お菓子大好き丸井くん
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「丸井くん、おはよう!」
「おーっす」
「あ、寝癖ついてる」
「え、マジ?」
「うん。でもそんなところも好き!」
「ははっ、さんきゅー」
丸井くんははにかんで笑ったあとに自分の席に着いた。最近のわたしと丸井くんのやり取りはいつもこんな感じ。わたしは丸井くんがだいすきだから毎日毎日丸井くんにすきだと伝える。だけどきっと丸井くんは本気に受け取ってくれていない。現に返事なんかもらったことはないし、いつも流されるだけだし。わたしもふざけた感じじゃなくてきちんと気持ちを伝えればいいのに、今更そんなことは出来なかった。今までの態度からして上手くいくなんて思ってはないけど、面と向かって断られたら丸井くんとは今までみたいに話すことなんて出来なくなるに違いない。なのに丸井くんにすきだって伝えるたびに胸が苦しくなった。伝わるはずもないのに、なんで毎日告白してるんだろう、わたし。
「おはよー、丸井」
「よっす」
「なんかC組の女子がさ、放課後教室に残ってて欲しいだって」
「ふーん…了解」
席に着いた丸井くんに男子が近付いてきたと思ったらこれだ。また今日も告白されるのかと思うと悲しくなる。そう思うならわたしも伝えればいいだけの話なんだけど、今さら言えない。きっとまた、冗談だろって笑われるんだろうな。
*
「何やってんだろ…わたし」
わたしが呟いたその一言は誰もいない廊下で虚しく響いた。今教室の中では丸井くんとC組の女の子が会話をしていた。わたしはそれをドアの向こうでただ聞いているだけ。ストーカー化してきてるな、私。告白するんだろうかと思っていたけど、聞こえてくるのは他愛のない会話だけ。もしかして違うのかも、と期待してしまう。だってあんなに可愛い子から告白されちゃ、だれだってイチコロだもん。そんなことを考えているといつの間にか丸井くんたちの間には会話がなくなっていて、沈黙が続いていた。その後に聞こえてきたのは女の子のか細い声。
「私、丸井くんが好きなの」
なんだ、やっぱり告白なんだ。女の子の可愛い声を聞いた途端に心にぽっかり穴が空いたような気持ちになってしまう。丸井くんの返事を聞きたくなくてわたしはその場を離れた。
早く帰ろうと思って1階にある下駄箱で靴を履き替えようとロッカーを開けたところで手が止まってしまった。いいな、あの子は素直に自分の気持ちを伝えられて。わたしも初めから普通に告白してれば良かったのかもしれない。そこで振られて何の関係もなくなってしまえば。そっちの方が今よりも全然マシだ。
「……っ」
あれ…なんでわたし泣いてるんだろう。自分が可哀相だから?そんなの、何の言い訳にもならないのに。動く気にもなれなくてその場でうずくまっていると、わたしを呼ぶ優しい声が聞こえた。
「たなか?」
「ま、るい、くん…」
「何泣いてんだよぃ?」
丸井くんが涙でぐしゃぐしゃのわたしの顔を見て可笑しそうにしながらも優しく笑ったから、固く結んでいた口元が思わず緩んでしまった。今なら言えるかもしれない、なんて。
「丸井くん…、わたし、丸井く、の、こと…」
その先が言えなかったのは、いつのまにかわたしと同じ目の高さにいた丸井くんに優しく抱きしめられたから。いつも話す距離なんかじゃなくて耳元から直に聞こえてくる丸井くんの声に心拍数が一気に上がった。
「…いいよ言わなくて。ちゃんと知ってっから」
その言葉を聞いて余計に涙が溢れて、丸井くんの肩を濡らしてしまった。ちゃんと伝わった?冗談なんかじゃなくて本当に好きだって気持ち。
「でも本気だったってことは今知った」
「…う、ん」
「もし本気じゃなかったとしたらさ、それに期待する俺ってかなり可哀相だろぃ?」
「え…?」
「俺もたなかのこと好きだし」
「ぅえっ…ま、るいくんっ…」
両思いだったなんて知らなかった。こんな気持ちわたしからの一方的なものだと思ってたもん。だけどこれは夢なんかじゃないしわたしを抱きしめる丸井くんの姿は本物だ。小さな子供みたいにわんわん泣きわめくわたしを見てかわいいと呟いた丸井くんは宥めるかのようにぎゅっと抱きしめてくれた。
