第三十七話 取り戻す日常
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着替えは、昨日ここに泊まった分があって、それに着替えた
多分洗濯してくれてるだろうし
「朝飯、食えるか?」
「いえ……そこまで食欲が……
もう十時半ですし」
「トースト一枚でも食っといたほうがいいぞ?
何も胃に入ってないのはきついから」
「そうですね……
そうします」
成実さんがポンと頭を撫でる
それから、自分のカーディガンを私に羽織らせた
「えへへ、やっぱりぶかぶかですね」
「萌え袖だ……」
「え、なんで頭抱えてるんですか?」
「ちょっと可愛すぎて処理しきれない……つらい……
とりあえず写真撮っとく……」
「なぜ!?」
シャッター音がして、成実さんがスマホで写真を撮る
撮るのはいいんだけど……
「成実さんそれ連写!
連写になってる!」
「知ってるわざと」
「いやなんで!?」
「お前が可愛すぎて」
「理由になってませんけど!?」
満足したのか、成実さんが満面の笑みを浮かべた
顔に「ご満悦」って書いてある
「よっしゃ、下行くぞ」
「はーい」
成実さんと手を繋いで、階下に降りる
階段を下りた玄関のロビーで、ちょうど通りかかった小十郎さんと出会った
「おう、成実
おはようございます、夕華様」
「おはよ小十郎」
「おはようございます、小十郎さん」
「朝食の用意をいたしまする
少々お待ちください」
「や、小十郎、今日は俺がやる
そんなに腹減ってねぇらしいから」
「左様でしたか
じゃあ成実、頼んだぞ」
「任された
……梵は?」
それは私も気になっていた
昨日の記憶は所々があやふやで、おぼろげながら兄様とお東様が仲直りしたんだってくらいしか分からない
「政宗様なら、本邸に向かわれた」
「一人で?」
「いや、昨晩は弟君の政道様も別邸に泊まられていたからな
お二人でお東様に会いに行かれた」
「そっか
お前も会いに行く?」
成実さんにそう聞かれ、私は首を横に振った
今の私とお東様は、赤の他人
兄様がお東様と仲直りできたなら、それでいい
「そっか
じゃあ、俺たちは留守番してるわ」
「分かった
俺は今から本社に出社だから、頼んだぞ」
「へーい」
なるほど、だからスーツを着てらっしゃったんですね
小十郎さんみたいな男前がスーツ着ると、本当に決まって見えるよね……
「成実さんはスーツ着ないんですか?」
「まだ買ってねぇからなー
買ったら見せてやるよ」
「やった!」
「よし、そんじゃあ朝飯でも食うか」
「はーい!」
成実さんとキッチンに向かう
リビングに入ると、中には原田さんと綱元さんがいた
「お二人とも、おはようございます」
「原田さん!
おはようございます」
「夕華様、お身体の具合は大丈夫ですか?」
「はい、一晩寝たら治っちゃいました!
ご心配をおかけしてすみません、綱元さん
……というか、本当にこの度は伊達家の皆さんに、多大なご迷惑をお掛けしてしまって……
大変申し訳ございませんでした……」
「いえ!
お気になさらず!」
「夕華様のおかげで、政宗様もようやくお東様に歩み寄れ、一石二鳥です」
原田さんと綱元さんの言葉に、ほっと胸を撫でおろす
なにはともあれ、兄様はお東様と元通りの親子に戻れたんだ
本当に良かった
「夕華、トーストは何つける?
バターか?
それともジャム?」
「あ、えっと」
「メイプルシロップもありますよ」
「えっ」
「蜂蜜もあったはずです」
「あっ」
テーブルに座っていたお二人が立ち上がって、食品庫に手を突っ込む
うーん、言い出しづらい雰囲気……
「気にすんなよ、欲しいやつは?」
「あ、えっと……ジャムで」
「りょーかい
今だと、イチゴとブルーベリーと……あ、ラズベリーもある」
「ラズベリーがいいです!」
「これ美味しいのか、俺もこれにしよっと」
「食べたこと無かったんですね?」
「実はな」
ぺろっと舌を出して誤魔化す成実さんに笑いを零す
そう言うお茶目な所は、相変わらず可愛いところだ
「夕華様、コーヒーと紅茶はどちらになさいますか?」
「コーヒーでお願いします」
「かしこまりました」
微笑んだ綱元さんがコーヒー豆を取り出す
原田さんも綱元さんのお手伝いに回ったようだ
三人がかりで世話をされているな……
ちょっと申し訳ないとは思うけれど、かと言って私がキッチンに入っても「座ってろ」と言われてしまうので、大人しく座ったままで待つことにした
「そういやお前、期末は?」
「……はっ!?」
試験範囲のプリント貰ってたんだった!
事件のせいですっかり忘れてたー!!
「ご、ご飯食べたら勉強します!」
「そんじゃ、ついでに俺が見てやるよ」
「本当ですか!?
