お菓子大好き丸井くん
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冬の夜空ってのはなんでこんなに深いんだろう。どこまでも奥がある感じがして、吸い込まれそうな雰囲気を放って。そんなことを考えながらいつのまにか自分の世界に入り込んでいると、隣にいたブン太に頭を小突かれた。
「いたっ」
「俺の存在忘れっからだろぃ。一緒に帰ってやってんのに」
「う、そうでした…」
テニス部のマネージャーであるわたしは、おばけが苦手というよくある性格であって。部活が終わる頃にはもう真っ暗で、冬となっちゃえば空の暗さはもっと濃厚なわけで。そんな恥ずかしい話を仲のいいブン太にしてみるとじゃあ送ってやるってなったわけなのです。
「なんか最近一気に寒くなってきたね」
「昨日雨降ったから余計な。しかも今ほぼ夜だしよ」
「うん、やっぱもう冬…っくしょい!」
「色気ねえくしゃみ」
「うるさ…くしゅ!」
ブン太はわたしの二発目のくしゃみにぷっと吹き出して笑うと、自分の首に巻いていたマフラーを外してわたしの首にぐるぐる巻いた。ふわっとブン太の香りがして、どくんと胸が鳴った。
「え、いいよ。ブン太が寒いでしょ?」
「俺はいーの。男だし」
「…てか、この時期にもうマフラーってブン太らしいっていうか」
恥ずかしさとうれしさをはぐらかしたくてそんなことを言ってみると、ブン太はわたしを呆れたような視線を上から投げ掛けた。わたしってば親切してもらいながらなんて最低なことを…!馬鹿やろー!なんて思いながら視線を下に逸らすと、二つの拳らしきものが両のこめかみに触れて、ぞわっと背筋が凍った。
「俺は体調管理までも天才的だからな?」
「いたたた!ごめ、ギブギブ!許してっ!」
一応わたしも女だし、手加減はしてくれてるんだろうけどぐりぐり攻撃は痛いです。わたしが反省したのを見兼ねてか、ブン太はわたしのこめかみから手を離した。わたしはというと声を出すこともできずにふらふら歩きで痛みの元である箇所をさすっていた。
「なあ、まだ寒い?」
「え?うん、少し…」
ブン太はふーん、とつぶやくと、ななめ後ろにいたわたしが隣に来るまでぴたっと立ち止まった。
「うりゃ!」
「ひゃっ」
かと思えば、突然抱きしめるように後ろから覆い隠さってきたブン太に間抜けな声が漏れた。それとともにマフラーとは比べものにならないぐらい新鮮に、ブン太から甘い香りがした。彼女でもなんでもないのに、ほんと鈍感なやつ。こっちは心臓がどきどき言ってうるさいっていうのに。
「ど?あったけえだろぃ」
「う、いちおう…」
「お前もあったけえ」
ブン太がそう言ったあと、冬の夜に相応しいような静寂が走った。あれ、なんなのこれ。ていうか寒いはずなのに熱いよ、顔。
「俺、今年の冬はこういうカイロが欲しいんだけど」
「薬局寄ってく?」
「馬鹿かお前は。お前がいいって言ってんの」
わたしから離れたブン太の言ってる意味をいまいち理解出来なくてぽかんと口を開けていると、彼はおかしそうに笑った。
「わたしのことすすす、すきなの?」
「そ、すきってこと。つーか照れすぎだろぃ」
「いたっ」
「俺の存在忘れっからだろぃ。一緒に帰ってやってんのに」
「う、そうでした…」
テニス部のマネージャーであるわたしは、おばけが苦手というよくある性格であって。部活が終わる頃にはもう真っ暗で、冬となっちゃえば空の暗さはもっと濃厚なわけで。そんな恥ずかしい話を仲のいいブン太にしてみるとじゃあ送ってやるってなったわけなのです。
「なんか最近一気に寒くなってきたね」
「昨日雨降ったから余計な。しかも今ほぼ夜だしよ」
「うん、やっぱもう冬…っくしょい!」
「色気ねえくしゃみ」
「うるさ…くしゅ!」
ブン太はわたしの二発目のくしゃみにぷっと吹き出して笑うと、自分の首に巻いていたマフラーを外してわたしの首にぐるぐる巻いた。ふわっとブン太の香りがして、どくんと胸が鳴った。
「え、いいよ。ブン太が寒いでしょ?」
「俺はいーの。男だし」
「…てか、この時期にもうマフラーってブン太らしいっていうか」
恥ずかしさとうれしさをはぐらかしたくてそんなことを言ってみると、ブン太はわたしを呆れたような視線を上から投げ掛けた。わたしってば親切してもらいながらなんて最低なことを…!馬鹿やろー!なんて思いながら視線を下に逸らすと、二つの拳らしきものが両のこめかみに触れて、ぞわっと背筋が凍った。
「俺は体調管理までも天才的だからな?」
「いたたた!ごめ、ギブギブ!許してっ!」
一応わたしも女だし、手加減はしてくれてるんだろうけどぐりぐり攻撃は痛いです。わたしが反省したのを見兼ねてか、ブン太はわたしのこめかみから手を離した。わたしはというと声を出すこともできずにふらふら歩きで痛みの元である箇所をさすっていた。
「なあ、まだ寒い?」
「え?うん、少し…」
ブン太はふーん、とつぶやくと、ななめ後ろにいたわたしが隣に来るまでぴたっと立ち止まった。
「うりゃ!」
「ひゃっ」
かと思えば、突然抱きしめるように後ろから覆い隠さってきたブン太に間抜けな声が漏れた。それとともにマフラーとは比べものにならないぐらい新鮮に、ブン太から甘い香りがした。彼女でもなんでもないのに、ほんと鈍感なやつ。こっちは心臓がどきどき言ってうるさいっていうのに。
「ど?あったけえだろぃ」
「う、いちおう…」
「お前もあったけえ」
ブン太がそう言ったあと、冬の夜に相応しいような静寂が走った。あれ、なんなのこれ。ていうか寒いはずなのに熱いよ、顔。
「俺、今年の冬はこういうカイロが欲しいんだけど」
「薬局寄ってく?」
「馬鹿かお前は。お前がいいって言ってんの」
わたしから離れたブン太の言ってる意味をいまいち理解出来なくてぽかんと口を開けていると、彼はおかしそうに笑った。
「わたしのことすすす、すきなの?」
「そ、すきってこと。つーか照れすぎだろぃ」
