第二十三話 現れた闖入者
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綱元さんが兄様の美味しい手料理を堪能したところで、事件は起きた
いきなりリビングのドアが勢いよく開いたのだ
「うおっ!?」
「な、何事!?」
兄様どころか、全員がぎょっとしてドアの方向を振り向いた
そこにいたのは
「おっ……お母さん!?」
「はぁぁあ!!?」
海外で仕事をしていたはずの──母だった
混乱中の兄様が、私とお母さんを交互に見つめ
綱元さんはお母さんの顔を知っていたのか、驚きながらも席を設けていた
「ほんっっと信じらんない!!」
開口一番それか、母よ
通勤バッグをソファに投げつけ、我が家のごとく椅子にどっかりと座った
「えーっと、あれ?
海外に行ってたんじゃなかったっけ?
ていうか、帰ってくるのもっと先じゃない?」
「んなことしてる場合じゃないでしょ!!
あなた大丈夫なの!?」
「え?
ああ、うん
平気平気、ちょっと腕の骨負ったくらいだから
あと肋骨を少し」
「全然ちょっとじゃないでしょ!
あんのクソ白髪天パ野郎、次にあったらタダじゃおかないんだから!!」
「見事に会社の上司に暴言かましてる……」
あまりのブチ切れっぷりにドン引きしていた私の服の裾を、ちょいちょいと兄様が引っ張ってきた
な、なんだその可愛い仕草は……
身長は兄様の方が上だけど、この仕草ができる時点で私より可愛い性格をしているのかもしれない
「……どうしました?」
「お前のお袋さんって、いつもあんな感じなのか……?」
「……ブチギレたら、ああなるんです」
「Oh……」
やっと怒りが収まったのか、お母さんが私の横に突っ立っている兄様に目を向けた
そして、バッチリとアイラインを引いた二重が見開かれる
「……あら、政宗君?」
「え?」
兄様自身も驚いて、少し目を見開いてる
そりゃそうだ、兄様とうちのお母さんに接点があったなんて話は聞いたことがない
「え、じゃなくて、政宗君よね、輝宗さんとこの?
大きくなったじゃない?」
「え、あ、いや……その」
……兄様がものすごく焦ってる
やっぱり可愛いな……
前世でこういう兄様は見たことないから、新鮮だ
「まぁ、覚えてないのも仕方ないかしらね
小さい頃に会ったきりだもの」
「あ……」
兄様が俯く
手のひらを握る力が少し強まった
その小さい頃がいつかは分からないけど……きっと、それは兄様に右目があった頃だったんだろう
「病気になったって聞いて心配したけれど、丈夫に育ったみたいで安心したわ
綱元君と喜多ちゃんも、久しぶりね
お父さん元気?」
「え、ええ、おかげさまで……」
「そう、よかった
成実君は学校かな
うん、輝宗さんいらっしゃる?」
「輝宗様なら本社にいらっしゃるかと……」
「そうなの?
じゃあまた改めてご挨拶に伺おうかしらね」
あの綱元さんでさえもお母さんの展開について行くので精一杯らしい
確かに、うちのお母さんも、何となく伊達の系譜を感じる性格はしてるよね……
「……あれ?
お母さん、ここにいて大丈夫なの?」
「もちろんよ
お母さん、あの会社辞めてやったから
お父さんもろともね」
「あ、そうなんだ……って
辞めたぁ!!?」
おいおい、と頭を抱えたくなった
どこまで唐突なんだ、この両親は……
「冗談じゃないんだもんね……?」
恐る恐るそう尋ねると、さも当然という顔でお母さんは頷いた
ですよね、そんなつまらない冗談は言わないよね、お母さん
「当然でしょ
まさか私たちを人質にして娘を脅そうなんてね……
というより、私たちで人質になるって思っちゃうあたり竹中ってバカなのよねぇ」
「え……え?
違ったの?」
「なるわけないじゃない!
なる前に辞めてやるわよ
こっちには再就職先だってあるんだから」
「そうなの!!?」
「そうよ?
だから輝宗さんにご挨拶に行かなきゃって思ってたのよ
お父さんとお母さん、今度から輝宗さんとこの会社で働くから」
「「えええ!?」」
これにはもうその場にいた全員が唖然とした
なにこれ、何なんだ、このビックリサプライズは
「え、え!?」
「綱元、お前は知ってたか?」
「い、いえ……
全く存じておりませんでした……」
「綱元君は知らないわよ、今日決まったんだもの
でも働く部署は一緒だから、よろしくね綱元君」
「あ、いえ
こちらこそ、新人ゆえ、ご指導のほどを賜りたく……」
「お堅いわねぇ……お父さん譲りだわ」
「は……いや、堅いと言われましても……」
困惑する綱元さんっていうのも、中々にレアだ……
兄様は兄様で、お母さんに対してちょっとビビってるみたいだしなぁ
いきなりリビングのドアが勢いよく開いたのだ
「うおっ!?」
「な、何事!?」
兄様どころか、全員がぎょっとしてドアの方向を振り向いた
そこにいたのは
「おっ……お母さん!?」
「はぁぁあ!!?」
海外で仕事をしていたはずの──母だった
混乱中の兄様が、私とお母さんを交互に見つめ
綱元さんはお母さんの顔を知っていたのか、驚きながらも席を設けていた
「ほんっっと信じらんない!!」
開口一番それか、母よ
通勤バッグをソファに投げつけ、我が家のごとく椅子にどっかりと座った
「えーっと、あれ?
