恋模様の花冠
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昨日電車に乗り込んでから気付いたこと。お菓子のお礼をもう一度言おうって思ってたことを忘れてた。それを悔やみながらも学校に帰ると、みんなはもう練習を終えていて、コートを整備し始めているところだった。謙也は遅いってがみがみ言ってきたけど、蔵がお疲れさんって言ってくれたからそれでいいやって思えた。その時はなんというか、自分の好きなアーティストのライブから帰ってきたような気分だった。一時間前まで丸井くんと一緒にいたこととか、喋ってたこととかが嘘なんじゃないかって思うほど現実味がなくって。だけど彼の「またな」って言葉を思い出すと、自然と頬が緩んだ。また明日会えるんだってことを痛いほど実感出来るから。わたし今すごく恋する乙女っぽい。
「何笑ろとんねん」
「えへへ」
「先輩きもいっす」
にやにや笑うわたしを気持ち悪いっていう謙也と光。それとは引き換えに良かったなあとか、幸せ者やなとか言ってくれる蔵と千歳と金ちゃん。わたしはこのバランスがあるからこそ今ここにいるんでしょう。たまには銀さんも反応して欲しいんだけどなあ。ユウジと小春はわたしのことよりお互いを深め合うのが大事らしい。それはもう慣れました。
家に帰って、よし、明日から頑張るぞ!って思ってから、夜が更けるのにはかなり時間がかかった。それは緊張が原因で一睡も出来なかったから。
「で、俺的には一日目と最終日に試合して、違いを実感したらええんちゃうかなて」
「それいいかも!じゃあ今日はアップしてから試合で…」
今はバスの中。後ろの座席からはわいわいがやがやとみんなの賑やかな声が聞こえるけど、わたしと蔵は一番前の席で合宿のスケジュール確認。これがまた楽しかったりするんだ。わたしだって一応マネージャーですから。とりあえず今日の予定を組んだところで、わたしと蔵のプチ会議は幕を閉じた。試合の対戦相手決めるくじとか作っといた方がいいよね、っと。
「はな、大丈夫か?」
「え、なにが?」
「なんや顔色悪いで?」
「そういえばちょっと気持ち悪いかも…昨日一睡も出来なかったし」
「一気に考えさせすぎてしもたな。一回寝ぇや」
蔵は自分の鞄からジャージを取り出すと、わたしにふわっと掛けてくれた。あ、今一気に眠気に襲われてきたかも。ありがとうと言葉を漏らして、わたしは眠りに就いたのでした。バスに揺られながらたどり着いた先にあるホテルの部屋で寝かされていたと気付いたのは一時間ほど後でした。
「ひ、ひどいよみんな…わたし張り切ってたのに…」
目覚めたわたしは急いでベッドの付近に置いてあったバッグの中からジャージを取り出してそそくさと着替えた。もしかしなくてももう挨拶とか終わってるよね?ああもう、出だし最悪だよ、わたし。急いで部屋を出てその勢いのまま外に出ると、コートではもうみんながアップを始めていた。間違いなく入りづらい雰囲気だ…そう思いながら端っこの方をこそこそ歩いていると、目立つ赤色の髪をした彼がわたしの近くにとことことやってきた。わたしの、憧れの、人!
「よ!」
「あ、昨日ぶり、です」
「何で敬語なんだよ。お前バス酔いだって?大丈夫か?」
「うん、もう全然平気!ありがとう」
会って何日も経たないこんなわたしを心配してくれるなんて、間違いなく丸井くんは神様だ!言葉と一緒にくれる笑顔がたまらなく眩しい。5日間ももつのかな、わたし。
「マネージャーお前一人だし、ほどほどに頑張れよ」
「え、立海ってマネージャーいないの?」
「興味本位で来る奴が多いから真田がもうマネージャーはいらん!だってさ」
「そっかあ」
まあマネージャーがわたしだけって言っても、お互いレギュラーだけだから人数はそんなにだよね。よし、頑張るぞ。でも、興味本位か…たしかに立海は男前さんが多いもんね。わたしだってもし立海生だったら間違いなく丸井くん目当てでマネージャーになるとおもうし。立海生じゃなくてよかった。いやでもやっぱり丸井くんと一緒の学校なんて羨ましすぎる。
「んじゃ、はい」
「え……」
にかっと笑いながらわたしに向かって右手を差し出す丸井くんに何事かと視線を向けると、彼は眉をひそめた。
「これからよろしくの握手だろぃ。ほら、手」
「あ、こ、こちらこそよろしくお願いします!」
うるさいほどに騒ぐ心臓に治まれ!と願いながらも怖ず怖ずと右手を差し出すと、呆気なくがっちりとした彼の手と重なった。合宿一日目にして接触大成功って、かなりの進歩じゃない?