泣き止んだあとに未だに信じられないと言うと丸井くんはわたしの腫れた瞼に優しくキスをした。
「おーっす」
「あ、寝癖ついてる」
「え、マジ?」
「うん。でもそんなところも好き!」
「ははっ、さんきゅー」
丸井くんははにかんで笑ったあとに自分の席に着いた。最近のわたしと丸井くんのやり取りはいつもこんな感じ。わたしは丸井くんがだいすきだから毎日毎日丸井くんにすきだと伝える。だけどきっと丸井くんは本気に受け取ってくれていない。現に返事なんかもらったことはないし、いつも流されるだけだし。わたしもふざけた感じじゃなくてきちんと気持ちを伝えればいいのに、今更そんなことは出来なかった。今までの態度からして上手くいくなんて思ってはないけど、面と向かって断られたら丸井くんとは今までみたいに話すことなんて出来なくなるに違いない。なのに丸井くんにすきだって伝えるたびに胸が苦しくなった。伝わるはずもないのに、なんで毎日告白してるんだろう、わたし。
「おはよー、丸井」
「よっす」
「なんかC組の女子がさ、放課後教室に残ってて欲しいだって」
「ふーん…了解」
席に着いた丸井くんに男子が近付いてきたと思ったらこれだ。また今日も告白されるのかと思うと悲しくなる。そう思うならわたしも伝えればいいだけの話なんだけど、今さら言えない。きっとまた、冗談だろって笑われるんだろうな。
*
「何やってんだろ…わたし」
わたしが呟いたその一言は誰もいない廊下で虚しく響いた。今教室の中では丸井くんとC組の女の子が会話をしていた。わたしはそれをドアの向こうでただ聞いているだけ。ストーカー化してきてるな、私。告白するんだろうかと思っていたけど、聞こえてくるのは他愛のない会話だけ。もしかして違うのかも、と期待してしまう。だってあんなに可愛い子から告白されちゃ、だれだってイチコロだもん。そんなことを考えているといつの間にか丸井くんたちの間には会話がなくなっていて、沈黙が続いていた。その後に聞こえてきたのは女の子のか細い声。
「私、丸井くんが好きなの」
なんだ、やっぱり告白なんだ。女の子の可愛い声を聞いた途端に心にぽっかり穴が空いたような気持ちになってしまう。丸井くんの返事を聞きたくなくてわたしはその場を離れた。
早く帰ろうと思って1階にある下駄箱で靴を履き替えようとロッカーを開けたところで手が止まってしまった。いいな、あの子は素直に自分の気持ちを伝えられて。わたしも初めから普通に告白してれば良かったのかもしれない。そこで振られて何の関係もなくなってしまえば。そっちの方が今よりも全然マシだ。
「……っ」
あれ…なんでわたし泣いてるんだろう。自分が可哀相だから?そんなの、何の言い訳にもならないのに。動く気にもなれなくてその場でうずくまっていると、わたしを呼ぶ優しい声が聞こえた。
「たなか?」
「ま、るい、くん…」
「何泣いてんだよぃ?」
丸井くんが涙でぐしゃぐしゃのわたしの顔を見て可笑しそうにしながらも優しく笑ったから、固く結んでいた口元が思わず緩んでしまった。今なら言えるかもしれない、なんて。
「丸井くん…、わたし、丸井く、の、こと…」
その先が言えなかったのは、いつのまにかわたしと同じ目の高さにいた丸井くんに優しく抱きしめられたから。いつも話す距離なんかじゃなくて耳元から直に聞こえてくる丸井くんの声に心拍数が一気に上がった。
「…いいよ言わなくて。ちゃんと知ってっから」
その言葉を聞いて余計に涙が溢れて、丸井くんの肩を濡らしてしまった。ちゃんと伝わった?冗談なんかじゃなくて本当に好きだって気持ち。
「でも本気だったってことは今知った」
「…う、ん」
「もし本気じゃなかったとしたらさ、それに期待する俺ってかなり可哀相だろぃ?」
「え…?」
「俺もたなかのこと好きだし」
「ぅえっ…ま、るいくんっ…」
両思いだったなんて知らなかった。こんな気持ちわたしからの一方的なものだと思ってたもん。だけどこれは夢なんかじゃないしわたしを抱きしめる丸井くんの姿は本物だ。小さな子供みたいにわんわん泣きわめくわたしを見てかわいいと呟いた丸井くんは宥めるかのようにぎゅっと抱きしめてくれた。
泣き止んだあとに未だに信じられないと言うと丸井くんはわたしの腫れた瞼に優しくキスをした。
