恋模様の花冠
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次の日になると、丸井くんの調子はすっかり良くなったみたいでほっとした。だけど丸井くんとは気まずいままで言葉を交わすことはなかった。明日で合宿も終わりなのに、このままなのかな。謝りたいけど話し掛けられるような雰囲気じゃないし、何よりまた怒られたらさらに自信なくなりそう。
「おい」
「え…何?謙也」
「お前はまだ落ち込んでんのか、アホ!」
「いた!」
謙也に呼ばれて振り返ったかと思うと突然デコピンを喰らわされて、額に激痛が走った。いやいやいやいや、男子の本気のデコピンってまじで痛いんだけど。涙目で額をさすっていると、謙也がものすごい形相で睨んできた。え、え、なんでわたし睨まれてんの。わたし何か悪いことした?
「今日夜ロビー来い」
「はい?何で…」
「アホなお前に喝入れたるわ」
「に、2回もアホって言うな!」
謙也はそれだけ言うと練習に戻っていった。みんながわたしに気を遣ってくれる中、唯一謙也だけは論外みたいでいつも通り接していた。でもそれが今のわたしにとっては救いだったりして。謙也と馬鹿みたいな話をしてる間だけは丸井くんとのことも忘れられる気がしたから。
忘れられたとしても、現実は変わらないんだけどね。
*
夜ご飯を食べてお風呂に入ってから、首からタオルを掛けたままの状態で謙也に言われた通りロビーへと向かった。謙也だから別にどんな格好でもいいかなあと思って。
「よお」
「喝入れてくれるんでしょ。やってみせてよ、さあ早く!」
「お前何キャラやねん…まあここ座れや」
「む…」
謙也が自分の座っていたソファーの横をぽんぽんと叩いたので、お言葉に甘えて腰を降ろした。その時に流れたのはしばしの沈黙。え、なにこの雰囲気。わたしまじでお説教くらっちゃう感じですか。
「あのなあ」
「うん」
「えっとなあ」
「うん」
「…そういうことやねん」
「うん。ってはい?」
そういうことって一人で解決されても困るんだけど。ちゃんと説明してほしいと謙也の顔を見ると、顔が真っ赤になっていた。え、な、なにこれは。
「…お前が好きや」
「……へ?」
「せやからお前が、す、好きや!アホ、2回も言わせんなや!」
「え、う、嘘!嘘だ!」
「あ、アホか!何で嘘なんかつかなあかんねん」
ぜ、絶対うそ!普通、好きな女の子に向かってアホアホって連発しないよ。冷静にそう考えながらも謙也からの告白が頭を渦巻いてテンパってしまう。え、け、謙也がわたしをす、好き!?横に目をやると顔を真っ赤にした謙也と目が合って一気に心拍数が上がった気がした。どうやらこの告白は本物らしい。ほんとなんだ。いつも意地悪言ってくるくせに…しばらく沈黙が流れて、わたしはそっと口を開いた。
「あの、知ってると思うけどわたし…」
「ああ、まだ言わんでええわ。明日聞くから」
「え、明日…?」
謙也はわたしが問い掛けた疑問を振り払うかのようにソファーからすっと立ち上がった。
「一晩ぐらい俺のこと考えろや」
そう言って自分の部屋へと戻っていった謙也がかっこよく見えたのはここだけの話。え、ええ…いつもわたしのこと馬鹿にしたりアホ呼ばわりしてたくせに…思い返せば思い返すほどに謙也がわたしのことを好きだとは思えなかった。
「う、うそだ…」
「はな」
「はい…って、え!ま、丸井くん!」
謙也のことを見届けていた視線を声のした方に向けるとそこには大好きな丸井くんがいて、一気に心音の早さが増した。どうしよう、なんか、気まずいな。だけどちゃんと謝らなきゃ。このまま合宿が終わっちゃうなんて嫌だもん。
「おい」
「え…何?謙也」
「お前はまだ落ち込んでんのか、アホ!」
「いた!」
謙也に呼ばれて振り返ったかと思うと突然デコピンを喰らわされて、額に激痛が走った。いやいやいやいや、男子の本気のデコピンってまじで痛いんだけど。涙目で額をさすっていると、謙也がものすごい形相で睨んできた。え、え、なんでわたし睨まれてんの。わたし何か悪いことした?
「今日夜ロビー来い」
「はい?何で…」
「アホなお前に喝入れたるわ」
「に、2回もアホって言うな!」
謙也はそれだけ言うと練習に戻っていった。みんながわたしに気を遣ってくれる中、唯一謙也だけは論外みたいでいつも通り接していた。でもそれが今のわたしにとっては救いだったりして。謙也と馬鹿みたいな話をしてる間だけは丸井くんとのことも忘れられる気がしたから。
忘れられたとしても、現実は変わらないんだけどね。
*
夜ご飯を食べてお風呂に入ってから、首からタオルを掛けたままの状態で謙也に言われた通りロビーへと向かった。謙也だから別にどんな格好でもいいかなあと思って。
「よお」
「喝入れてくれるんでしょ。やってみせてよ、さあ早く!」
「お前何キャラやねん…まあここ座れや」
「む…」
謙也が自分の座っていたソファーの横をぽんぽんと叩いたので、お言葉に甘えて腰を降ろした。その時に流れたのはしばしの沈黙。え、なにこの雰囲気。わたしまじでお説教くらっちゃう感じですか。
「あのなあ」
「うん」
「えっとなあ」
「うん」
「…そういうことやねん」
「うん。ってはい?」
そういうことって一人で解決されても困るんだけど。ちゃんと説明してほしいと謙也の顔を見ると、顔が真っ赤になっていた。え、な、なにこれは。
「…お前が好きや」
「……へ?」
「せやからお前が、す、好きや!アホ、2回も言わせんなや!」
「え、う、嘘!嘘だ!」
「あ、アホか!何で嘘なんかつかなあかんねん」
ぜ、絶対うそ!普通、好きな女の子に向かってアホアホって連発しないよ。冷静にそう考えながらも謙也からの告白が頭を渦巻いてテンパってしまう。え、け、謙也がわたしをす、好き!?横に目をやると顔を真っ赤にした謙也と目が合って一気に心拍数が上がった気がした。どうやらこの告白は本物らしい。ほんとなんだ。いつも意地悪言ってくるくせに…しばらく沈黙が流れて、わたしはそっと口を開いた。
「あの、知ってると思うけどわたし…」
「ああ、まだ言わんでええわ。明日聞くから」
「え、明日…?」
謙也はわたしが問い掛けた疑問を振り払うかのようにソファーからすっと立ち上がった。
「一晩ぐらい俺のこと考えろや」
そう言って自分の部屋へと戻っていった謙也がかっこよく見えたのはここだけの話。え、ええ…いつもわたしのこと馬鹿にしたりアホ呼ばわりしてたくせに…思い返せば思い返すほどに謙也がわたしのことを好きだとは思えなかった。
「う、うそだ…」
「はな」
「はい…って、え!ま、丸井くん!」
謙也のことを見届けていた視線を声のした方に向けるとそこには大好きな丸井くんがいて、一気に心音の早さが増した。どうしよう、なんか、気まずいな。だけどちゃんと謝らなきゃ。このまま合宿が終わっちゃうなんて嫌だもん。
