恋模様の花冠
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合宿も二日目に突入しました。丸井くんに彼女がいるかもしれない、と思って沈んだのちにその疑惑も晴れて浮き上がってきたわたしはどうやら浮き過ぎたようです。それぐらい、今のわたしのやる気とテンションは高いと思う。だからいけないとは思いつつも口数はついつい多くなっていた。
「それで謙也がさ、もう帰りたいよママー!って叫んでて」
「おもろい話やなあ」
「真に受けんな白石、お前それ夢の話なんやろ!?」
「その後押し入れから謙也のお母さんが出て来て」
「ドラえもんか俺のおかんは!」
わたしは昨日からずっとこの調子。自分のやるべきストレッチを終えた蔵と謙也で話をしながらボールを数えていた。もう昨日からこの微笑みが止まりません。やっぱり恋ってすごいなあ。恋をすると綺麗になるってよくいうけど、それよりもわたしは毎日が楽しくてしょうがない。あ、でも楽しいのなんて今だけなのかな。合宿が終わったら丸井くんは立海に帰っちゃうから、また前みたいな生活に戻っちゃうんだ。う、そう考えたらなんか悲しくなってきた。
「もうちょっとボール取ってくる!」
「おおきに!こけなやー」
「大丈夫だよ!」
爽やかに笑った蔵に返事をしたあと、その向こうに見えた赤い髪を見遣った。ジャッカルくんとストレッチをしている丸井くんはずっと笑っててすごく楽しそう。今日もたくさん話せたらいいんだけどな…そんなことを考えながら倉庫からボールを一籠分取ってコートの中に戻ると、腕を組んで仁王立ちしている真田くんに道を塞がれた。あ、あれ…なんか怒ってる…?
「たなか、お前は昨日から練習中に口数が多いと思わんか」
「え、あ、はい…」
「合宿ということを忘れてるんじゃないだろうな。たるんどる!」
「ご、ごめんなさ…」
みんなが何事だとこっちを見ることによって、視線はわたしと真田くんに注がれていた。真田くんにがみがみと怒鳴られて、視線の恥ずかしさから思わずぎゅっと目を閉じた。真田くんの言う通りだ。わたし昨日からずっと浮かれてて、怒られるのも当たり前だよね。それで今丸井くんにもきっとだらしない奴って思われてるんだ。ああ、穴があったら入りたい。
「おい、真田」
「何だ、丸井」
「お前気付いてねえのかもしんねえけど、そいつ泣きかけてんぞ?」
「…む、す、すまない」
「い、いえ…ごめんなさい」
いつのまにか真田くんの隣にいた丸井くんが、わたしを庇ってくれたらしい。すごい、丸井くんはヒーローだ、なんて感心して丸井くんに目を向けると、ぱちっと目が合ってにっこり笑ってくれた。うわ、やばい。その笑顔は反則だよ。
「それにこいつ、たしかに口数多いけど仕事してないとこ見たことねえし」
「む。お前は随分とこいつを見ているようだな」
「頑張ってる奴を認めんのは当前だろぃ」
「…そうか。たなか、すまなかったな」
「あ、ううん…」
丸井くんがそう言ってくれたことが、すごく嬉しかった。わたしが仕事してるとこ、見てくれてたって思ってもいいのかな。真田くんがコートへと戻っていって、その場にはわたしと丸井くんの二人になってしまった。
「あの、ありがとう」
「いいって。でも真田うるせえし、お喋りも控えめにな!」
「うん、そうするね」
丸井くんには助けられてばっかりだなあ、って思う。きっと彼はいろんな人に同じように優しくて、いろんな人に愛されてるんだろう。特別だなんて期待しちゃいけないんだ。
「それで謙也がさ、もう帰りたいよママー!って叫んでて」
「おもろい話やなあ」
「真に受けんな白石、お前それ夢の話なんやろ!?」
「その後押し入れから謙也のお母さんが出て来て」
「ドラえもんか俺のおかんは!」
わたしは昨日からずっとこの調子。自分のやるべきストレッチを終えた蔵と謙也で話をしながらボールを数えていた。もう昨日からこの微笑みが止まりません。やっぱり恋ってすごいなあ。恋をすると綺麗になるってよくいうけど、それよりもわたしは毎日が楽しくてしょうがない。あ、でも楽しいのなんて今だけなのかな。合宿が終わったら丸井くんは立海に帰っちゃうから、また前みたいな生活に戻っちゃうんだ。う、そう考えたらなんか悲しくなってきた。
「もうちょっとボール取ってくる!」
「おおきに!こけなやー」
「大丈夫だよ!」
爽やかに笑った蔵に返事をしたあと、その向こうに見えた赤い髪を見遣った。ジャッカルくんとストレッチをしている丸井くんはずっと笑っててすごく楽しそう。今日もたくさん話せたらいいんだけどな…そんなことを考えながら倉庫からボールを一籠分取ってコートの中に戻ると、腕を組んで仁王立ちしている真田くんに道を塞がれた。あ、あれ…なんか怒ってる…?
「たなか、お前は昨日から練習中に口数が多いと思わんか」
「え、あ、はい…」
「合宿ということを忘れてるんじゃないだろうな。たるんどる!」
「ご、ごめんなさ…」
みんなが何事だとこっちを見ることによって、視線はわたしと真田くんに注がれていた。真田くんにがみがみと怒鳴られて、視線の恥ずかしさから思わずぎゅっと目を閉じた。真田くんの言う通りだ。わたし昨日からずっと浮かれてて、怒られるのも当たり前だよね。それで今丸井くんにもきっとだらしない奴って思われてるんだ。ああ、穴があったら入りたい。
「おい、真田」
「何だ、丸井」
「お前気付いてねえのかもしんねえけど、そいつ泣きかけてんぞ?」
「…む、す、すまない」
「い、いえ…ごめんなさい」
いつのまにか真田くんの隣にいた丸井くんが、わたしを庇ってくれたらしい。すごい、丸井くんはヒーローだ、なんて感心して丸井くんに目を向けると、ぱちっと目が合ってにっこり笑ってくれた。うわ、やばい。その笑顔は反則だよ。
「それにこいつ、たしかに口数多いけど仕事してないとこ見たことねえし」
「む。お前は随分とこいつを見ているようだな」
「頑張ってる奴を認めんのは当前だろぃ」
「…そうか。たなか、すまなかったな」
「あ、ううん…」
丸井くんがそう言ってくれたことが、すごく嬉しかった。わたしが仕事してるとこ、見てくれてたって思ってもいいのかな。真田くんがコートへと戻っていって、その場にはわたしと丸井くんの二人になってしまった。
「あの、ありがとう」
「いいって。でも真田うるせえし、お喋りも控えめにな!」
「うん、そうするね」
丸井くんには助けられてばっかりだなあ、って思う。きっと彼はいろんな人に同じように優しくて、いろんな人に愛されてるんだろう。特別だなんて期待しちゃいけないんだ。
