汗も滴る王子様たち
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友達の関係のまま、ずっと一緒にいれるだけでいいなんて、それがほんとの気持ちなわけなかった。出来ることならわたしとおんなじ気持ちに、なってほしい。だけどそんな贅沢なことは言えないから。
「蔵、包帯取れかけてるよ」
「お、ほんまや」
「ほら、貸して」
金ちゃんのわがまま対策用に包帯が巻かれた蔵のしっかりした腕に手を伸ばして、包帯を巻き直すと、蔵は心底うれしそうな顔をして頬をゆるませた。ここまでかわいく微笑まれると、いくらわたしでも自惚れてしまう。かっこいいくせに、本当にかわいいな、蔵は。
「終わったよ」
「……」
「蔵?」
「好きや」
「え…」
「好きやで」
どこか悲しそうにそう呟いた蔵に、わたしは吐きだしそうな気持ちをぐっと飲み込んだ。蔵の気持ちは何度も聞いていた。わたしの気持ちも、蔵は知ってる。だけど、わたしが自信を持てないせいで、友達から先に進むことはなかった。蔵にもっともっと堕ちてしまいそうで、怖かった、から。俯いたままなにも言わないわたしに蔵は仕方ないといったように口を開いた。
「俺ははなを好きで、はなも俺を好きなんやからそれで成立とちゃうん?」
「だっ、て、蔵って人気あるじゃない、わたしを好きになるなんて、ありえないよ」
「どないしたら信じてもらえんの?」
「…わからない」
「じゃあ、ちょっとこっち向いて」
自ら背けていた蔵の方に素直に顔をあげると、それとほぼ同時に蔵の両手が伸びてきて、優しく抱きしめられた。状況を理解したわたしはただ蔵を押し返すことしか考えられなかったけれど、じたばたと暴れるわたしに、蔵はわたしの後頭部に手を添えてさらに強く抱きしめる。
「く、くら!」
「しー」
「え…?」
「聞こえる?」
「俺の心臓さっきからめっちゃうるさいねんけど」
「うわ、ほん、とだ…」
思わず漏れた本音に蔵はくすっと笑ってわたしの頭を撫でた。わたしは一気に力が抜けて、蔵に身体を預ける。うとうととまぶたを閉じかけていると、蔵はさらにわたしの背中を子供をあやすようにぽんぽんと叩いた。わたしはまぶたをゆっくりと下ろして、小さな声でつぶやいた。
「…好き、蔵」
耳元で俺も、という声が聞こえたあと、蔵は顔を覗き込むようにしてわたしに口づけた。
心臓ラブレター
( だいすきだよ )
「蔵、包帯取れかけてるよ」
「お、ほんまや」
「ほら、貸して」
金ちゃんのわがまま対策用に包帯が巻かれた蔵のしっかりした腕に手を伸ばして、包帯を巻き直すと、蔵は心底うれしそうな顔をして頬をゆるませた。ここまでかわいく微笑まれると、いくらわたしでも自惚れてしまう。かっこいいくせに、本当にかわいいな、蔵は。
「終わったよ」
「……」
「蔵?」
「好きや」
「え…」
「好きやで」
どこか悲しそうにそう呟いた蔵に、わたしは吐きだしそうな気持ちをぐっと飲み込んだ。蔵の気持ちは何度も聞いていた。わたしの気持ちも、蔵は知ってる。だけど、わたしが自信を持てないせいで、友達から先に進むことはなかった。蔵にもっともっと堕ちてしまいそうで、怖かった、から。俯いたままなにも言わないわたしに蔵は仕方ないといったように口を開いた。
「俺ははなを好きで、はなも俺を好きなんやからそれで成立とちゃうん?」
「だっ、て、蔵って人気あるじゃない、わたしを好きになるなんて、ありえないよ」
「どないしたら信じてもらえんの?」
「…わからない」
「じゃあ、ちょっとこっち向いて」
自ら背けていた蔵の方に素直に顔をあげると、それとほぼ同時に蔵の両手が伸びてきて、優しく抱きしめられた。状況を理解したわたしはただ蔵を押し返すことしか考えられなかったけれど、じたばたと暴れるわたしに、蔵はわたしの後頭部に手を添えてさらに強く抱きしめる。
「く、くら!」
「しー」
「え…?」
「聞こえる?」
「俺の心臓さっきからめっちゃうるさいねんけど」
「うわ、ほん、とだ…」
思わず漏れた本音に蔵はくすっと笑ってわたしの頭を撫でた。わたしは一気に力が抜けて、蔵に身体を預ける。うとうととまぶたを閉じかけていると、蔵はさらにわたしの背中を子供をあやすようにぽんぽんと叩いた。わたしはまぶたをゆっくりと下ろして、小さな声でつぶやいた。
「…好き、蔵」
耳元で俺も、という声が聞こえたあと、蔵は顔を覗き込むようにしてわたしに口づけた。
心臓ラブレター
( だいすきだよ )
