汗も滴る王子様たち
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ぽかぽか、太陽があたたかくて、そんな中での風がちょうど気持ちよくて。わたしにはあの子の気持ちが分からないでもなかった。ううん、むしろお昼寝にご一緒したいくらい。
「またいねえな、あいつは…おい、早くジロー連れてこい」
「ええ、なんでわたし?」
「俺達はこれから用事があるんだ、なあ樺地」
「ウス」
「で、でも」
「うだうだ言ってねえで部活が始まる前にとっとと行ってこい!」
「跡部のばか!」
なんだと、とわずかに聞こえた言葉をその場に残して、わたしはジローの元へと足を早めた。中庭にたどり着くと、芝生の上に寝転ぶ人影が目に入った。あ、やっぱりここにいた。起こす為に来たというのに、起こさないようにそっと近づくと、すうすうと規則的な寝息をたてて気持ち良さそうに眠るジローの隣にしゃがみこんだ。ジローを起こすのは正直苦手。すやすやと眠るジローの無垢な姿を見ると、起こすなんてそんなとんでもないことできるわけがない。いいじゃん別に寝てたって。寝る子は育つって言うんだし。
「あー、かわいい」
「すー」
「あ、私も眠くなってきた、かも…」
だんだんと瞼が重くなってきて、わたしはついにジローの隣に横たわった。ついでに言うと、ジローの隣はすごく暖かい。こんな風に一緒になって寝ちゃうことも珍しくはないから。
*
「……い」
「すーすー」
「おい、起きろ!」
聞き慣れた怒声が聞こえてゆっくりと目を開けると、跡部と樺地が二人並んでわたしたちを見下ろしていた。あ、眩しい夕日が隠れてちょうどいいかもしれない。
「あ、跡部、おはよう」
「何でお前まで寝てやがるんだ?早く起きろ」
「でもジローが離してくれないし…」
ジローはいつの間にかわたしに抱き着く形で寝てしまっているから、わたしは身動きができない。それにわたしもジローの優しい香りとかこの感触が病み付きで離れられそうもないし、って。変態か、わたしは。
「樺地」
「ウス」
跡部がそう言うと、樺地はわたしとジロー引き離して、両肩にわたしとジローを抱え上げた。テニスコートに向かってるんだろうけど、うー、樺地の肩に当たるお腹が痛い。ジローはまだくうくうと幸せそうに寝てる、やっぱりかわいいなあ。
「樺地ごつごつしてていやだ!」
「文句言うんじゃねえ」
「下着が見える!」
「誰も見ねぇよ」
テニスコートの前で樺地はわたしとジローを地面に降ろした。ジローは今起きたみたいで、まだ眠そうに目を擦っている。て、いうか跡部が来た意味はあったんだろうか。
「何でいつもてめえまで寝るんだ、あーん?」
「だってジロー見てたらわたしまで眠くなるんだもん」
「いーじゃん跡部ー、俺も寝心地よかったんだからさー」
「お前はさっさと着替えてこい」
「んー、じゃあはな、一緒に行こー」
「え、ちょ」
ジローはわたしの腕を掴むと、そのまま部室へと入っていった。わたしは部室の中に置かれたソファーに腰を下ろすと、ジローは着替えるために奥へと姿を消した。わたしはさっきまでの睡眠の余韻がまだ残っているのか、ふわあ、とあくびをすると、わたしと同じように、さらには伸びをしたジローが目に入った。
「はな~、また眠たくなってきちゃった~」
「ジロー見てると何か母性本能が活発になるよ」
わたしがその姿を見て笑いながらそう言うと、ジローは尚も眠そうに目を擦りながら不満そうな顔をわたしに向けた。
「母性、本能…」
「うん、何か子供いるみたいな」
「えー、俺はなの子供は嫌だよ。恋人がいい!」
ジローのその言葉にしばらくフリーズしていると、ふと我に返って頭をぶんぶんと振った。
「え、こ、恋人!?」
「うん。だって俺、はなのことすごく好きだC~」
