ブレイクスルー
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
今日は丸井くんに部活終わるまで待っててって言われたのでこうして少し離れたところから練習風景を見てたりします。前まではテニス部のファンの方たちに紛れ込んでこっそり見てたけど、仲良くなれたからなんだか見つかったら恥ずかしい気がして。遠くから見てても目立つ彼は汗を流しながらも元気に走り回っていた。
そんな光景に気持ち悪いほどに口元が緩むわたしを、柳と柳生はそれはそれは面白そうにわたしを見ていた。わたしはその態度に舌を出して返すと、二人は顔を見合わせてぷっ、と笑っていた。こんな離れてても彼らから効果音が聞こえてきてしまうわたしは重症なのかもしれない。
もう日も沈んできて暗いし、ファンの子たちもちらほら帰り始めたってことは、もう練習終わるかな?そう思っていると、幸村くんの掛け声でみんなが集合していて、お疲れ様でしたー!という声が聞こえてきた。終わったみたい、だけどわたしはどうすればいいんだろう。待っててって言われただけで用件は何も伝えられてない。どこか遊びに行こうとかかな?いやいや!そんな恐縮すぎることはありえない、よね。頭を横に振っていると、こっちに走ってくるような足音が聞こえてきて、顔をあげると肩で息をしている丸井くんがいた。
「お、お疲れさ…」
「ちょっと来い」
そう声を掛ける前に腕を掴まれて、さっきまで彼がいたテニスコートの中へと連れ込まれた。幸いもうファンの皆さまはお帰りになっていたようで。ていうか何でわたしがテニスコートに入ってってるんだ!そしてぴたっと止まった丸井くんに合わせてわたしも立ち止まると、目の前には立海のレギュラーたちがずらっと並んでいた。あれ、なんかすごい見られてるんですけど。
「…紹介したいという奴はたなかのことか?」
「え、し、紹介?」
「そ!こいつがすっげー菓子くれる奴なんだぜぃ」
「くだらん。俺は帰るぞ」
そう言って真田くんは帰ってしまった。ていうかなんの紹介ですか、お菓子いっぱいくれるってどんな関係なんなんだ。よくお菓子くれるおばちゃん的な存在で軽く複雑なんですけど。
「あいつ絶対あれだよ、早く家帰って再放送のハルヒ見たいんだろぃ」
「いや、ビデオに撮ってある教育テレビといったところか」
「一人でできるもん、とか?つか何で録画してること知ってんだよぃ」
「ちち、違うぞ。あれだ、この間みんなであいつの家に行った時にだな…」
「あのー…」
何盛り上がってんだい君たちは。たしかに真田くん早く帰りたそうにそわそわしてたけど。てかなんで柳焦ってんの?かなり貴重だよこのシーン。そんなことはどうでもいいとして。わたしものすごく見つめられてるんですけど。というより見定められてる…?学年でもモテモテだと人気の幸村くんに。バレンタインでかなりのチョコを貰ったっていう噂の幸村くんに。幸村くんは自分の顎に手を添えると、んー、と呟いた。
「ブン太」
「何だよぃ?」
「この子、本当にブン太の特別なのかい?」
「あったり前だろぃ」
「じゃあ証拠を見せてよ」
「了解!まあ見てろって」
柳との話は終わったのか、丸井くんはわたしの前にぴょんと跳んで来たかと思うと、わたしの顔をじーっと眺めてきた。えっと、普通に恥ずかしいんですけど。
「あ、あの」
「ちょっと失礼すんぜぃ」
「え、きゃあ!」
突然丸井くんの顔が近づいてきて、驚いて目を瞑ると、ちゅ、というリップ音が耳元でやけにリアルに響いた。次の瞬間には丸井くんは目の前でにかっと笑っていた。わたしはただただ驚いて口をぽかんと開けたまま、熱の元である頬っぺたに手を添えるのだった。
ブレイクスルー
これは夢ですか、それとも彼は誰にでも頬っぺにちゅーをするんですか
そんな光景に気持ち悪いほどに口元が緩むわたしを、柳と柳生はそれはそれは面白そうにわたしを見ていた。わたしはその態度に舌を出して返すと、二人は顔を見合わせてぷっ、と笑っていた。こんな離れてても彼らから効果音が聞こえてきてしまうわたしは重症なのかもしれない。
もう日も沈んできて暗いし、ファンの子たちもちらほら帰り始めたってことは、もう練習終わるかな?そう思っていると、幸村くんの掛け声でみんなが集合していて、お疲れ様でしたー!という声が聞こえてきた。終わったみたい、だけどわたしはどうすればいいんだろう。待っててって言われただけで用件は何も伝えられてない。どこか遊びに行こうとかかな?いやいや!そんな恐縮すぎることはありえない、よね。頭を横に振っていると、こっちに走ってくるような足音が聞こえてきて、顔をあげると肩で息をしている丸井くんがいた。
「お、お疲れさ…」
「ちょっと来い」
そう声を掛ける前に腕を掴まれて、さっきまで彼がいたテニスコートの中へと連れ込まれた。幸いもうファンの皆さまはお帰りになっていたようで。ていうか何でわたしがテニスコートに入ってってるんだ!そしてぴたっと止まった丸井くんに合わせてわたしも立ち止まると、目の前には立海のレギュラーたちがずらっと並んでいた。あれ、なんかすごい見られてるんですけど。
「…紹介したいという奴はたなかのことか?」
「え、し、紹介?」
「そ!こいつがすっげー菓子くれる奴なんだぜぃ」
「くだらん。俺は帰るぞ」
そう言って真田くんは帰ってしまった。ていうかなんの紹介ですか、お菓子いっぱいくれるってどんな関係なんなんだ。よくお菓子くれるおばちゃん的な存在で軽く複雑なんですけど。
「あいつ絶対あれだよ、早く家帰って再放送のハルヒ見たいんだろぃ」
「いや、ビデオに撮ってある教育テレビといったところか」
「一人でできるもん、とか?つか何で録画してること知ってんだよぃ」
「ちち、違うぞ。あれだ、この間みんなであいつの家に行った時にだな…」
「あのー…」
何盛り上がってんだい君たちは。たしかに真田くん早く帰りたそうにそわそわしてたけど。てかなんで柳焦ってんの?かなり貴重だよこのシーン。そんなことはどうでもいいとして。わたしものすごく見つめられてるんですけど。というより見定められてる…?学年でもモテモテだと人気の幸村くんに。バレンタインでかなりのチョコを貰ったっていう噂の幸村くんに。幸村くんは自分の顎に手を添えると、んー、と呟いた。
「ブン太」
「何だよぃ?」
「この子、本当にブン太の特別なのかい?」
「あったり前だろぃ」
「じゃあ証拠を見せてよ」
「了解!まあ見てろって」
柳との話は終わったのか、丸井くんはわたしの前にぴょんと跳んで来たかと思うと、わたしの顔をじーっと眺めてきた。えっと、普通に恥ずかしいんですけど。
「あ、あの」
「ちょっと失礼すんぜぃ」
「え、きゃあ!」
突然丸井くんの顔が近づいてきて、驚いて目を瞑ると、ちゅ、というリップ音が耳元でやけにリアルに響いた。次の瞬間には丸井くんは目の前でにかっと笑っていた。わたしはただただ驚いて口をぽかんと開けたまま、熱の元である頬っぺたに手を添えるのだった。
ブレイクスルー
これは夢ですか、それとも彼は誰にでも頬っぺにちゅーをするんですか
