唇で紡ぐ哀
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いつも通りの一日だった。朝練がなかったブン太と一緒に学校に行って、うとうとしながらもなんとか授業を受けて、お昼はブン太と一緒に食べて、放課後を迎えて。恋人であるブン太は部活があって、帰宅部のわたしは先に帰ろうという時だった。たまに部活が終わるまで一緒に帰ることもあったけど、今日はたまたま、違った。
「気をつけて帰れよ」
「うん、ありがとう」
「家帰ったらすぐ電話すっから!」
私の髪の毛をくしゃくしゃと撫でたブン太は、これもまたいつものようにはにかんでいた。それに吊られてわたしの頬が緩むのも、いつものこと。じゃあな、と手を振って教室を出て行ったブン太の、そんな後ろ姿を目で追うようになったのはいつの頃からだろう。気がつけば彼に夢中になっていた。食べ物を頬張るときの幸せそうな顔も、わたしを大事に想ってくれる優しい心も、まだ少し子供っ気のある低い、声も。いつの間にか、彼のすべてが大好きになっていた。
お風呂から上がって部屋で携帯を前に雑誌を読んでいた。ブン太からの電話を待つときはいつもこうだ。だけど今日はなんだか遅いな。そう思いながらも雑誌を半分ほど読んだところで、机の上の携帯が鳴った。だけど、サブディスプレイを見るまでもなく電話の相手がブン太じゃないことはすぐに分かった。ブン太からの電話は、着信音を変えてるから。どうしてか分からないけど、とても嫌な予感がした。
「幸村、どうかしたの?部活は終わったよね?」
『はな、落ち着いて聞いてくれ』
「え、な、にが…」
『さっきブン太が車にぶつかって…事故に遭ったんだ…』
今救急車で病院に向かってる、と続けた幸村の声がやけに遠くに聞こえた。ブン太が事故…?さっきまでのあの元気だった姿しか浮かんで来なくて、何も考えられなくてその場に立ち尽くすことしか出来なかった。
いつも通りの君
わたしの大事ないつも通りの日々が、突然崩れた
「気をつけて帰れよ」
「うん、ありがとう」
「家帰ったらすぐ電話すっから!」
私の髪の毛をくしゃくしゃと撫でたブン太は、これもまたいつものようにはにかんでいた。それに吊られてわたしの頬が緩むのも、いつものこと。じゃあな、と手を振って教室を出て行ったブン太の、そんな後ろ姿を目で追うようになったのはいつの頃からだろう。気がつけば彼に夢中になっていた。食べ物を頬張るときの幸せそうな顔も、わたしを大事に想ってくれる優しい心も、まだ少し子供っ気のある低い、声も。いつの間にか、彼のすべてが大好きになっていた。
お風呂から上がって部屋で携帯を前に雑誌を読んでいた。ブン太からの電話を待つときはいつもこうだ。だけど今日はなんだか遅いな。そう思いながらも雑誌を半分ほど読んだところで、机の上の携帯が鳴った。だけど、サブディスプレイを見るまでもなく電話の相手がブン太じゃないことはすぐに分かった。ブン太からの電話は、着信音を変えてるから。どうしてか分からないけど、とても嫌な予感がした。
「幸村、どうかしたの?部活は終わったよね?」
『はな、落ち着いて聞いてくれ』
「え、な、にが…」
『さっきブン太が車にぶつかって…事故に遭ったんだ…』
今救急車で病院に向かってる、と続けた幸村の声がやけに遠くに聞こえた。ブン太が事故…?さっきまでのあの元気だった姿しか浮かんで来なくて、何も考えられなくてその場に立ち尽くすことしか出来なかった。
いつも通りの君
わたしの大事ないつも通りの日々が、突然崩れた
