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いよいよ今日は文化祭の日。去年は何の出し物にも参加してなかったから友達とへらへらしながら出店を回っていただけだけど、今回は白雪姫という主役を背負ってるからそうはいかない。今朝から胃がキリキリして痛くてしょうがなかった。こうみえてプレッシャーには弱いんだ。わたしたちのクラスは舞台の袖で用意をしていて、もうそろそろ劇が始まるというところだった。うう、お腹痛い。
「お前緊張してんの?」
「な!し、してない!」
「いつもの棒読みで客を魅了させてやれよな」
くうう。丸井だって棒読みのくせに言われっぱなしが悔しい。だけど緊張してるのは本当だから何も言い返せなかった。正直なのはいいことだぞ、うん!あれ、でもさっきよりお腹痛いのましかも。馬鹿丸井のお陰かな?ちょっとだけ感謝しておこう。
劇は台詞が飛んだりなどの失敗はなく、順調に進んでいった。ていうかわたしと丸井の台詞の量の違い酷すぎだと思う。丸井の出番、ほとんど後半だけだし。そしてわたしが毒林檎を食べて倒れて、今は真っ白な箱の中で横たわっている。ああ、わたしの体重のせいで敷き詰められているお花たちがぐしゃぐしゃになってしまう。あれ、なんか眠くなってきた。駄目だ、このまま睡眠でもしたら間違いなく委員長の手によってわたしの命はなくなるだろう。それにしてもこんなにも仲の悪い丸井と一緒に主役を務めるなんて、よくも今日という日まで頑張ってこれたもんだなあ。
「『おお、美しい姫よ。どうか目を覚ましてはくれないか』」
ぶ!わたしのこと散々馬鹿にするくせにすっごい棒読み!人のこと言えないじゃん。笑っちゃだめだめ。この台詞がきたってことはもう劇も終盤だよね。あとは見せ掛けのキスシーンと嫌々のハグで終わりっと。
「『姫…』」
うわわ、きた!目を閉じててもわたしの上に丸井ブン太が被さってくるのが瞼に映る影で分かる。さっさと終わらせ…。
「!!」
わたしは自分の出番がまだにも関わらず、思わず目を見開いてしまった。だってだってだって、自分の唇に、柔らかい何かを感じたから。その正体が目の前にドアップで映っている丸井ブン太だということはすぐに分かった。なぜか奴も驚いた様子でわたしからがばっと離れた。会場にはキャー!と女子の甲高い悲鳴が響いて、そんな賑やかさとは裏腹に舞台の上ではしばらく沈黙が続いたけど、はっとしたかのように丸井ブン太は台詞を続けた。
「『お、お目覚めになられましたか、姫』」
「『あ、あなたが助けて下さったのですか?』」
顔に熱を持って、わけが分からないままにわたしたちの棒読みの台詞は更に情けなさが増していく。ご無事で良かった、と台詞を言いながらわたしを抱きしめるその手は少し震えていた。
「お前緊張してんの?」
「な!し、してない!」
「いつもの棒読みで客を魅了させてやれよな」
くうう。丸井だって棒読みのくせに言われっぱなしが悔しい。だけど緊張してるのは本当だから何も言い返せなかった。正直なのはいいことだぞ、うん!あれ、でもさっきよりお腹痛いのましかも。馬鹿丸井のお陰かな?ちょっとだけ感謝しておこう。
劇は台詞が飛んだりなどの失敗はなく、順調に進んでいった。ていうかわたしと丸井の台詞の量の違い酷すぎだと思う。丸井の出番、ほとんど後半だけだし。そしてわたしが毒林檎を食べて倒れて、今は真っ白な箱の中で横たわっている。ああ、わたしの体重のせいで敷き詰められているお花たちがぐしゃぐしゃになってしまう。あれ、なんか眠くなってきた。駄目だ、このまま睡眠でもしたら間違いなく委員長の手によってわたしの命はなくなるだろう。それにしてもこんなにも仲の悪い丸井と一緒に主役を務めるなんて、よくも今日という日まで頑張ってこれたもんだなあ。
「『おお、美しい姫よ。どうか目を覚ましてはくれないか』」
ぶ!わたしのこと散々馬鹿にするくせにすっごい棒読み!人のこと言えないじゃん。笑っちゃだめだめ。この台詞がきたってことはもう劇も終盤だよね。あとは見せ掛けのキスシーンと嫌々のハグで終わりっと。
「『姫…』」
うわわ、きた!目を閉じててもわたしの上に丸井ブン太が被さってくるのが瞼に映る影で分かる。さっさと終わらせ…。
「!!」
わたしは自分の出番がまだにも関わらず、思わず目を見開いてしまった。だってだってだって、自分の唇に、柔らかい何かを感じたから。その正体が目の前にドアップで映っている丸井ブン太だということはすぐに分かった。なぜか奴も驚いた様子でわたしからがばっと離れた。会場にはキャー!と女子の甲高い悲鳴が響いて、そんな賑やかさとは裏腹に舞台の上ではしばらく沈黙が続いたけど、はっとしたかのように丸井ブン太は台詞を続けた。
「『お、お目覚めになられましたか、姫』」
「『あ、あなたが助けて下さったのですか?』」
顔に熱を持って、わけが分からないままにわたしたちの棒読みの台詞は更に情けなさが増していく。ご無事で良かった、と台詞を言いながらわたしを抱きしめるその手は少し震えていた。
