沫系
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今日から大阪へ2泊3日の修学旅行。清々しい晴れの天気で修学旅行日和だとみんなは喜んでるけれど、私は喜び半分、緊張半分でそれどころじゃない。いや、大半緊張で埋め尽くされているんだけれども。集合時間になって、クラスごとに整列させられているときも私の頭の中にはバスの座席のことしか頭になかった。空港まではそんなに時間は掛からないだろうけど、大阪に着いてからの行動はずっとバス。嬉しいけれど、やっぱりそれ以上に恥ずかしい。
変な話だけど、付き合っていた頃に当たり前のようにハグだのキスだのしていたことが非現実的に思える。今は隣に座るだけで恥ずかしいだなんて。
「A組から順にそれぞれのバスに乗っていきなさい」
点呼を終えた先生がメガホンを使って生徒たちに呼びかけた瞬間に私の心臓はどきりと跳ね上がった。どうしよう、ついに来てしまった、バスの時間が。こんなに緊張してるのは私だけだと分かっていても、この緊張が無くなることはなかった。B組の子たちがぞろぞろと移動するのと同時に、私とりなちゃんはその後を追い掛けるようにして最後尾にいた。
「…ねえ、帰りたい」
「何言ってんの、楽しみはこれからでしょうが!ね?」
りなちゃんは楽しそうに笑ってるけど、私にはちっともそんな余裕はなかった。でももし、席が変わることになっちゃったらそれはそれですごく悲しいんだろうけど。こんな矛盾は恋愛の中には当たり前のことだと思いたい。りなちゃんがバスに乗り込んだ後に私も着いていく。後ろの座席まで歩いていくと、りなちゃんはブン太と仁王に軽く挨拶をすると奥の席へと座り込んだ。
「おはようさん」
「おーす」
「お、おはよう」
少し戸惑いながらも、私はブン太とりなちゃんの間に座った。どうしようどうしよう。思ってたよりもずっとずっと近い。5人座れるはずなのに、私とブン太との距離は肩がぶつかるほどに近くてどうしようもなかった。空港までのバスの中ではみんな騒いでいて、その空気のおかげで私も緊張が解けてきたところ。ブン太が仁王と話しながら横でばくばくお菓子を食べてるものだから、思わず視線を向けてしまった。ブン太はいつも通りで、それがとても落ち着く。
「お、ブンちゃんのお菓子狙っとる奴がおるぜよ」
「ん、何、欲しいの?」
「に、仁王!」
馬鹿!という意味を込めて仁王を睨みつけてみたけれど、そんなのは全くの逆効果。仁王は愉快そうにへらへら笑っているだけだった。だけどせっかくブン太と話すきっかけをくれたんだから。前向きに考えよう。
「…じゃあ、欲しい」
「んな遠慮すんなって。あとできっちり返してもらうから」
「ですよね…」
ポテトチップの袋をブン太に差し出されて一枚もらうと、横にいたりなちゃんにも同じようにあげていた。ちょ、私の目の前で差し出されたらブン太と更に近くなるんですけど。今まさにブン太の腕が私の目の真ん前にある状態。やっぱり無理だって、この距離!
この距離が当たり前に思えたら
この修学旅行、体力持つ気がしない
変な話だけど、付き合っていた頃に当たり前のようにハグだのキスだのしていたことが非現実的に思える。今は隣に座るだけで恥ずかしいだなんて。
「A組から順にそれぞれのバスに乗っていきなさい」
点呼を終えた先生がメガホンを使って生徒たちに呼びかけた瞬間に私の心臓はどきりと跳ね上がった。どうしよう、ついに来てしまった、バスの時間が。こんなに緊張してるのは私だけだと分かっていても、この緊張が無くなることはなかった。B組の子たちがぞろぞろと移動するのと同時に、私とりなちゃんはその後を追い掛けるようにして最後尾にいた。
「…ねえ、帰りたい」
「何言ってんの、楽しみはこれからでしょうが!ね?」
りなちゃんは楽しそうに笑ってるけど、私にはちっともそんな余裕はなかった。でももし、席が変わることになっちゃったらそれはそれですごく悲しいんだろうけど。こんな矛盾は恋愛の中には当たり前のことだと思いたい。りなちゃんがバスに乗り込んだ後に私も着いていく。後ろの座席まで歩いていくと、りなちゃんはブン太と仁王に軽く挨拶をすると奥の席へと座り込んだ。
「おはようさん」
「おーす」
「お、おはよう」
少し戸惑いながらも、私はブン太とりなちゃんの間に座った。どうしようどうしよう。思ってたよりもずっとずっと近い。5人座れるはずなのに、私とブン太との距離は肩がぶつかるほどに近くてどうしようもなかった。空港までのバスの中ではみんな騒いでいて、その空気のおかげで私も緊張が解けてきたところ。ブン太が仁王と話しながら横でばくばくお菓子を食べてるものだから、思わず視線を向けてしまった。ブン太はいつも通りで、それがとても落ち着く。
「お、ブンちゃんのお菓子狙っとる奴がおるぜよ」
「ん、何、欲しいの?」
「に、仁王!」
馬鹿!という意味を込めて仁王を睨みつけてみたけれど、そんなのは全くの逆効果。仁王は愉快そうにへらへら笑っているだけだった。だけどせっかくブン太と話すきっかけをくれたんだから。前向きに考えよう。
「…じゃあ、欲しい」
「んな遠慮すんなって。あとできっちり返してもらうから」
「ですよね…」
ポテトチップの袋をブン太に差し出されて一枚もらうと、横にいたりなちゃんにも同じようにあげていた。ちょ、私の目の前で差し出されたらブン太と更に近くなるんですけど。今まさにブン太の腕が私の目の真ん前にある状態。やっぱり無理だって、この距離!
この距離が当たり前に思えたら
この修学旅行、体力持つ気がしない
