汗も滴る王子様たち
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既に真っ暗になった空の下で、部員みんなのお疲れ様でしたー!という元気な声が響いた。クリスマスまで部活で、しかも一日中。そんな愚痴を心に閉まってわたしはマネージャーとしての仕事を終わらせようとコートの中に入った。そんな時、ネット付近で散らばっていたボールを面倒臭そうに集めている光が目に入った。うん。部活がなかったら今頃光と遊びほうけていたでしょうに。
「やっと終わったね、クリスマスの部活が!」
「先輩は部活やっとらんやろ」
「いやいやいや!マネージャーっていう立派な仕事をね、わたしがね」
「はいはい、はよ片付けてくださいよ」
「はーい」
先輩に指図するなんて!とお思いでしょうが、きっと光はさっさと片付けちゃってわたしとお出掛けしたいんでしょう。素直じゃないけど、可愛いとこあるよね、ほんと。彼氏の要望にお答えしてわたしはさっさと片付けてしまうことにした。
「やっと帰れる…けど…」
「なんや」
「こんな時間じゃそんなに遠く行けない…」
色んなイルミネーションとか見に行きたかったのに…と肩を落としていると、しばらくの間黙っていた光が頭をがしがしと掻いてわたしの手を掴んだ。
「んな遠いとこ行かんでも、イルミネーションなんかそこらへんにいっぱいありますわ」
「え、っわ…」
わたしの手を引いてずかずかと歩いていく光に、わたしはただただ着いて行くことしか出来なかった。真っ暗な道を街頭がちらほら照らしていて、わたしには来たことがない道だった。こんな暗い道にイルミネーションなんかあるわけないだろうなんて考えていると、ちかちかとした光が電柱を照らしていた。
「え、うそ!」
そこには少し大きめの公園があって、中には子供のために設置されたのか、わたしよりもうんと背の高いクリスマスツリーがぽつんと飾られていた。ここに公園があることはもちろん知っていたけど、滅多に通らない道だからクリスマスツリーが飾られているなんてことは全く知らなかった。光はツリーの前までわたしの手を引くと、役目を終えたかのようにツリーの前に置かれていたベンチに座った。
「すごいね、わたしこんなところにツリーあるなんて知らなかったし、ちゃんと光ってるし」
「……」
「もっと豪華なイルミネーション想像してたけど、これでも十分だわ。すごい綺麗!」
「先輩うるさいっすわ」
「え、なに?」
そこで一旦わたしの独り言は止まったけれど、わたしの質問に返答がなかったのでまた再開した。だってこれはすごく驚いてるわけなんだから、じっと黙って見ていろなんて無理な話で。
「そんなんより先輩のがめっちゃ綺麗やで」
「…え…」
「うそや、あほ」
後ろから聞こえて来た声に思わず振り向くと、光が面白おかしそうに頬を緩めていた。何だか恥ずかしくなって、光の隣に腰を下ろした。
「光は冗談であんなこと言わないもんね」
「うるさいっすわ。口塞いだろか」
「いいよ、光になら何されたって」
「…あほ」
呆れた声を出した彼は、ため息を一つ吐いたあとに、わたしの肩を抱き寄せて予告通り唇を塞いできたのでした。
長い長い長い!そんな長い時間キスしてたら息止まるでしょうが!
せやけど、口塞ぐってそういうことやろ?
┈┈┈┈┈┈┈┈┈
2009年クリスマス
「やっと終わったね、クリスマスの部活が!」
「先輩は部活やっとらんやろ」
「いやいやいや!マネージャーっていう立派な仕事をね、わたしがね」
「はいはい、はよ片付けてくださいよ」
「はーい」
先輩に指図するなんて!とお思いでしょうが、きっと光はさっさと片付けちゃってわたしとお出掛けしたいんでしょう。素直じゃないけど、可愛いとこあるよね、ほんと。彼氏の要望にお答えしてわたしはさっさと片付けてしまうことにした。
「やっと帰れる…けど…」
「なんや」
「こんな時間じゃそんなに遠く行けない…」
色んなイルミネーションとか見に行きたかったのに…と肩を落としていると、しばらくの間黙っていた光が頭をがしがしと掻いてわたしの手を掴んだ。
「んな遠いとこ行かんでも、イルミネーションなんかそこらへんにいっぱいありますわ」
「え、っわ…」
わたしの手を引いてずかずかと歩いていく光に、わたしはただただ着いて行くことしか出来なかった。真っ暗な道を街頭がちらほら照らしていて、わたしには来たことがない道だった。こんな暗い道にイルミネーションなんかあるわけないだろうなんて考えていると、ちかちかとした光が電柱を照らしていた。
「え、うそ!」
そこには少し大きめの公園があって、中には子供のために設置されたのか、わたしよりもうんと背の高いクリスマスツリーがぽつんと飾られていた。ここに公園があることはもちろん知っていたけど、滅多に通らない道だからクリスマスツリーが飾られているなんてことは全く知らなかった。光はツリーの前までわたしの手を引くと、役目を終えたかのようにツリーの前に置かれていたベンチに座った。
「すごいね、わたしこんなところにツリーあるなんて知らなかったし、ちゃんと光ってるし」
「……」
「もっと豪華なイルミネーション想像してたけど、これでも十分だわ。すごい綺麗!」
「先輩うるさいっすわ」
「え、なに?」
そこで一旦わたしの独り言は止まったけれど、わたしの質問に返答がなかったのでまた再開した。だってこれはすごく驚いてるわけなんだから、じっと黙って見ていろなんて無理な話で。
「そんなんより先輩のがめっちゃ綺麗やで」
「…え…」
「うそや、あほ」
後ろから聞こえて来た声に思わず振り向くと、光が面白おかしそうに頬を緩めていた。何だか恥ずかしくなって、光の隣に腰を下ろした。
「光は冗談であんなこと言わないもんね」
「うるさいっすわ。口塞いだろか」
「いいよ、光になら何されたって」
「…あほ」
呆れた声を出した彼は、ため息を一つ吐いたあとに、わたしの肩を抱き寄せて予告通り唇を塞いできたのでした。
長い長い長い!そんな長い時間キスしてたら息止まるでしょうが!
せやけど、口塞ぐってそういうことやろ?
┈┈┈┈┈┈┈┈┈
2009年クリスマス
