お菓子大好き丸井くん
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右ななめ前に座る彼の、手。ここからはよく見える位置にある。くるくるくる、今日の彼は黒板には目もくれず、指で器用にシャーペンを回していた。わたしは思わずくぎづけになって、いつの間にか、テストに出る重要な授業だとか、先生の面白い話だとか。そんなことよりも夢中になったのは彼の手。丸井くんの腕は、細いのに、それであっておとこのひと、って感じがした。無意識に心臓がどきどき煩くって、どうにかしちゃったんじゃないかって思うくらいに、顔が熱くなった。だめだめ。彼はわたしの手が届くような存在の人じゃないんだから。一人で葛藤していると、かしゃんと何かが落ちた音が聞こえた。下を見てみると、さっきまで丸井くんが回してたシャーペン。取るか取らまいかで悩んだあげく、彼が振り向いたのと同時にシャーペンを拾いあげた。目がぱちっと合っただけで、わたしは一瞬で彼の虜になる。心臓をぎゅっと鷲掴みにされたって例えても、きっと過言ではないはず。
「あ、は、はい」
「さんきゅー」
にかっと笑ってわたしの手からシャーペンを受け取るときに僅かに触れた指先は、きっとわたしにとって忘れられない体温になる。初めから、なにか理由をつけて彼を好きになりたかったのかもしれない。
それからは、彼はずっと机に顔を突っ伏したまんまだった。
「あ、は、はい」
「さんきゅー」
にかっと笑ってわたしの手からシャーペンを受け取るときに僅かに触れた指先は、きっとわたしにとって忘れられない体温になる。初めから、なにか理由をつけて彼を好きになりたかったのかもしれない。
それからは、彼はずっと机に顔を突っ伏したまんまだった。
