沫系
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
その日の夜ご飯はバーベキューで、男女4人の班を作らなくちゃならなくて。何故か即決でバスの後部座席ズになったことを私は少しだけ嬉しくも思うんだけれど。だって仲良しグループみたいで、こういうのってちょっと夢だったし。だけど、ブン太と一緒の班だということに対して、まだあまり実感が沸かなかった。きっと胸がいっぱいで何も食べられないんじゃないかと思う。おしゃれなランチハウスのような場所で、目の前にある丸いテーブルの上には鉄板、材料、そして隣の席には今にも獲物に食いついてしまいそうなブン太の姿が。なんか緊張してる自分が馬鹿な気がしてきた。
「うっまそー!早く食いてー!な、まだ?まだかよ?」
「まだ先生点呼取ってないし、みんなでいただきますしてからだよ」
「無理無理、待てねって!」
「ダメだってば!」
今にも掴みだしそうなブン太から材料を奪って、全部仁王の目の前に、つまりブン太から見て鉄板の向こう側に置いてやった。ただでさえ今日は先生に怒られたっていうのに、また目付けられたら修学旅行から帰った時に反省文とか書かせられちゃうかもだし。
ブン太は目の前のことに夢中で、そういう先を読むことが苦手なんだよね。やがて点呼を取り終えた先生のいただきますの号令で、一気にランチハウス内は盛り上がり始めた。
「はな、早く焼いてくれよ」
「分かった、分かったから」
既に箸を持って待ち構えているブン太を余所に、仁王は野菜を鉄板に乗せて、私は肉を鉄板に乗せて、りなちゃんはみんなの分のご飯を入れに行ってくれた。
「ブン太も何かしんしゃい」
「えー。俺何もやることねえし」
「お水入れててよ」
「お!それなら任せろぃ」
ブン太がみんなのコップに水を入れている間に肉はだんだんと焼けてきて、ご飯も揃って準備は万端。待ちに待ったかのようにブン太の食らい付き方は想像以上に激しかった。それにしても幸せそう。事実なんだろうけど、おいしいおいしいって言いながら食べてるし、こんな生徒がいたらホテルの人もやり甲斐があるってものだよね。
「ほら、お前もちゃんと食えよ?んな細せえんだから」
「あ、ありがとう」
そう言って私の皿にお肉を乗せてくれて、何もなかったかのように再びがつがつと自分の分のご飯を食べ始めた。何気なく言ったことなんだろうけど、なんだか私のことを分かってくれているみたいな言い方が嬉しくてたまらなかった。
付き合ってたんだから分かってて当たり前なのかもしれないけれど、まるでまだ付き合ってるみたいで嬉しかった。この修学旅行がずっと続けばいいのに。
「お腹いっぱい…」
「うん…でもお風呂入らないとね…」
「じゃあ先入ってくるね」
そう言ってりなちゃんは部屋の中にあるお風呂へと姿を消していった。私はベッドの脇に座って、上半身だけベッドにダイブした。目に映った白い天井を眺めてからそっと目を閉じると、さっきまでの楽しかった夜ご飯の光景が簡単に思い出せた。修学旅行に来てから、ブン太との距離が大分近くなった気がする。まるで夢のようで、少し怖いくらい。本当に、来てよかったな。だけど明日はもう神奈川に帰る日。あっという間に過ぎていったこの思い出も、神奈川に帰ったらなかったことになっちゃうのかな。
たくましいその笑顔
帰りたくないな
「うっまそー!早く食いてー!な、まだ?まだかよ?」
「まだ先生点呼取ってないし、みんなでいただきますしてからだよ」
「無理無理、待てねって!」
「ダメだってば!」
今にも掴みだしそうなブン太から材料を奪って、全部仁王の目の前に、つまりブン太から見て鉄板の向こう側に置いてやった。ただでさえ今日は先生に怒られたっていうのに、また目付けられたら修学旅行から帰った時に反省文とか書かせられちゃうかもだし。
ブン太は目の前のことに夢中で、そういう先を読むことが苦手なんだよね。やがて点呼を取り終えた先生のいただきますの号令で、一気にランチハウス内は盛り上がり始めた。
「はな、早く焼いてくれよ」
「分かった、分かったから」
既に箸を持って待ち構えているブン太を余所に、仁王は野菜を鉄板に乗せて、私は肉を鉄板に乗せて、りなちゃんはみんなの分のご飯を入れに行ってくれた。
「ブン太も何かしんしゃい」
「えー。俺何もやることねえし」
「お水入れててよ」
「お!それなら任せろぃ」
ブン太がみんなのコップに水を入れている間に肉はだんだんと焼けてきて、ご飯も揃って準備は万端。待ちに待ったかのようにブン太の食らい付き方は想像以上に激しかった。それにしても幸せそう。事実なんだろうけど、おいしいおいしいって言いながら食べてるし、こんな生徒がいたらホテルの人もやり甲斐があるってものだよね。
「ほら、お前もちゃんと食えよ?んな細せえんだから」
「あ、ありがとう」
そう言って私の皿にお肉を乗せてくれて、何もなかったかのように再びがつがつと自分の分のご飯を食べ始めた。何気なく言ったことなんだろうけど、なんだか私のことを分かってくれているみたいな言い方が嬉しくてたまらなかった。
付き合ってたんだから分かってて当たり前なのかもしれないけれど、まるでまだ付き合ってるみたいで嬉しかった。この修学旅行がずっと続けばいいのに。
「お腹いっぱい…」
「うん…でもお風呂入らないとね…」
「じゃあ先入ってくるね」
そう言ってりなちゃんは部屋の中にあるお風呂へと姿を消していった。私はベッドの脇に座って、上半身だけベッドにダイブした。目に映った白い天井を眺めてからそっと目を閉じると、さっきまでの楽しかった夜ご飯の光景が簡単に思い出せた。修学旅行に来てから、ブン太との距離が大分近くなった気がする。まるで夢のようで、少し怖いくらい。本当に、来てよかったな。だけど明日はもう神奈川に帰る日。あっという間に過ぎていったこの思い出も、神奈川に帰ったらなかったことになっちゃうのかな。
たくましいその笑顔
帰りたくないな
