第六十六話 温泉街デート
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
寒さに震えて目が覚めた
カーテンの隙間から差し込む光は明るくて、既に日が昇りきっているのだと分かる
それからそろりと壁掛け時計を見やると、時刻は既に朝八時を半分ほど回った頃だった
「寝すぎた!!」
慌てて飛び起きてベッドをおりる
と、とりあえずご飯は食べなきゃ!
じゃないと練習中に倒れてしまう
「おー、夕華おはよう」
「おはようございます!
剣道部はお休みなんですか!?」
「え?
そりゃあまあ……」
「うわーん!
完全に油断してた……!
朝ご飯ってもう出来てます!?」
「それならさっき……」
「ありがとうございます!
すみません急いでるので片付けもお願いします!」
バタバタとキッチンに駆け込む私を、「ちょっと待て」と呆れた声が止めた
ああもう、こっちは部活に遅れそうだっていうのに!!
「今日は部活どっちも休みだろ」
「はい!?
何言ってるんですか、薙刀部は今日も練習です!!」
「クリスマスなのに?」
「当たり前ですよ!
クリッ……スマス……ですね……」
言われて気付いた
今日はクリスマスイブだ
つまり今日と明日、部活はお休みだ……
完全に日付の感覚が死んでた……
「二度寝します」
「こらー、寝るなー」
案の定だけど成実さんに止められた
むぅ、でも朝から大慌てしたせいで目は覚めちゃったしな……
仕方ない、このまま起きるか
「練習熱心なのはいい事だけどな
今日が何の日かくらいは覚えててくれよ」
「すみません……
っていうか、そうですよね
薙刀部の練習があるのに、剣道部の練習がないなんて、そんなことあるはずないですよね……」
「その通り
そんじゃ気を取り直して、朝メシにしようぜ」
「はい」
二人で一緒に一日中お休みなのは、いつぶりだろう
サークルと違ってこちらは正式な部活なので、ほぼ毎日練習があるわけで
……そのおかげで、毎日ヘトヘトになってしまうわけで
「今日、どっか出かけるか?」
「うーん……昨日もみっちり稽古でしたし、成実さんもお疲れじゃないですか?」
「否定はしねぇけど……
せっかくのクリスマスなんだぞ?」
それは、そうなんだけど
成実さんと再会した一昨年は、成実さんご自身が受験生だったこともあって、遊ぶのはやめていた
とは言っても推薦で合格していたから、クリスマスは暇だったのかもしれないけど……
……もうすぐ受験生にして期末考査真っ只中だった私には、遊ぶ余裕などなかったのだ
そして去年はと言うと、私の受験自体は推薦で合格して終わったものの、突然の両親帰国で家がてんやわんやしたせいで、ゆっくり出来なかった
ちなみに両親は26日の朝の便でアメリカへと戻っていった
「っつっても、お前も疲れてるか」
「私はそんな……」
「んー、じゃあ、近場でゆっくりするか?」
「え?」
「今なら草津の別荘が空いてるはず……お、ビンゴ」
スマホで何かを確認した成実さんが指を鳴らす
見ていたのは、伊達家が所有する別荘及び直営ホテルの予約サイトだ
国内だけでも南は沖縄から北は北海道まで、海外にも山ほどあるともっぱらの噂
意外にも近場である草津温泉の別荘が空いているらしい
本来ならば三日前までに予約を取っておく必要があるけれど、そこは分家筆頭・実元家長男の名前が効くらしい
二時間後には朝食の片付けを終えて着替え、一泊分の荷物を詰めて、白石さんがお迎えに来てくれた
「急にお願いしてすみません!」
「お気になさらず
クリスマスイブだというのに、お二人が内に篭もっておられるのは、逆に心配致しますので」
「なんでだよ、俺達だってどこにも行かねぇ休日くらいあるぞ」
「普段の休日であるならまだしも、クリスマスくらいはお出掛けされてください」
呆れたようにも聞こえる白石さんの一言に成実さんが詰まる
今日は兄様も婚約者さんとお出掛けされているし、小十郎さんもお休みを頂いている
綱元さんは颯爽と遠方の別荘を確保して、彼女さんと泊まりでデートだ
……別邸が完全に無人になるの、初めてじゃないだろうか
「お迎えは明日の夕方頃に伺います」
「ん、頼んだ」
白石さんと成実さんのやり取りを小耳に挟みながら、ガムを一粒口に入れる
車酔いしないための策だ
馬は酔わないのに、馬より揺れない車は酔うんだから、人体は不思議だな
「草津の奴ら、なんか言ってたか?」
「電話口では慌てふためいておられましたが、準備は抜かりなく行っていたようです
この時期は突発的に連絡が入ることもありますので、向こうも慣れているものかと」
「悪いことしちゃいましたかね……」
「いえ、姫の気になさることでは
慌ててはいましたが、分家筆頭・実元家の成実様とその婚約者である姫のご利用ですので、喜んでおりました」
「あーまあ、うちも使う時は遠いところの宿ばっかりで、草津あたりに行く時は日帰りだったからな……」
「なるほど……」
逆に遠方に住んでいる一族の人間は草津の宿を取ることもあるけれど、今年は奇跡的に空いていたようだ
運が良かったな
カーテンの隙間から差し込む光は明るくて、既に日が昇りきっているのだと分かる
それからそろりと壁掛け時計を見やると、時刻は既に朝八時を半分ほど回った頃だった
「寝すぎた!!」
慌てて飛び起きてベッドをおりる
と、とりあえずご飯は食べなきゃ!
