やっぱり白無垢が着たくて」
ほう、と少し目を丸くした小十郎さんに「それに」と付け加える
「人前でキスはハードルが高すぎたというか……」
「はは……それは、一理ありますな」
「おーい、夕華ー!」
盛り上がっていた成実さんが私を呼ぶ
「ちょっと行ってきます」
「はい」
小十郎さんの隣から、成実さんたちの元へと向かう
私の目の前には、色とりどりのドレスが並んでいた
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