汗も滴る王子様たち
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「先輩のばーか」
「なんなのさっきから」
「先輩なんかジョーズに食われちまえばよかったんスよ」
修学旅行から帰ってきて土産話をしていた時、話をすればするほど赤也の機嫌が悪くなっていくのが嫌でも分かった。二日目に行ったテーマパークについて話してたのにこの有様。なんですごく良い思い出となったジョーズに食われなきゃならないんだ。
「なんで怒ってるの?」
「……」
「…聞いたら黙るし」
「先輩が悪いんスよ」
「わ、わたし?」
赤也がわたしを軽く睨んでそう言うもんだから、思わずたじろいでしまった。わたしはなんにも悪いことしてないんだから大丈夫、大丈夫。赤也から目を逸らさずにいると、赤也は瞼を少し落として口を開いた。
「先輩の話って丸井先輩と仁王先輩のことばっか」
「え?そうかな」
「なんで同じクラスなんスか」
「そんなこと聞かれても…」
「仁王先輩いつも言ってんスよね、先輩が丸井先輩と仲良く話してるーって」
仁王め。一体赤也に何を吹き込んだんだか。後々こんな風にややこしい状況になるってことを分かってやってるんだろうか。いや、分かってたらそれはそれでむかつくけど。黙ってしまったわたしを見て赤也は嘲笑うかのように再び視線をわたしに向けた。
「あれ、図星っスか」
「席近いんだから仕方ないでしょ」
「…先輩のばーか」
「あ、また!」
「先輩って俺の扱い下手っスよ」
「扱い?」
「俺不安にさせられてばっかだし、つーかほんとに好きじゃないんじゃないスか?」
「……」
「なかなか好きって言ってくんねえし」
わたしが黙り込むと、その言葉と同時に赤也はそっぽを向いてしまった。確かにわたしは赤也に対してなかなか好きって言わないけど、恥ずかしいものは仕方ない。わたしは赤也みたいに自分の気持ちをさらっと言えるタイプじゃないし、それを変えることなんて簡単には出来ないんだもん。だけどそっぽを向いてしまった赤也を見て泣きそうになった。自分のこの性格のせいで赤也を困らせてるんだって思うと辛いのなんのって。
「あ、かや」
「……」
「…き、だよ」
「え?」
「赤也のこと、だいすきだから、嫌いにならないで」
何故か泣きそうになっている自分が馬鹿らしいと思いながらもその言葉をなんとか言い切ると、それと同時にふわっと優しく抱きしめられた。かと思うと赤也が腕にすごい力を加えたことによって自然と変な声が出てしまう。
「あ、赤也、痛いっ…」
「先輩はずるいっス」
「赤也…?」
「むかつくって思っても嫌いになれねえし。俺、先輩のことすげー好きだから」
「わたしも、す、好きだよ」
赤也の背中をぎゅっと抱きしめ返してそう言うと、頭にちゅっとキスを落とされた。まだ抱き合ったまま好きだと言う方がいいかもしれない。真っ赤になってしまったこの顔も見られることはないんだから。
「すんません、無理させて」
「無理なんてしてないよ。そりゃ恥ずかしさはあるけど…」
「中々聞けないからこそ聞けた時はすげー嬉しいんス。泣きそうなくらい」
「おおげさ…」
やきもち焼きで生意気でどうしようもないけど、そんな赤也にわたしは惹かれたんだと思う。泣きそうなくらい嬉しい、そんなかわいい言葉を残した赤也に泣きそうなくらい嬉しくなったのはわたしだけの秘密。
かわいい背中
気付かれないように彼の肩にキスをした
「なんなのさっきから」
「先輩なんかジョーズに食われちまえばよかったんスよ」
修学旅行から帰ってきて土産話をしていた時、話をすればするほど赤也の機嫌が悪くなっていくのが嫌でも分かった。二日目に行ったテーマパークについて話してたのにこの有様。なんですごく良い思い出となったジョーズに食われなきゃならないんだ。
「なんで怒ってるの?」
「……」
「…聞いたら黙るし」
「先輩が悪いんスよ」
「わ、わたし?」
赤也がわたしを軽く睨んでそう言うもんだから、思わずたじろいでしまった。わたしはなんにも悪いことしてないんだから大丈夫、大丈夫。赤也から目を逸らさずにいると、赤也は瞼を少し落として口を開いた。
「先輩の話って丸井先輩と仁王先輩のことばっか」
「え?そうかな」
「なんで同じクラスなんスか」
「そんなこと聞かれても…」
「仁王先輩いつも言ってんスよね、先輩が丸井先輩と仲良く話してるーって」
仁王め。一体赤也に何を吹き込んだんだか。後々こんな風にややこしい状況になるってことを分かってやってるんだろうか。いや、分かってたらそれはそれでむかつくけど。黙ってしまったわたしを見て赤也は嘲笑うかのように再び視線をわたしに向けた。
「あれ、図星っスか」
「席近いんだから仕方ないでしょ」
「…先輩のばーか」
「あ、また!」
「先輩って俺の扱い下手っスよ」
「扱い?」
「俺不安にさせられてばっかだし、つーかほんとに好きじゃないんじゃないスか?」
「……」
「なかなか好きって言ってくんねえし」
わたしが黙り込むと、その言葉と同時に赤也はそっぽを向いてしまった。確かにわたしは赤也に対してなかなか好きって言わないけど、恥ずかしいものは仕方ない。わたしは赤也みたいに自分の気持ちをさらっと言えるタイプじゃないし、それを変えることなんて簡単には出来ないんだもん。だけどそっぽを向いてしまった赤也を見て泣きそうになった。自分のこの性格のせいで赤也を困らせてるんだって思うと辛いのなんのって。
「あ、かや」
「……」
「…き、だよ」
「え?」
「赤也のこと、だいすきだから、嫌いにならないで」
何故か泣きそうになっている自分が馬鹿らしいと思いながらもその言葉をなんとか言い切ると、それと同時にふわっと優しく抱きしめられた。かと思うと赤也が腕にすごい力を加えたことによって自然と変な声が出てしまう。
「あ、赤也、痛いっ…」
「先輩はずるいっス」
「赤也…?」
「むかつくって思っても嫌いになれねえし。俺、先輩のことすげー好きだから」
「わたしも、す、好きだよ」
赤也の背中をぎゅっと抱きしめ返してそう言うと、頭にちゅっとキスを落とされた。まだ抱き合ったまま好きだと言う方がいいかもしれない。真っ赤になってしまったこの顔も見られることはないんだから。
「すんません、無理させて」
「無理なんてしてないよ。そりゃ恥ずかしさはあるけど…」
「中々聞けないからこそ聞けた時はすげー嬉しいんス。泣きそうなくらい」
「おおげさ…」
やきもち焼きで生意気でどうしようもないけど、そんな赤也にわたしは惹かれたんだと思う。泣きそうなくらい嬉しい、そんなかわいい言葉を残した赤也に泣きそうなくらい嬉しくなったのはわたしだけの秘密。
かわいい背中
気付かれないように彼の肩にキスをした
