王子様たちと甘いひとときを
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「ん…あ…?」
寝起きの働かない頭で先程の記憶を思い返す。どうやらベッドで寝転びながら雑誌を読んでいたら、いつのまにか寝てしまっていたようだ。
左から視線を感じて目をやると、私の方を見ながら頬杖をついて寝転んでいた雅治が何やら楽しそうな笑みを浮かべてこちらを見ている。
「ごめん、雅治…寝ちゃってた。遊びに来ておいてごめんね」
「別に構わんよ。おまんの寝顔を見るのに忙しかったき」
「やめてよ…恥ずかしい」
恥ずかしくて雅治から目線を逸らす。彼は私の左頬に手のひらを添えると、親指ですりすりと撫でてくれる。それがくすぐったくて思わず笑うと、可愛い、とこれまた恥ずかしい言葉を口にしてくれる。
「良い夢見とったんか?」
「んー、覚えてないや」
「ずっと口むにゃむにゃ動かしとったぜよ。何食べとったんじゃ」
「え、ほんとに?お腹空いてきたからかな」
そんな顔を見られたと思うと恥ずかしくて居た堪れなくなったが、それもまた心地いいと感じてしまうのは何故だろう。彼はいつも私を幸せな気持ちにさせてくれる。
「なんか…ずるい」
「何むくれとるんじゃ」
「私ばっかり幸せにしてもらってる気がする…雅治からも甘えられたいのに」
もしかしたら私にはまだ甘えてもらえるような器はないのかもしれないけれど、私も雅治に甘えてもらいたい。私しか知らない彼が、見たい。常日頃思っていたことを口にすると、雅治はにやりと口元を緩めた。
「甘えるっていうのはこういうことか?」
「うわっ」
私の体ごとぎゅっと包み込んで抱きしめてくれる、程よく筋肉のついた腕に胸が熱くなった。雅治の胸元に顔を抱き寄せられたこともあり、少し息苦しさもあるけれど。男のくせに、とても良い香りがする。
私も彼の背中に腕を回して精一杯の力で抱き返す。すると彼は嬉しそうに耳元で笑った。
「これって、結局私が甘えてない?」
「よう分からんけど、俺ははなを甘やかしとる時が一番幸せじゃ」
「な…!」
この男はどこまでも私を魅了する。底の見えない恋心に恐怖を感じてしまうくらいに。
「ならもう、離さないから」
「飯は食わんでも良いんか?」
彼は、今抱きしめているこの腕のことを言ったと思ったらしい。私の愛だって、そんな生ぬるいものじゃない。いつか雅治をたくさん甘やかしてあげられる、良い女になってやるんだから。
だからそれまでは今のままでも良いかな、なんて。
20260226
title by 確かに恋だった
寝起きの働かない頭で先程の記憶を思い返す。どうやらベッドで寝転びながら雑誌を読んでいたら、いつのまにか寝てしまっていたようだ。
左から視線を感じて目をやると、私の方を見ながら頬杖をついて寝転んでいた雅治が何やら楽しそうな笑みを浮かべてこちらを見ている。
「ごめん、雅治…寝ちゃってた。遊びに来ておいてごめんね」
「別に構わんよ。おまんの寝顔を見るのに忙しかったき」
「やめてよ…恥ずかしい」
恥ずかしくて雅治から目線を逸らす。彼は私の左頬に手のひらを添えると、親指ですりすりと撫でてくれる。それがくすぐったくて思わず笑うと、可愛い、とこれまた恥ずかしい言葉を口にしてくれる。
「良い夢見とったんか?」
「んー、覚えてないや」
「ずっと口むにゃむにゃ動かしとったぜよ。何食べとったんじゃ」
「え、ほんとに?お腹空いてきたからかな」
そんな顔を見られたと思うと恥ずかしくて居た堪れなくなったが、それもまた心地いいと感じてしまうのは何故だろう。彼はいつも私を幸せな気持ちにさせてくれる。
「なんか…ずるい」
「何むくれとるんじゃ」
「私ばっかり幸せにしてもらってる気がする…雅治からも甘えられたいのに」
もしかしたら私にはまだ甘えてもらえるような器はないのかもしれないけれど、私も雅治に甘えてもらいたい。私しか知らない彼が、見たい。常日頃思っていたことを口にすると、雅治はにやりと口元を緩めた。
「甘えるっていうのはこういうことか?」
「うわっ」
私の体ごとぎゅっと包み込んで抱きしめてくれる、程よく筋肉のついた腕に胸が熱くなった。雅治の胸元に顔を抱き寄せられたこともあり、少し息苦しさもあるけれど。男のくせに、とても良い香りがする。
私も彼の背中に腕を回して精一杯の力で抱き返す。すると彼は嬉しそうに耳元で笑った。
「これって、結局私が甘えてない?」
「よう分からんけど、俺ははなを甘やかしとる時が一番幸せじゃ」
「な…!」
この男はどこまでも私を魅了する。底の見えない恋心に恐怖を感じてしまうくらいに。
「ならもう、離さないから」
「飯は食わんでも良いんか?」
彼は、今抱きしめているこの腕のことを言ったと思ったらしい。私の愛だって、そんな生ぬるいものじゃない。いつか雅治をたくさん甘やかしてあげられる、良い女になってやるんだから。
だからそれまでは今のままでも良いかな、なんて。
20260226
title by 確かに恋だった