じゃないと練習中に倒れてしまう
「おー、夕華おはよう」
「おはようございます!
剣道部はお休みなんですか!?」
「え?
そりゃあまあ……」
「うわーん!
完全に油断してた……!
朝ご飯ってもう出来てます!?」
「それならさっき……」
「ありがとうございます!
すみません急いでるので片付けもお願いします!」
バタバタとキッチンに駆け込む私を、「ちょっと待て」と呆れた声が止めた
ああもう、こっちは部活に遅れそうだっていうのに!!
「今日は部活どっちも休みだろ」
「はい!?
何言ってるんですか、薙刀部は今日も練習です!!」
「クリスマスなのに?」
「当たり前ですよ!
クリッ……スマス……ですね……」
言われて気付いた
今日はクリスマスイブだ
つまり今日と明日、部活はお休みだ……
完全に日付の感覚が死んでた……
「二度寝します」
「こらー、寝るなー」
案の定だけど成実さんに止められた
むぅ、でも朝から大慌てしたせいで目は覚めちゃったしな……
仕方ない、このまま起きるか
「練習熱心なのはいい事だけどな
今日が何の日かくらいは覚えててくれよ」
「すみません……
っていうか、そうですよね
薙刀部の練習があるのに、剣道部の練習がないなんて、そんなことあるはずないですよね……」
「その通り
そんじゃ気を取り直して、朝メシにしようぜ」
「はい」
二人で一緒に一日中お休みなのは、いつぶりだろう
サークルと違ってこちらは正式な部活なので、ほぼ毎日練習があるわけで
……そのおかげで、毎日ヘトヘトになってしまうわけで
「今日、どっか出かけるか?」
「うーん……昨日もみっちり稽古でしたし、成実さんもお疲れじゃないですか?」
「否定はしねぇけど……
せっかくのクリスマスなんだぞ?」
それは、そうなんだけど
成実さんと再会した一昨年は、成実さんご自身が受験生だったこともあって、遊ぶのはやめていた
とは言っても推薦で合格していたから、クリスマスは暇だったのかもしれないけど……
……もうすぐ受験生にして期末考査真っ只中だった私には、遊ぶ余裕などなかったのだ
そして去年はと言うと、私の受験自体は推薦で合格して終わったものの、突然の両親帰国で家がてんやわんやしたせいで、ゆっくり出来なかった
ちなみに両親は26日の朝の便でアメリカへと戻っていった
「っつっても、お前も疲れてるか」
「私はそんな……」
「んー、じゃあ、近場でゆっくりするか?」
「え?」
「今なら草津の別荘が空いてるはず……お、ビンゴ」
スマホで何かを確認した成実さんが指を鳴らす
見ていたのは、伊達家が所有する別荘及び直営ホテルの予約サイトだ
国内だけでも南は沖縄から北は北海道まで、海外にも山ほどあるともっぱらの噂
意外にも近場である草津温泉の別荘が空いているらしい
本来ならば三日前までに予約を取っておく必要があるけれど、そこは分家筆頭・実元家長男の名前が効くらしい
二時間後には朝食の片付けを終えて着替え、一泊分の荷物を詰めて、白石さんがお迎えに来てくれた
「急にお願いしてすみません!」
「お気になさらず
クリスマスイブだというのに、お二人が内に篭もっておられるのは、逆に心配致しますので」
「なんでだよ、俺達だってどこにも行かねぇ休日くらいあるぞ」
「普段の休日であるならまだしも、クリスマスくらいはお出掛けされてください」
呆れたようにも聞こえる白石さんの一言に成実さんが詰まる
今日は兄様も婚約者さんとお出掛けされているし、小十郎さんもお休みを頂いている
綱元さんは颯爽と遠方の別荘を確保して、彼女さんと泊まりでデートだ
……別邸が完全に無人になるの、初めてじゃないだろうか
「お迎えは明日の夕方頃に伺います」
「ん、頼んだ」
白石さんと成実さんのやり取りを小耳に挟みながら、ガムを一粒口に入れる
車酔いしないための策だ
馬は酔わないのに、馬より揺れない車は酔うんだから、人体は不思議だな
「草津の奴ら、なんか言ってたか?」
「電話口では慌てふためいておられましたが、準備は抜かりなく行っていたようです
この時期は突発的に連絡が入ることもありますので、向こうも慣れているものかと」
「悪いことしちゃいましたかね……」
「いえ、姫の気になさることでは
慌ててはいましたが、分家筆頭・実元家の成実様とその婚約者である姫のご利用ですので、喜んでおりました」
「あーまあ、うちも使う時は遠いところの宿ばっかりで、草津あたりに行く時は日帰りだったからな……」
「なるほど……」
逆に遠方に住んでいる一族の人間は草津の宿を取ることもあるけれど、今年は奇跡的に空いていたようだ
運が良かったな
1/5ページ
