唇で紡ぐ哀
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事故なんて嘘だったんじゃないかと思うほど気持ちよさそうにすやすやと眠るブン太の傍で丸椅子に座っていた。幸村たちはわたしたちに気を遣って二人きりにしてくれたのだけど、正直ブン太が目を覚ますのが怖かった。
机の上に置かれた紙とペンは多分、話すことが出来ないブン太の筆談のためのものだとおもう。紙には「声が出ない」「大丈夫だから」と書いてあった。幸村たちと会話してたのだろう。それを見て少しだけ涙が滲んだ。
「……っ」
「ぶ、ブン太」
眉をしかめたあとにゆっくりと目を開けたブン太に、思わず立ち上がってしまった。ブン太は明るい電球に眩しそうに目を細め、わたしの方に顔をむけると、悲しそうな顔をしてしまった。むくりと起き上がると、放課後と同じように笑ってわたしの頭をくしゃっと撫ぜ、椅子に座るように促された。
「大丈夫…じゃないよね、身体痛い…?」
そう聞くと、ブン太は小さく笑いながら人差し指と親指でちょっとだけ、と教えてくれた。その姿を見て本当に話せないんだ、と実感してしまった。何も声を掛けられないでいると、ブン太はペンを手にして、紙にすらすらと文字を書き始めた。
"俺は大丈夫だから、そんなに不安そうにすんな"
幸村たちに向けて書いた「大丈夫」と、今わたしに向けて書いてくれた「大丈夫」。心配を掛けたくないという彼の優しい性格が滲み出てる気がした。
「うん…ごめんね…」
"いい子だな"
そう書いて笑いながらわたしの頭を何度か撫でたブン太に、また涙が出そうになったのは言うまでもない。それと同時に放課後聞いた彼の声を思い出した。
心の中で何を思う
声が、聞きたい
机の上に置かれた紙とペンは多分、話すことが出来ないブン太の筆談のためのものだとおもう。紙には「声が出ない」「大丈夫だから」と書いてあった。幸村たちと会話してたのだろう。それを見て少しだけ涙が滲んだ。
「……っ」
「ぶ、ブン太」
眉をしかめたあとにゆっくりと目を開けたブン太に、思わず立ち上がってしまった。ブン太は明るい電球に眩しそうに目を細め、わたしの方に顔をむけると、悲しそうな顔をしてしまった。むくりと起き上がると、放課後と同じように笑ってわたしの頭をくしゃっと撫ぜ、椅子に座るように促された。
「大丈夫…じゃないよね、身体痛い…?」
そう聞くと、ブン太は小さく笑いながら人差し指と親指でちょっとだけ、と教えてくれた。その姿を見て本当に話せないんだ、と実感してしまった。何も声を掛けられないでいると、ブン太はペンを手にして、紙にすらすらと文字を書き始めた。
"俺は大丈夫だから、そんなに不安そうにすんな"
幸村たちに向けて書いた「大丈夫」と、今わたしに向けて書いてくれた「大丈夫」。心配を掛けたくないという彼の優しい性格が滲み出てる気がした。
「うん…ごめんね…」
"いい子だな"
そう書いて笑いながらわたしの頭を何度か撫でたブン太に、また涙が出そうになったのは言うまでもない。それと同時に放課後聞いた彼の声を思い出した。
心の中で何を思う
声が、聞きたい
