沫系
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
あれから数日後、ブン太はすっかり元気になった様子で学校にやって来た。もちろん私たちが言葉を交わすことはないから、あの日のことがまるで嘘みたいに思えた。だけど、嘘なんかじゃない。私はまだ、あの日のブン太の体温をちゃんと覚えてるから。今は明日からの修学旅行のバスの席順を決める為に先生が黒板に席のマスを書いてる所だった。関西までの飛行機の席は自由らしいけど、バスって移動でよく使うから決めてる方が先生も楽みたい。やっぱり学校で行く旅行って、行く前に色々決めるのも楽しい。私はもちろんはなちゃんと一緒で、一番後ろの5人席を確保できた。まさか、隣にブン太が来ないかななんて思ってたけど、そんな都合のいいことがある筈がないし。そんなことを考えていると、仁王が黒板に向かっていって一番後ろの席に名前を書いた。え、まさか仁王…。
「よし、決まり。じゃあ今日は4限目までだからこれで解散!明日寝坊するなよー」
先生のそんな言葉は右から左に突き抜けて、私の頭の中には入ってこなかった。だってだって、私の隣の座席には丸井、という文字が書かれていたから。いや、絶対無理だって!移動ってほとんどバスだし、修学旅行って基本的に観光より移動の方が多い。その瞬間仁王とぱちっと目が合ったかと思うと、彼は頑張れよ、と意味を含んだ眼差しを私に向けていた。本当に、ど、どうしよう…!
心を落ち着かせたくて家に帰ろうと教室を出ると、赤也くんが壁に背中を預けて地べたに座り込んでいた。私を見つけると、嬉しそうに笑って勢いよく立ち上がる。
「先輩」
「久しぶりだね。赤也くんは昼休み?」
「そっす!」
最近では偶然会うこともなかったから、赤也くんとは本当に久しぶりに会う気がした。
「明日から修旅っすよね」
「うん、寂しいだろうけど頑張ってね?なーんて…」
「はい」
「え」
「寂しいっす」
「あ、赤也くん?」
赤也くんが一瞬、本当に寂しそうな顔をしたから言葉が出てこなかった。私がなんて言葉を返そうか悩んでいると、赤也くんはにかっと笑った。あれ。いつもの赤也くんだ。
「冗談に決まってんじゃないっすか。お土産頼んますよ」
「あ、うん…」
赤也くんは手を振って、帰宅しようとしている生徒の中へと紛れ込んでいってしまった。いつもならもっと会話が続くはずなのに、今日は何か違和感を感じた。
理想に魅せられた熱
彼の心の内を知るはずもない私は何も出来なかった
「よし、決まり。じゃあ今日は4限目までだからこれで解散!明日寝坊するなよー」
先生のそんな言葉は右から左に突き抜けて、私の頭の中には入ってこなかった。だってだって、私の隣の座席には丸井、という文字が書かれていたから。いや、絶対無理だって!移動ってほとんどバスだし、修学旅行って基本的に観光より移動の方が多い。その瞬間仁王とぱちっと目が合ったかと思うと、彼は頑張れよ、と意味を含んだ眼差しを私に向けていた。本当に、ど、どうしよう…!
心を落ち着かせたくて家に帰ろうと教室を出ると、赤也くんが壁に背中を預けて地べたに座り込んでいた。私を見つけると、嬉しそうに笑って勢いよく立ち上がる。
「先輩」
「久しぶりだね。赤也くんは昼休み?」
「そっす!」
最近では偶然会うこともなかったから、赤也くんとは本当に久しぶりに会う気がした。
「明日から修旅っすよね」
「うん、寂しいだろうけど頑張ってね?なーんて…」
「はい」
「え」
「寂しいっす」
「あ、赤也くん?」
赤也くんが一瞬、本当に寂しそうな顔をしたから言葉が出てこなかった。私がなんて言葉を返そうか悩んでいると、赤也くんはにかっと笑った。あれ。いつもの赤也くんだ。
「冗談に決まってんじゃないっすか。お土産頼んますよ」
「あ、うん…」
赤也くんは手を振って、帰宅しようとしている生徒の中へと紛れ込んでいってしまった。いつもならもっと会話が続くはずなのに、今日は何か違和感を感じた。
理想に魅せられた熱
彼の心の内を知るはずもない私は何も出来なかった
