ブレイクスルー
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「いくら真田だからって黙ってねえぞ」
「何だ、丸井」
「…丸井くん」
「あのなあ、こいつ(のお菓子)は俺のもんなんだよ。抜け駆けすんなよな」
その言葉にわたしはがっくり肩を落とした。またそのオチ!カッコの中さえなければ、わたしを取り合う二人の少年という素晴らしい図になるのに。
「…何を言っている」
静かに口を開いた真田には思わず鳥肌が立ちました。うわあ、どうしよう。真田怒っちゃったんじゃないの?だっていきなり意味不明な宣戦布告しちゃって、その相手はまさかの真田で。わたしが睨み合う二人を交互に見てあたふたしていると、真田が勢いよく片手をあげた。まさか鉄拳!?どうしようと思っている間に振り下ろされた手は丸井くんではなくわたしに向かってきた。鉄拳ではなく、人差し指でした。
「たなかの菓子が何故丸井の物になるというんだ?」
え、真田。わたしと丸井くんについて何も知らないはずなのにカッコの中理解しちゃってる。こんな人にも分かっちゃうって、わたしって一体…。
「そりゃあ、俺とこいつは一心同体だし仕方ねえだろぃ。こいつのものは俺のもの!」
「…お前はジャイアンより愚か者だな。ジャイアンはああ見えていざとなるといい奴なんだぞ」
「俺はジャイアンよりスネオ派だな。ケーキとかすげえくれそうだし」
「お前の頭の中は食べ物の事だけか…少しはジャイアンを見習え!たわけが!」
「ならお前もスネオママを見習え!たまにはケーキくれたっていいだろぃ」
台詞と会話が長い上にジャイアンとスネオって。どうせなら主役ののび太くんも出してあげなよね。そして丸井くんはスネオがどうとかよりもケーキのことしか考えてないよね。多分ジャイアンがケーキくれるって言ったらついていくよね。わたしもいつの間にかそんなくだらないことで悩んでいると、突然丸井くんにぎゅうっと掌を握られた。それはちっちゃい子が握ってくるような感じで、危うく心臓持ってかれるかと思うほどにきゅんとした。
「真田は話通じねえ。行こうぜ、はな」
「え、あ、うん」
丸井くんは真田を残してわたしの手を引いてずかずかと歩いていった。え、手を引いてって、手繋いでる、わたしたち!いいの!?わたしなんかでいいの、丸井くん!
「なー、はな」
「え、ど、どうかしたの!?」
いきなり振り向いてわたしの顔を覗き込んだ丸井くんに思わず吃ってしまうと、彼は目を輝かせて甘えるようにわたしを見つめた。…う、この笑顔は。
「お菓子!」
「……はい」
ブレイクスルー
あなたを振り払う勇気なんてまったくもって持ち合わせておりません
「何だ、丸井」
「…丸井くん」
「あのなあ、こいつ(のお菓子)は俺のもんなんだよ。抜け駆けすんなよな」
その言葉にわたしはがっくり肩を落とした。またそのオチ!カッコの中さえなければ、わたしを取り合う二人の少年という素晴らしい図になるのに。
「…何を言っている」
静かに口を開いた真田には思わず鳥肌が立ちました。うわあ、どうしよう。真田怒っちゃったんじゃないの?だっていきなり意味不明な宣戦布告しちゃって、その相手はまさかの真田で。わたしが睨み合う二人を交互に見てあたふたしていると、真田が勢いよく片手をあげた。まさか鉄拳!?どうしようと思っている間に振り下ろされた手は丸井くんではなくわたしに向かってきた。鉄拳ではなく、人差し指でした。
「たなかの菓子が何故丸井の物になるというんだ?」
え、真田。わたしと丸井くんについて何も知らないはずなのにカッコの中理解しちゃってる。こんな人にも分かっちゃうって、わたしって一体…。
「そりゃあ、俺とこいつは一心同体だし仕方ねえだろぃ。こいつのものは俺のもの!」
「…お前はジャイアンより愚か者だな。ジャイアンはああ見えていざとなるといい奴なんだぞ」
「俺はジャイアンよりスネオ派だな。ケーキとかすげえくれそうだし」
「お前の頭の中は食べ物の事だけか…少しはジャイアンを見習え!たわけが!」
「ならお前もスネオママを見習え!たまにはケーキくれたっていいだろぃ」
台詞と会話が長い上にジャイアンとスネオって。どうせなら主役ののび太くんも出してあげなよね。そして丸井くんはスネオがどうとかよりもケーキのことしか考えてないよね。多分ジャイアンがケーキくれるって言ったらついていくよね。わたしもいつの間にかそんなくだらないことで悩んでいると、突然丸井くんにぎゅうっと掌を握られた。それはちっちゃい子が握ってくるような感じで、危うく心臓持ってかれるかと思うほどにきゅんとした。
「真田は話通じねえ。行こうぜ、はな」
「え、あ、うん」
丸井くんは真田を残してわたしの手を引いてずかずかと歩いていった。え、手を引いてって、手繋いでる、わたしたち!いいの!?わたしなんかでいいの、丸井くん!
「なー、はな」
「え、ど、どうかしたの!?」
いきなり振り向いてわたしの顔を覗き込んだ丸井くんに思わず吃ってしまうと、彼は目を輝かせて甘えるようにわたしを見つめた。…う、この笑顔は。
「お菓子!」
「……はい」
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