お菓子大好き丸井くん
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「ブン太ー」
「んー?どしたー?」
「抱っこして抱っこ」
「何、いきなりどうしたんだよぃ」
わたしの発した言葉を聞いて、ブン太は漫画から目を離してわたしを怪しげな目で見つめた。そりゃそうだ。暑いのが苦手なわたしは真夏であるこの時期に人とべたべたするのが苦手なのだから。目をぱちくりさせたブン太はもう一度わたしになんで、と問いた。
「なんか今日は人にくっつきたい気分なの」
「人?俺じゃなくて、人?」
わたしの言い方が気に入らなかったのかブン太は眉を潜めてわたしを見据える。ブン太にくっつきたい、なんてそんな直接的なこと言えないよ。わたしが何も言えずに体育座りをして床を眺めていると、視界の隅でブン太が漫画を放り投げたのが見えた。
「ほら」
「え」
「抱っこだろぃ?来いよ」
ブン太の声に顔を上げれば、胡座をかいたままの彼が両手を広げながら指先をちょいちょいと動かしてこっちに来いと言ってくれていた。その姿に思わず頬が緩んでしまう。両手を広げたままのブン太に思い切りダイブしてぎゅうっと抱きしめてやった。
「なんか今日のお前、変」
「そうかな?」
「こんな甘えたがりだっけ?」
ブン太はそう言いながらもわたしの背中に両腕を回して抱きしめ返してくれた。ブン太の言葉に答えられずにいると、彼はなにも言わずに背中をぽんぽんと叩いたり摩ったりしてくれた。それが妙に落ち着いてそっと目を閉じた。
自分で言うのもなんだけど確かに今日のわたしはどこかおかしい。ブン太が漫画に夢中になっているのも、さっきのブン太との微妙な距離も、すべてが寂しさへと繋がってしまうのだ。こうして直接ブン太の心臓の音を聞くととても安心する。ああ、ブン太に抱きしめてもらってるんだな、って、実感出来るから。
「わたしでも本当はこんなことしてもらいたかったりするんだけど」
「暑いの嫌なんだろぃ?」
「ブン太は別だよ」
「…それは反則」
ブン太がそう言ったあとに思わず顔を上げて彼の顔を見ると、声色通り真っ赤だった。そんな彼が可愛くて反射的に笑ってしまうと、笑うな、と頭を小突かれてしまった。痛いよ。顔を見られたくないのか、ブン太はわたしの後頭部に掌を回すと自分の胸にぐっと抱き寄せた。
「女の子ぶつなんて酷い」
「はなが悪い」
「だって可愛かったんだもん」
「まだ言うか?」
「ブンちゃん」
「なに」
「好きだよ」
「…俺も」
ブン太がいつもお菓子ばかり食べてるからだろうか。彼がくれた深いキスは他の何よりも甘い気がした。
わたしはいつもいつも、泣きそうなくらいに彼が好きなのだ。
「んー?どしたー?」
「抱っこして抱っこ」
「何、いきなりどうしたんだよぃ」
わたしの発した言葉を聞いて、ブン太は漫画から目を離してわたしを怪しげな目で見つめた。そりゃそうだ。暑いのが苦手なわたしは真夏であるこの時期に人とべたべたするのが苦手なのだから。目をぱちくりさせたブン太はもう一度わたしになんで、と問いた。
「なんか今日は人にくっつきたい気分なの」
「人?俺じゃなくて、人?」
わたしの言い方が気に入らなかったのかブン太は眉を潜めてわたしを見据える。ブン太にくっつきたい、なんてそんな直接的なこと言えないよ。わたしが何も言えずに体育座りをして床を眺めていると、視界の隅でブン太が漫画を放り投げたのが見えた。
「ほら」
「え」
「抱っこだろぃ?来いよ」
ブン太の声に顔を上げれば、胡座をかいたままの彼が両手を広げながら指先をちょいちょいと動かしてこっちに来いと言ってくれていた。その姿に思わず頬が緩んでしまう。両手を広げたままのブン太に思い切りダイブしてぎゅうっと抱きしめてやった。
「なんか今日のお前、変」
「そうかな?」
「こんな甘えたがりだっけ?」
ブン太はそう言いながらもわたしの背中に両腕を回して抱きしめ返してくれた。ブン太の言葉に答えられずにいると、彼はなにも言わずに背中をぽんぽんと叩いたり摩ったりしてくれた。それが妙に落ち着いてそっと目を閉じた。
自分で言うのもなんだけど確かに今日のわたしはどこかおかしい。ブン太が漫画に夢中になっているのも、さっきのブン太との微妙な距離も、すべてが寂しさへと繋がってしまうのだ。こうして直接ブン太の心臓の音を聞くととても安心する。ああ、ブン太に抱きしめてもらってるんだな、って、実感出来るから。
「わたしでも本当はこんなことしてもらいたかったりするんだけど」
「暑いの嫌なんだろぃ?」
「ブン太は別だよ」
「…それは反則」
ブン太がそう言ったあとに思わず顔を上げて彼の顔を見ると、声色通り真っ赤だった。そんな彼が可愛くて反射的に笑ってしまうと、笑うな、と頭を小突かれてしまった。痛いよ。顔を見られたくないのか、ブン太はわたしの後頭部に掌を回すと自分の胸にぐっと抱き寄せた。
「女の子ぶつなんて酷い」
「はなが悪い」
「だって可愛かったんだもん」
「まだ言うか?」
「ブンちゃん」
「なに」
「好きだよ」
「…俺も」
ブン太がいつもお菓子ばかり食べてるからだろうか。彼がくれた深いキスは他の何よりも甘い気がした。
わたしはいつもいつも、泣きそうなくらいに彼が好きなのだ。