海外に行ってたんじゃなかったっけ?
ていうか、帰ってくるのもっと先じゃない?」
「んなことしてる場合じゃないでしょ!!
あなた大丈夫なの!?」
「え?
ああ、うん
平気平気、ちょっと腕の骨負ったくらいだから
あと肋骨を少し」
「全然ちょっとじゃないでしょ!
あんのクソ白髪天パ野郎、次にあったらタダじゃおかないんだから!!」
「見事に会社の上司に暴言かましてる……」
あまりのブチ切れっぷりにドン引きしていた私の服の裾を、ちょいちょいと兄様が引っ張ってきた
な、なんだその可愛い仕草は……
身長は兄様の方が上だけど、この仕草ができる時点で私より可愛い性格をしているのかもしれない
「……どうしました?」
「お前のお袋さんって、いつもあんな感じなのか……?」
「……ブチギレたら、ああなるんです」
「Oh……」
やっと怒りが収まったのか、お母さんが私の横に突っ立っている兄様に目を向けた
そして、バッチリとアイラインを引いた二重が見開かれる
「……あら、政宗君?」
「え?」
兄様自身も驚いて、少し目を見開いてる
そりゃそうだ、兄様とうちのお母さんに接点があったなんて話は聞いたことがない
「え、じゃなくて、政宗君よね、輝宗さんとこの?
大きくなったじゃない?」
「え、あ、いや……その」
……兄様がものすごく焦ってる
やっぱり可愛いな……
前世でこういう兄様は見たことないから、新鮮だ
「まぁ、覚えてないのも仕方ないかしらね
小さい頃に会ったきりだもの」
「あ……」
兄様が俯く
手のひらを握る力が少し強まった
その小さい頃がいつかは分からないけど……きっと、それは兄様に右目があった頃だったんだろう
「病気になったって聞いて心配したけれど、丈夫に育ったみたいで安心したわ
綱元君と喜多ちゃんも、久しぶりね
お父さん元気?」
「え、ええ、おかげさまで……」
「そう、よかった
成実君は学校かな
うん、輝宗さんいらっしゃる?」
「輝宗様なら本社にいらっしゃるかと……」
「そうなの?
じゃあまた改めてご挨拶に伺おうかしらね」
あの綱元さんでさえもお母さんの展開について行くので精一杯らしい
確かに、うちのお母さんも、何となく伊達の系譜を感じる性格はしてるよね……
「……あれ?
お母さん、ここにいて大丈夫なの?」
「もちろんよ
お母さん、あの会社辞めてやったから
お父さんもろともね」
「あ、そうなんだ……って
辞めたぁ!!?」
おいおい、と頭を抱えたくなった
どこまで唐突なんだ、この両親は……
「冗談じゃないんだもんね……?」
恐る恐るそう尋ねると、さも当然という顔でお母さんは頷いた
ですよね、そんなつまらない冗談は言わないよね、お母さん
「当然でしょ
まさか私たちを人質にして娘を脅そうなんてね……
というより、私たちで人質になるって思っちゃうあたり竹中ってバカなのよねぇ」
「え……え?
違ったの?」
「なるわけないじゃない!
なる前に辞めてやるわよ
こっちには再就職先だってあるんだから」
「そうなの!!?」
「そうよ?
だから輝宗さんにご挨拶に行かなきゃって思ってたのよ
お父さんとお母さん、今度から輝宗さんとこの会社で働くから」
「「えええ!?」」
これにはもうその場にいた全員が唖然とした
なにこれ、何なんだ、このビックリサプライズは
「え、え!?」
「綱元、お前は知ってたか?」
「い、いえ……
全く存じておりませんでした……」
「綱元君は知らないわよ、今日決まったんだもの
でも働く部署は一緒だから、よろしくね綱元君」
「あ、いえ
こちらこそ、新人ゆえ、ご指導のほどを賜りたく……」
「お堅いわねぇ……お父さん譲りだわ」
「は……いや、堅いと言われましても……」
困惑する綱元さんっていうのも、中々にレアだ……
兄様は兄様で、お母さんに対してちょっとビビってるみたいだしなぁ
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