「何笑ろとんねん」
「えへへ」
「先輩きもいっす」
にやにや笑うわたしを気持ち悪いっていう謙也と光。それとは引き換えに良かったなあとか、幸せ者やなとか言ってくれる蔵と千歳と金ちゃん。わたしはこのバランスがあるからこそ今ここにいるんでしょう。たまには銀さんも反応して欲しいんだけどなあ。ユウジと小春はわたしのことよりお互いを深め合うのが大事らしい。それはもう慣れました。
家に帰って、よし、明日から頑張るぞ!って思ってから、夜が更けるのにはかなり時間がかかった。それは緊張が原因で一睡も出来なかったから。
「で、俺的には一日目と最終日に試合して、違いを実感したらええんちゃうかなて」
「それいいかも!じゃあ今日はアップしてから試合で…」
今はバスの中。後ろの座席からはわいわいがやがやとみんなの賑やかな声が聞こえるけど、わたしと蔵は一番前の席で合宿のスケジュール確認。これがまた楽しかったりするんだ。わたしだって一応マネージャーですから。とりあえず今日の予定を組んだところで、わたしと蔵のプチ会議は幕を閉じた。試合の対戦相手決めるくじとか作っといた方がいいよね、っと。
「はな、大丈夫か?」
「え、なにが?」
「なんや顔色悪いで?」
「そういえばちょっと気持ち悪いかも…昨日一睡も出来なかったし」
「一気に考えさせすぎてしもたな。一回寝ぇや」
蔵は自分の鞄からジャージを取り出すと、わたしにふわっと掛けてくれた。あ、今一気に眠気に襲われてきたかも。ありがとうと言葉を漏らして、わたしは眠りに就いたのでした。バスに揺られながらたどり着いた先にあるホテルの部屋で寝かされていたと気付いたのは一時間ほど後でした。
「ひ、ひどいよみんな…わたし張り切ってたのに…」
目覚めたわたしは急いでベッドの付近に置いてあったバッグの中からジャージを取り出してそそくさと着替えた。もしかしなくてももう挨拶とか終わってるよね?ああもう、出だし最悪だよ、わたし。急いで部屋を出てその勢いのまま外に出ると、コートではもうみんながアップを始めていた。間違いなく入りづらい雰囲気だ…そう思いながら端っこの方をこそこそ歩いていると、目立つ赤色の髪をした彼がわたしの近くにとことことやってきた。わたしの、憧れの、人!
「よ!」
「あ、昨日ぶり、です」
「何で敬語なんだよ。お前バス酔いだって?大丈夫か?」
「うん、もう全然平気!ありがとう」
会って何日も経たないこんなわたしを心配してくれるなんて、間違いなく丸井くんは神様だ!言葉と一緒にくれる笑顔がたまらなく眩しい。5日間ももつのかな、わたし。
「マネージャーお前一人だし、ほどほどに頑張れよ」
「え、立海ってマネージャーいないの?」
「興味本位で来る奴が多いから真田がもうマネージャーはいらん!だってさ」
「そっかあ」
まあマネージャーがわたしだけって言っても、お互いレギュラーだけだから人数はそんなにだよね。よし、頑張るぞ。でも、興味本位か…たしかに立海は男前さんが多いもんね。わたしだってもし立海生だったら間違いなく丸井くん目当てでマネージャーになるとおもうし。立海生じゃなくてよかった。いやでもやっぱり丸井くんと一緒の学校なんて羨ましすぎる。
「んじゃ、はい」
「え……」
にかっと笑いながらわたしに向かって右手を差し出す丸井くんに何事かと視線を向けると、彼は眉をひそめた。
「これからよろしくの握手だろぃ。ほら、手」
「あ、こ、こちらこそよろしくお願いします!」
うるさいほどに騒ぐ心臓に治まれ!と願いながらも怖ず怖ずと右手を差し出すと、呆気なくがっちりとした彼の手と重なった。合宿一日目にして接触大成功って、かなりの進歩じゃない?