そう言いながら抱き着いてきたジローがわたしの唇にちゅっと落としたキスは、やっぱりどこか子供のように感じた。
恋と呼ぶにはまだ早い
なんだっていいよ、こんなにも好きなんだから
「またいねえな、あいつは…おい、早くジロー連れてこい」
「ええ、なんでわたし?」
「俺達はこれから用事があるんだ、なあ樺地」
「ウス」
「で、でも」
「うだうだ言ってねえで部活が始まる前にとっとと行ってこい!」
「跡部のばか!」
なんだと、とわずかに聞こえた言葉をその場に残して、わたしはジローの元へと足を早めた。中庭にたどり着くと、芝生の上に寝転ぶ人影が目に入った。あ、やっぱりここにいた。起こす為に来たというのに、起こさないようにそっと近づくと、すうすうと規則的な寝息をたてて気持ち良さそうに眠るジローの隣にしゃがみこんだ。ジローを起こすのは正直苦手。すやすやと眠るジローの無垢な姿を見ると、起こすなんてそんなとんでもないことできるわけがない。いいじゃん別に寝てたって。寝る子は育つって言うんだし。
「あー、かわいい」
「すー」
「あ、私も眠くなってきた、かも…」
だんだんと瞼が重くなってきて、わたしはついにジローの隣に横たわった。ついでに言うと、ジローの隣はすごく暖かい。こんな風に一緒になって寝ちゃうことも珍しくはないから。
*
「……い」
「すーすー」
「おい、起きろ!」
聞き慣れた怒声が聞こえてゆっくりと目を開けると、跡部と樺地が二人並んでわたしたちを見下ろしていた。あ、眩しい夕日が隠れてちょうどいいかもしれない。
「あ、跡部、おはよう」
「何でお前まで寝てやがるんだ?早く起きろ」
「でもジローが離してくれないし…」
ジローはいつの間にかわたしに抱き着く形で寝てしまっているから、わたしは身動きができない。それにわたしもジローの優しい香りとかこの感触が病み付きで離れられそうもないし、って。変態か、わたしは。
「樺地」
「ウス」
跡部がそう言うと、樺地はわたしとジロー引き離して、両肩にわたしとジローを抱え上げた。テニスコートに向かってるんだろうけど、うー、樺地の肩に当たるお腹が痛い。ジローはまだくうくうと幸せそうに寝てる、やっぱりかわいいなあ。
「樺地ごつごつしてていやだ!」
「文句言うんじゃねえ」
「下着が見える!」
「誰も見ねぇよ」
テニスコートの前で樺地はわたしとジローを地面に降ろした。ジローは今起きたみたいで、まだ眠そうに目を擦っている。て、いうか跡部が来た意味はあったんだろうか。
「何でいつもてめえまで寝るんだ、あーん?」
「だってジロー見てたらわたしまで眠くなるんだもん」
「いーじゃん跡部ー、俺も寝心地よかったんだからさー」
「お前はさっさと着替えてこい」
「んー、じゃあはな、一緒に行こー」
「え、ちょ」
ジローはわたしの腕を掴むと、そのまま部室へと入っていった。わたしは部室の中に置かれたソファーに腰を下ろすと、ジローは着替えるために奥へと姿を消した。わたしはさっきまでの睡眠の余韻がまだ残っているのか、ふわあ、とあくびをすると、わたしと同じように、さらには伸びをしたジローが目に入った。
「はな~、また眠たくなってきちゃった~」
「ジロー見てると何か母性本能が活発になるよ」
わたしがその姿を見て笑いながらそう言うと、ジローは尚も眠そうに目を擦りながら不満そうな顔をわたしに向けた。
「母性、本能…」
「うん、何か子供いるみたいな」
「えー、俺はなの子供は嫌だよ。恋人がいい!」
ジローのその言葉にしばらくフリーズしていると、ふと我に返って頭をぶんぶんと振った。
「え、こ、恋人!?」
「うん。だって俺、はなのことすごく好きだC~」
そう言いながら抱き着いてきたジローがわたしの唇にちゅっと落としたキスは、やっぱりどこか子供のように感じた。
恋と呼ぶにはまだ早い
なんだっていいよ、こんなにも好きなんだから
