お菓子大好き丸井くん
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イブの日に喧嘩して、結局クリスマスはブン太に会うことはなかった。もしかしたら連絡くれるかも、なんて期待してた分、余計に虚しくて余計に苛立ちが募った。喧嘩の内容だって明らかにわたしが悪いのに、子供染みてる自分が馬鹿みたい。昨日まではみんなクリスマスのことで騒いでたみたいだけど、もうそんなことはだいぶ前に起こったかのように感じる。何事もなく一日が過ぎて、外はもう真っ暗になっていた。今日はブン太、何やってたんだろ。そんなことばっかり考えて、わたしの頭の中はあいつでいっぱいだった。ベッドに横たわっていると、足元に放ってあった携帯が震え出した。思わず勢いよく起き上がって手にした携帯のサブディスプレイにはブン太の名前。どうしようと悩みながらも、恐る恐る通話ボタンを押した。
「もしもし…」
『出んの遅い』
「え、ご、ごめん」
『ま、いーけど。今から駅前来いよ。どうせ暇だろぃ?』
「は?駅前って…、ちょ!」
そこでぶちりと切れた電話は、ツー、ツーと虚しい音を響かせた。こんな時間になんなんだろうかと疑問を抱きながらも、自然と着替え始める自分に呆れてしまう。手短に用意をして駅前に向かうと、噴水の淵に座っているブン太が目に入った。冬な上に夜という状況で見る噴水は更に寒さを増すものでしかないと思う。
「ごめん、遅くなって…」
「おー。お前も座れよ」
自分の隣をぽんぽんと叩くブン太の言葉に甘えてそっと腰を下ろした。少しの沈黙の間に喧嘩したことを思い出してなんとなく気まずくなってしまう。そんな気を紛らわそうと周りを見渡すと、そこら中に飾られたイルミネーションが目に入った。クリスマスが終わっても飾られてるんだなあ。手を繋いでいるカップルに見惚れていると、隣から少し低めのブン太の声が聞こえた。
「なんつーかその…、イブん時は悪かったな」
「ぶ、ブン太は全然悪くないよ。あれはわたしが」
「いや、お前何もしてねーし」
「違うよ!ブン太の方が何もしてないでしょ!」
また言い合いになりそうなところで、ふとブン太と目が合って、お互い頬が緩む。すると、ブン太が何か思い出したかのように上着のポケットから何かを取り出した。
「これ、イブんときに渡しそびれたやつ」
「え…、もしかしてクリスマスプレゼント?」
「おう。安物だけどな」
ありがとうという言葉と同時に手を差し出して綺麗にラッピングされた箱を受け取るときに触れたブン太の手は、大袈裟かもしれないけど氷みたいに冷たかった。
「ブン太、手冷たい…!いつからここにいたの?」
「そうか?いつからだっけな…。それより早く開けろぃ」
「あ、うん…」
風邪引いちゃわないかな、と考えつつも受け取った箱の包み紙をあけて蓋を開けてみると、わたしが前から欲しがっていたシルバーのネックレスが入っていた。
「こ、これ…」
「気に入った?」
「うん、ありがとう!絶対大事にするから!」
「どういたしまして」
ブン太は、わたしの手からネックレスを取ったかと思うと、付けてやる、と一言言ってわたしを後ろに向かせた。前に伸びてくる手に少し緊張しながらも黙っていると、ブン太は手早くネックレスを付けてくれる。会うのはそんなに久しぶりじゃないけど、ブン太の温もりはなんだか懐かしく思えた。
「ん」
「ありがとう」
「で、お返しは?」
「お返し?」
「してくれたっていいだろぃ、キスくらい」
ブン太の言葉に思わず呆れてしまったけど、にかっと無邪気に笑いながら言うもんだから、何も言えなくなってしまう。わたしがブン太の前に立って、イルミネーションに照らされているブン太の冷え切った頬を両手で包み込むと、ブン太は驚いたようにぽかんと口を開けていた。そんな彼を愛おしく思いながらも、おいっきりやさしく口付けてやった。
お願い、もう少しだけこのままで
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
2009年クリスマス夢
「もしもし…」
『出んの遅い』
「え、ご、ごめん」
『ま、いーけど。今から駅前来いよ。どうせ暇だろぃ?』
「は?駅前って…、ちょ!」
そこでぶちりと切れた電話は、ツー、ツーと虚しい音を響かせた。こんな時間になんなんだろうかと疑問を抱きながらも、自然と着替え始める自分に呆れてしまう。手短に用意をして駅前に向かうと、噴水の淵に座っているブン太が目に入った。冬な上に夜という状況で見る噴水は更に寒さを増すものでしかないと思う。
「ごめん、遅くなって…」
「おー。お前も座れよ」
自分の隣をぽんぽんと叩くブン太の言葉に甘えてそっと腰を下ろした。少しの沈黙の間に喧嘩したことを思い出してなんとなく気まずくなってしまう。そんな気を紛らわそうと周りを見渡すと、そこら中に飾られたイルミネーションが目に入った。クリスマスが終わっても飾られてるんだなあ。手を繋いでいるカップルに見惚れていると、隣から少し低めのブン太の声が聞こえた。
「なんつーかその…、イブん時は悪かったな」
「ぶ、ブン太は全然悪くないよ。あれはわたしが」
「いや、お前何もしてねーし」
「違うよ!ブン太の方が何もしてないでしょ!」
また言い合いになりそうなところで、ふとブン太と目が合って、お互い頬が緩む。すると、ブン太が何か思い出したかのように上着のポケットから何かを取り出した。
「これ、イブんときに渡しそびれたやつ」
「え…、もしかしてクリスマスプレゼント?」
「おう。安物だけどな」
ありがとうという言葉と同時に手を差し出して綺麗にラッピングされた箱を受け取るときに触れたブン太の手は、大袈裟かもしれないけど氷みたいに冷たかった。
「ブン太、手冷たい…!いつからここにいたの?」
「そうか?いつからだっけな…。それより早く開けろぃ」
「あ、うん…」
風邪引いちゃわないかな、と考えつつも受け取った箱の包み紙をあけて蓋を開けてみると、わたしが前から欲しがっていたシルバーのネックレスが入っていた。
「こ、これ…」
「気に入った?」
「うん、ありがとう!絶対大事にするから!」
「どういたしまして」
ブン太は、わたしの手からネックレスを取ったかと思うと、付けてやる、と一言言ってわたしを後ろに向かせた。前に伸びてくる手に少し緊張しながらも黙っていると、ブン太は手早くネックレスを付けてくれる。会うのはそんなに久しぶりじゃないけど、ブン太の温もりはなんだか懐かしく思えた。
「ん」
「ありがとう」
「で、お返しは?」
「お返し?」
「してくれたっていいだろぃ、キスくらい」
ブン太の言葉に思わず呆れてしまったけど、にかっと無邪気に笑いながら言うもんだから、何も言えなくなってしまう。わたしがブン太の前に立って、イルミネーションに照らされているブン太の冷え切った頬を両手で包み込むと、ブン太は驚いたようにぽかんと口を開けていた。そんな彼を愛おしく思いながらも、おいっきりやさしく口付けてやった。
お願い、もう少しだけこのままで
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2009年クリスマス夢
