弱虫な僕ら
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「学校行きたくないなあ…」
朝目が覚めて、ベッドの上で呟いた言葉はすぐに虚しく消えていった。一晩経ったら夢だったっていうことを願ったけど、案の定そんなことがある筈もなく。生まれてくるのは憂鬱な気持ちだけだった。わたし何のためにここで一人暮らしを始めたんだろう。本当ならブン太に気持ちを伝えて、振られるかう上手くいくか、その二択のはずだった。あの時からもうずいぶん時間が経ってるんだから、好きな人や彼女がいたっておかしくはないと覚悟していた。でも、まさか体だけの関係をたくさんの人と持ってるなんて考えたこともなかった。だけどまだ希望は捨てちゃいけない。まだブン太本人から直接聞いてないんだから。そう言い聞かせて重い身体を起こすと、大学に行く支度を始めた。
溜息を吐きながら大学までの道を重い足取りで歩いていると、少し先を歩く赤い髪を見つけて一気に神経が彼に集中した。学校で話せないなら、彼が一人でいる今しか話せるチャンスはない。だけど、一度無視されたことを思い出すと、怖いと感じるのもまた本音だ。トラウマだと言っても過言ではないと思う。けれどわたしは意を決して、早足でブン太の元へと向かった。
「ブン太!」
隣まで来て勇気を振り絞って声を掛けたにも関わらず、彼は何も聞こえないかのように歩き続けている。大きめの声で呼び掛けたのに、音楽も何も聴いていない彼に聞こえないわけがない。またこの間みたいに話せないままなのかと思って反射的に腕を掴もうとすると、すぐに呆気なく振り払われてしまった。
「ねえってば…!」
「触んなよ」
自分自身を拒絶されているんだということをすぐには理解出来なかった。というよりは理解したくなかった。ブン太は足を止めたけれど、わたしに向けた視線はものすごく冷たいもので、思わず足がすくむ。
「わたし、何かした?何でそんなに怒ってるの?」
「お前、俺の話してる女子のこと殴ったんだって?」
「…だから何よ」
「そういうことすんな。うぜえから」
「……っ」
「あとその話もマジ。残念だったな、幼なじみがこんなんになっちまって」
淡々とそう話すブン太に、また昨日のように涙が出そうになった。泣くもんか。ここで泣いたら負けを認めるようなものだから。目の前に立つブン太は、本当にブン太なんだろうか。いっそ偽物であって欲しい。そう願ったってそんなことあるはずはないのに。
「だめだよ、ブン太。好きでもない人とそういうことするのは…」
「何説教垂れてんだよ。もしかしてお前、自分が俺を振ったせいだとでも思ってる?」
「なっ…」
「お前は全く関係ねえから」
そう言うとブン太はまた学校に向かって歩き始めてしまった。わたしはしばらくその場に立ち尽くして、彼の背中を見つめることしかできなかった。だんだんとぼやけていく視界を止めようと歯を食いしばるけど、そんな行為は無意味のものだった。別にわたしが何か関係してるなんて微塵にも思ってなかった。だけど、「関係ない」とはっきり言われてしまえば、わたしと彼の間にはっきりと線を引かれてしまったようなもの。俺のことに首を突っ込むな。そう言われたみたいで悔しかった。
じゃあ一体何が関係してるっていうの。何がブン太をそんな風にしてしまったの。教えてよ…。
朝目が覚めて、ベッドの上で呟いた言葉はすぐに虚しく消えていった。一晩経ったら夢だったっていうことを願ったけど、案の定そんなことがある筈もなく。生まれてくるのは憂鬱な気持ちだけだった。わたし何のためにここで一人暮らしを始めたんだろう。本当ならブン太に気持ちを伝えて、振られるかう上手くいくか、その二択のはずだった。あの時からもうずいぶん時間が経ってるんだから、好きな人や彼女がいたっておかしくはないと覚悟していた。でも、まさか体だけの関係をたくさんの人と持ってるなんて考えたこともなかった。だけどまだ希望は捨てちゃいけない。まだブン太本人から直接聞いてないんだから。そう言い聞かせて重い身体を起こすと、大学に行く支度を始めた。
溜息を吐きながら大学までの道を重い足取りで歩いていると、少し先を歩く赤い髪を見つけて一気に神経が彼に集中した。学校で話せないなら、彼が一人でいる今しか話せるチャンスはない。だけど、一度無視されたことを思い出すと、怖いと感じるのもまた本音だ。トラウマだと言っても過言ではないと思う。けれどわたしは意を決して、早足でブン太の元へと向かった。
「ブン太!」
隣まで来て勇気を振り絞って声を掛けたにも関わらず、彼は何も聞こえないかのように歩き続けている。大きめの声で呼び掛けたのに、音楽も何も聴いていない彼に聞こえないわけがない。またこの間みたいに話せないままなのかと思って反射的に腕を掴もうとすると、すぐに呆気なく振り払われてしまった。
「ねえってば…!」
「触んなよ」
自分自身を拒絶されているんだということをすぐには理解出来なかった。というよりは理解したくなかった。ブン太は足を止めたけれど、わたしに向けた視線はものすごく冷たいもので、思わず足がすくむ。
「わたし、何かした?何でそんなに怒ってるの?」
「お前、俺の話してる女子のこと殴ったんだって?」
「…だから何よ」
「そういうことすんな。うぜえから」
「……っ」
「あとその話もマジ。残念だったな、幼なじみがこんなんになっちまって」
淡々とそう話すブン太に、また昨日のように涙が出そうになった。泣くもんか。ここで泣いたら負けを認めるようなものだから。目の前に立つブン太は、本当にブン太なんだろうか。いっそ偽物であって欲しい。そう願ったってそんなことあるはずはないのに。
「だめだよ、ブン太。好きでもない人とそういうことするのは…」
「何説教垂れてんだよ。もしかしてお前、自分が俺を振ったせいだとでも思ってる?」
「なっ…」
「お前は全く関係ねえから」
そう言うとブン太はまた学校に向かって歩き始めてしまった。わたしはしばらくその場に立ち尽くして、彼の背中を見つめることしかできなかった。だんだんとぼやけていく視界を止めようと歯を食いしばるけど、そんな行為は無意味のものだった。別にわたしが何か関係してるなんて微塵にも思ってなかった。だけど、「関係ない」とはっきり言われてしまえば、わたしと彼の間にはっきりと線を引かれてしまったようなもの。俺のことに首を突っ込むな。そう言われたみたいで悔しかった。
じゃあ一体何が関係してるっていうの。何がブン太をそんな風にしてしまったの。教えてよ…。
