沫系
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自分の気持ちを吐き出した。たったそれだけのことで一歩前に進めた気になって、なんだ、こんな簡単なことだったんだって思えた。
昨日は、なかなか涙が止まらなくて、子供みたいにわんわん泣いていたのに、仁王はずっと傍にいてくれた。まるで泣かせたのは俺の責任、って思っているような気がして。仁王は全然悪くない。むしろ、私が自分の気持ちに素直になれたのは他の誰でもなく仁王のおかげだから。ぐちゃぐちゃの顔を見られたくなくてその気持ちは伝えられなかったけど、いつか絶対ちゃんとお礼を言おうと思う。やっと泣き止んで、帰るときには、仁王が途中まで送ってくれた。練習試合とは言え、きっと真田くんに怒られたんじゃないだろうか。そのことも謝っておかないと。そして、謝らなければならないのは仁王にだけじゃない。
「はな先輩!昨日、見てくれました?」
「その…ごめんね、昨日体調悪くなったからすぐ帰っちゃって…」
「え、大丈夫っスか!?」
「うん、今は全然、平気」
目を輝かせて私の元にやってきた赤也くんに、つい嘘をついてしまった。こんな嘘ついて、良いわけない。だけど、昨日のことを赤也くんに正直に話すわけにもいかない。それでも赤也くんは、怒るどころか心の底から心配してくれて、本当に申し訳ない気持ちになった。ごめん、ね。これからはもう絶対にこんな嘘つかないから。ちゃんと、自分と向き合うって決めたから。だから、赤也くんにもちゃんと伝えようと思う。
「あのね、赤也くん」
「はい?」
「私、ブン太のこと諦められないから、もう一度頑張ることにしたの」
この間、委員会の後に聞いてしまったブン太の気持ちのこともちゃんと話した。無理だって分かってても、それでもやっぱり、まだ好きだから。赤也くんは、黙ったままずっと話を聞いてくれていた。
「…そっスか」
「うん、色々、ありがとう。私、赤也くんのおかげで元気になれたから…」
「いや、俺は何もしてないっスよ。でも…俺も諦めませんから」
「…え?」
「何でもないっス」
もう一度ありがとう、と言ったときには、自然と心から笑えてた。赤也くんがいて良かった。本当にそう思えたから。教室に戻ると、既に席についていた仁王とぱちっと目が合った。何でか知らないけど、今までどう接していたかとか、咄嗟に忘れてしまった。
「こん、にちは」
「まだ朝ぜよ」
「じゃあ、おはようございます…?」
「ぷっ…」
なんで敬語なんだと言いたげな仁王に、私も思わず頬が緩んだ。今までふざけ合っていた仲も終わるんじゃないかと思うくらいに冷たかった仁王の眼差しは、今となってはあまりよく思い出せない。どっちかというと、前よりももっと近付けた気がする。
「はな」
「え、何?」
「頑張りんしゃい」
たった一言、そう言われただけで胸がかあっと熱くなった。頑張りたい。こんなにも私を思ってくれてる人がいるんだから。
凛々しくなんていられない
大丈夫だよ、私は一人なんかじゃないから
昨日は、なかなか涙が止まらなくて、子供みたいにわんわん泣いていたのに、仁王はずっと傍にいてくれた。まるで泣かせたのは俺の責任、って思っているような気がして。仁王は全然悪くない。むしろ、私が自分の気持ちに素直になれたのは他の誰でもなく仁王のおかげだから。ぐちゃぐちゃの顔を見られたくなくてその気持ちは伝えられなかったけど、いつか絶対ちゃんとお礼を言おうと思う。やっと泣き止んで、帰るときには、仁王が途中まで送ってくれた。練習試合とは言え、きっと真田くんに怒られたんじゃないだろうか。そのことも謝っておかないと。そして、謝らなければならないのは仁王にだけじゃない。
「はな先輩!昨日、見てくれました?」
「その…ごめんね、昨日体調悪くなったからすぐ帰っちゃって…」
「え、大丈夫っスか!?」
「うん、今は全然、平気」
目を輝かせて私の元にやってきた赤也くんに、つい嘘をついてしまった。こんな嘘ついて、良いわけない。だけど、昨日のことを赤也くんに正直に話すわけにもいかない。それでも赤也くんは、怒るどころか心の底から心配してくれて、本当に申し訳ない気持ちになった。ごめん、ね。これからはもう絶対にこんな嘘つかないから。ちゃんと、自分と向き合うって決めたから。だから、赤也くんにもちゃんと伝えようと思う。
「あのね、赤也くん」
「はい?」
「私、ブン太のこと諦められないから、もう一度頑張ることにしたの」
この間、委員会の後に聞いてしまったブン太の気持ちのこともちゃんと話した。無理だって分かってても、それでもやっぱり、まだ好きだから。赤也くんは、黙ったままずっと話を聞いてくれていた。
「…そっスか」
「うん、色々、ありがとう。私、赤也くんのおかげで元気になれたから…」
「いや、俺は何もしてないっスよ。でも…俺も諦めませんから」
「…え?」
「何でもないっス」
もう一度ありがとう、と言ったときには、自然と心から笑えてた。赤也くんがいて良かった。本当にそう思えたから。教室に戻ると、既に席についていた仁王とぱちっと目が合った。何でか知らないけど、今までどう接していたかとか、咄嗟に忘れてしまった。
「こん、にちは」
「まだ朝ぜよ」
「じゃあ、おはようございます…?」
「ぷっ…」
なんで敬語なんだと言いたげな仁王に、私も思わず頬が緩んだ。今までふざけ合っていた仲も終わるんじゃないかと思うくらいに冷たかった仁王の眼差しは、今となってはあまりよく思い出せない。どっちかというと、前よりももっと近付けた気がする。
「はな」
「え、何?」
「頑張りんしゃい」
たった一言、そう言われただけで胸がかあっと熱くなった。頑張りたい。こんなにも私を思ってくれてる人がいるんだから。
凛々しくなんていられない
大丈夫だよ、私は一人なんかじゃないから