ありがとうございます、助かりますー!」
これぞまさに、大船に乗った瞬間
遠慮なく頼らせて頂こう
多分洗濯してくれてるだろうし
「朝飯、食えるか?」
「いえ……そこまで食欲が……
もう十時半ですし」
「トースト一枚でも食っといたほうがいいぞ?
何も胃に入ってないのはきついから」
「そうですね……
そうします」
成実さんがポンと頭を撫でる
それから、自分のカーディガンを私に羽織らせた
「えへへ、やっぱりぶかぶかですね」
「萌え袖だ……」
「え、なんで頭抱えてるんですか?」
「ちょっと可愛すぎて処理しきれない……つらい……
とりあえず写真撮っとく……」
「なぜ!?」
シャッター音がして、成実さんがスマホで写真を撮る
撮るのはいいんだけど……
「成実さんそれ連写!
連写になってる!」
「知ってるわざと」
「いやなんで!?」
「お前が可愛すぎて」
「理由になってませんけど!?」
満足したのか、成実さんが満面の笑みを浮かべた
顔に「ご満悦」って書いてある
「よっしゃ、下行くぞ」
「はーい」
成実さんと手を繋いで、階下に降りる
階段を下りた玄関のロビーで、ちょうど通りかかった小十郎さんと出会った
「おう、成実
おはようございます、夕華様」
「おはよ小十郎」
「おはようございます、小十郎さん」
「朝食の用意をいたしまする
少々お待ちください」
「や、小十郎、今日は俺がやる
そんなに腹減ってねぇらしいから」
「左様でしたか
じゃあ成実、頼んだぞ」
「任された
……梵は?」
それは私も気になっていた
昨日の記憶は所々があやふやで、おぼろげながら兄様とお東様が仲直りしたんだってくらいしか分からない
「政宗様なら、本邸に向かわれた」
「一人で?」
「いや、昨晩は弟君の政道様も別邸に泊まられていたからな
お二人でお東様に会いに行かれた」
「そっか
お前も会いに行く?」
成実さんにそう聞かれ、私は首を横に振った
今の私とお東様は、赤の他人
兄様がお東様と仲直りできたなら、それでいい
「そっか
じゃあ、俺たちは留守番してるわ」
「分かった
俺は今から本社に出社だから、頼んだぞ」
「へーい」
なるほど、だからスーツを着てらっしゃったんですね
小十郎さんみたいな男前がスーツ着ると、本当に決まって見えるよね……
「成実さんはスーツ着ないんですか?」
「まだ買ってねぇからなー
買ったら見せてやるよ」
「やった!」
「よし、そんじゃあ朝飯でも食うか」
「はーい!」
成実さんとキッチンに向かう
リビングに入ると、中には原田さんと綱元さんがいた
「お二人とも、おはようございます」
「原田さん!
おはようございます」
「夕華様、お身体の具合は大丈夫ですか?」
「はい、一晩寝たら治っちゃいました!
ご心配をおかけしてすみません、綱元さん
……というか、本当にこの度は伊達家の皆さんに、多大なご迷惑をお掛けしてしまって……
大変申し訳ございませんでした……」
「いえ!
お気になさらず!」
「夕華様のおかげで、政宗様もようやくお東様に歩み寄れ、一石二鳥です」
原田さんと綱元さんの言葉に、ほっと胸を撫でおろす
なにはともあれ、兄様はお東様と元通りの親子に戻れたんだ
本当に良かった
「夕華、トーストは何つける?
バターか?
それともジャム?」
「あ、えっと」
「メイプルシロップもありますよ」
「えっ」
「蜂蜜もあったはずです」
「あっ」
テーブルに座っていたお二人が立ち上がって、食品庫に手を突っ込む
うーん、言い出しづらい雰囲気……
「気にすんなよ、欲しいやつは?」
「あ、えっと……ジャムで」
「りょーかい
今だと、イチゴとブルーベリーと……あ、ラズベリーもある」
「ラズベリーがいいです!」
「これ美味しいのか、俺もこれにしよっと」
「食べたこと無かったんですね?」
「実はな」
ぺろっと舌を出して誤魔化す成実さんに笑いを零す
そう言うお茶目な所は、相変わらず可愛いところだ
「夕華様、コーヒーと紅茶はどちらになさいますか?」
「コーヒーでお願いします」
「かしこまりました」
微笑んだ綱元さんがコーヒー豆を取り出す
原田さんも綱元さんのお手伝いに回ったようだ
三人がかりで世話をされているな……
ちょっと申し訳ないとは思うけれど、かと言って私がキッチンに入っても「座ってろ」と言われてしまうので、大人しく座ったままで待つことにした
「そういやお前、期末は?」
「……はっ!?」
試験範囲のプリント貰ってたんだった!
事件のせいですっかり忘れてたー!!
「ご、ご飯食べたら勉強します!」
「そんじゃ、ついでに俺が見てやるよ」
「本当ですか!?
ありがとうございます、助かりますー!」
これぞまさに、大船に乗った瞬間
遠慮なく頼らせて頂こう
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