真っ赤な愛にくちづけ
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昨日、あのあとの作業は一人でしてたのとはまったく違って、すごく楽しくて時間が経つのが早く感じた。初めて話した丸井くんは今までのわたしの中での近寄りがたいイメージを簡単に覆すほどに優しかった。時々おもしろい冗談なんかも言ったりするし、一緒にいて楽しい。中学生の時からずっと一緒だったのに昨日初めて会話をして、だけどずっと仲が良かったって勘違いしてしまうほど違和感がなくって。どうやらわたしはたったあれだけのことで、すっかり彼に懐いてしまったみたい。ほら、今だって彼を探すために滅多に出ない廊下をうろうろしちゃったりしてるし。だって、もっと話してみたいって思ったから。そんなことを考えながらきょろきょろと周りを見回していると、前方から何やら嬉しそうな顔をした丸井くんが歩いてきた。わたしは無意識にそんな彼をじっと見ていて、この視線に気づいた丸井くんがにかっと笑いかけてくれた。
「よ!んなとこで何やってんだよ」
「べ、別に何も…!」
丸井くんを探してました、なんて言えるわけないよ。わたしがごにょごにょと口ごもっていると、丸井くんはさらに口角をあげて手にしていたものを見せびらかせるようにわたしの目線の高さまで持ち上げた。
「あ、それ一日5個限定の特大三色パン!すごいね」
「ちょろいちょろい。食う?」
「え、いいの?」
「おう、記念すべき一口目やるよ」
彼はパンの袋を器用に素早く開けると、袋からパンを半分出してわたしの口の前に差し出した。わたしは何も考えずにきれいな色をしたパンに素直にぱくっと食いつくと、その味を噛み締めて堪能した。
「ん~、おいひい!」
「うわ、すげえふにゃ顔」
お前だけずりぃ、と言って丸井くんも大きく口を開けてパンに噛り付いた。ついさっきわたしを馬鹿にしたくせに、丸井くんも幸せそうな顔してる。口の中にあったパンをちょうどごくりと飲み込んだとき。わたしはふと違和感を感じて丸井くんを見上げた。って、これって、もしかして…!
「っ、けほっ!」
「大丈夫かよ?慌てて食い過ぎだって」
「ち、ちが、だって!」
わたしが気が付いたこと。わたしが食べたところにかじりついた丸井くんの行動は、間違いなく間接キスだってこと。え、いいの!?いや、いいの?じゃなくって。そういえばわたしもちぎって食べるとかいう発想まったく思い浮かばなかった。だって一口目だったわけで。
「まだ食う?」
「え、あ、もういいよ!」
「そっか?遠慮すんなよな」
そんなわたしの気も知らない丸井くんは、相変わらずにこにこしながらパンの残りを美味しそうに食べていた。ていうかわたし今絶対顔真っ赤だと思う。間接キスぐらいなんなんだ、普通のことだよ!自分にそう言い聞かせて頬っぺたをぺしぺしと叩くと、丸井くんが心配そうにわたしの顔を覗き込んだ。
「あれ、お前顔赤くねえ?」
「そ、そうかな」
「熱でもあんじゃねえの?」
「だ、だいじょ──」
両手を振って否定しようとすると、丸井くんの手がわたしに向かってきた。かと思うと、次の瞬間にはおでこにひんやりとした感触。今のわたしには気持ち良いほどの冷たい掌と、いきなりの彼の行動に思わず言葉を失った。
「熱はないみてえだな」
「そ、そうですか…」
熱があったとしたらそれは間違いなく丸井くんのせいだと思う。心音が激しくて、彼の顔を見ただけでどきどきする。今までにも何度か味わったことのある感覚。わたし、この気持ち知ってる。
例えばこの気持ちが恋だとしたら
わたし、なんてちょろい女なんでしょうか
「よ!んなとこで何やってんだよ」
「べ、別に何も…!」
丸井くんを探してました、なんて言えるわけないよ。わたしがごにょごにょと口ごもっていると、丸井くんはさらに口角をあげて手にしていたものを見せびらかせるようにわたしの目線の高さまで持ち上げた。
「あ、それ一日5個限定の特大三色パン!すごいね」
「ちょろいちょろい。食う?」
「え、いいの?」
「おう、記念すべき一口目やるよ」
彼はパンの袋を器用に素早く開けると、袋からパンを半分出してわたしの口の前に差し出した。わたしは何も考えずにきれいな色をしたパンに素直にぱくっと食いつくと、その味を噛み締めて堪能した。
「ん~、おいひい!」
「うわ、すげえふにゃ顔」
お前だけずりぃ、と言って丸井くんも大きく口を開けてパンに噛り付いた。ついさっきわたしを馬鹿にしたくせに、丸井くんも幸せそうな顔してる。口の中にあったパンをちょうどごくりと飲み込んだとき。わたしはふと違和感を感じて丸井くんを見上げた。って、これって、もしかして…!
「っ、けほっ!」
「大丈夫かよ?慌てて食い過ぎだって」
「ち、ちが、だって!」
わたしが気が付いたこと。わたしが食べたところにかじりついた丸井くんの行動は、間違いなく間接キスだってこと。え、いいの!?いや、いいの?じゃなくって。そういえばわたしもちぎって食べるとかいう発想まったく思い浮かばなかった。だって一口目だったわけで。
「まだ食う?」
「え、あ、もういいよ!」
「そっか?遠慮すんなよな」
そんなわたしの気も知らない丸井くんは、相変わらずにこにこしながらパンの残りを美味しそうに食べていた。ていうかわたし今絶対顔真っ赤だと思う。間接キスぐらいなんなんだ、普通のことだよ!自分にそう言い聞かせて頬っぺたをぺしぺしと叩くと、丸井くんが心配そうにわたしの顔を覗き込んだ。
「あれ、お前顔赤くねえ?」
「そ、そうかな」
「熱でもあんじゃねえの?」
「だ、だいじょ──」
両手を振って否定しようとすると、丸井くんの手がわたしに向かってきた。かと思うと、次の瞬間にはおでこにひんやりとした感触。今のわたしには気持ち良いほどの冷たい掌と、いきなりの彼の行動に思わず言葉を失った。
「熱はないみてえだな」
「そ、そうですか…」
熱があったとしたらそれは間違いなく丸井くんのせいだと思う。心音が激しくて、彼の顔を見ただけでどきどきする。今までにも何度か味わったことのある感覚。わたし、この気持ち知ってる。
例えばこの気持ちが恋だとしたら
わたし、なんてちょろい女なんでしょうか
