Yellow Shadow
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ひとーつ、私と我が愛しの片割れは双子揃って前にいた世界で死んでこの世界で生まれ変わりましたー。
いわゆる、転生トリップって奴。
ひとーつ、しかも前の世界での記憶を有しており、ここがアニメのイナズマイレブンの世界だと言う事を把握しておりまーす。
いわゆる、既知トリップ。
しかーし、夢小説でのトリップに良くある「神様」という存在に私達は遭遇していませーん。
つまり、この世界の住人として生まれた存在になる訳だが…。
ここで問題がある。
ここがイナズマイレブンの世界だという事はテレビで見かける超次元な技が繰り出されるサッカー中継やら聞き覚えのある学校名ですぐに分かった。
…と言う事は…だ。
もちろん、アニメに出てくるキャラクターが存在するのだろう。
まぁ、気が付けばなんとなくソレっぽい人物は近くにいた訳だが、無理矢理スルーを決め込んでいたのだ。
何故か?
第一に私は原作が好きだ。
普段は寝てるか妹のゲームを借りて暇を潰している程度で特に好きな事も趣味も持ち合わせてなかった私が初めてハマったアニメとゲーム。
それが「イナズマイレブン」だった。
ハマったと言ってもオタクに片足突っ込んでる程度で、それ以上には手は出さなかったけれど、それは私自身の世界の大きな革命だった。
我が片割れと言えば私なんかとは桁違いで、そりゃもう、ゲームをやり込み、アニメを録画し、挙句にはDVDやサントラを予約注文し、カードの箱買いにまで手を出す始末。
2人揃って、あれ程までに大ハマりしたアニメは他に無いだろうと思う程に。
そんな崇拝して止まない世界に無期限に放り込まれたとして、最初に気付く違和感は何だと思うだろうか。
とりあえず、まぁ………自分だろう。
この世界で自分というアブノーマルでイレギュラーな存在がいたとして、果たして原作は変わらないだろうか。
もしも、何かの間違いで原作と異なったストーリーになってしまったら、きっとそれは私達が原因だろう。
この世界に「お前らのせいだ」と指摘してくる人物が居らずとも、自分達の存在を嫌悪せざる得ないと思う。
私は自分を含め、誰かに存在を否定されるのがひたすらに恐ろしかった。
そして、それを最小限に抑える方法が「雷門中サッカー部との接触を避ける」こと。
原作の中心と関わらなければ少なくともストーリーに影響は出ないだろう。
そう思って過ごしていれば、何かの言い訳になるとでも思ったのだろうか。
現に今、私は雷門サッカー部に入る前の影野仁という原作の中心にそれなりに近しい人物の隣に位置付いている。
しかも、「よろしく」と言われてコチラも返答を返さねばならない。
これで「よろしく」してしまえば、作戦丸潰れである。
彼、影野仁は影は薄いがアニメ1期で土門が出るまでは先発出場メンバーで、OBの浮島さんや炎の風見鶏のくだりで重要になるキャラの筈。
しかもアレだろ2期の最後には闇丸率いるDEメンバーになるんだよね…。
彼のデュアルスマッシュとかごめかごめに何度泣かされたことか。
…って何だか話の焦点がズレたが、そろそろ何かしらの反応を示さないと目の前の影野くんがアワアワし出してるっぽい。
でも、仲良くなんて…。
「怒らせたかな…なんか、ゴメン…」
『そ、そんな事無いよっ!こっちこそゴメン。改めて宜しく、影野っ』
無理だったわー。
私ってば、原作と同じくキャラも全員愛してるから邪険になんか出来ないわー。
ほら、見てよもう。
私が明るく「よろしく」した途端、影野の周りに咲き出した花々を。
お前はいつから萌えキャラにシフトチェンジしたんだ。
こうして、原作崩壊ダメ、絶対精神な私は意思とは関係なしに雷門の泥沼に嵌まっていくのであった。
いわゆる、転生トリップって奴。
ひとーつ、しかも前の世界での記憶を有しており、ここがアニメのイナズマイレブンの世界だと言う事を把握しておりまーす。
いわゆる、既知トリップ。
しかーし、夢小説でのトリップに良くある「神様」という存在に私達は遭遇していませーん。
つまり、この世界の住人として生まれた存在になる訳だが…。
ここで問題がある。
ここがイナズマイレブンの世界だという事はテレビで見かける超次元な技が繰り出されるサッカー中継やら聞き覚えのある学校名ですぐに分かった。
…と言う事は…だ。
もちろん、アニメに出てくるキャラクターが存在するのだろう。
まぁ、気が付けばなんとなくソレっぽい人物は近くにいた訳だが、無理矢理スルーを決め込んでいたのだ。
何故か?
第一に私は原作が好きだ。
普段は寝てるか妹のゲームを借りて暇を潰している程度で特に好きな事も趣味も持ち合わせてなかった私が初めてハマったアニメとゲーム。
それが「イナズマイレブン」だった。
ハマったと言ってもオタクに片足突っ込んでる程度で、それ以上には手は出さなかったけれど、それは私自身の世界の大きな革命だった。
我が片割れと言えば私なんかとは桁違いで、そりゃもう、ゲームをやり込み、アニメを録画し、挙句にはDVDやサントラを予約注文し、カードの箱買いにまで手を出す始末。
2人揃って、あれ程までに大ハマりしたアニメは他に無いだろうと思う程に。
そんな崇拝して止まない世界に無期限に放り込まれたとして、最初に気付く違和感は何だと思うだろうか。
とりあえず、まぁ………自分だろう。
この世界で自分というアブノーマルでイレギュラーな存在がいたとして、果たして原作は変わらないだろうか。
もしも、何かの間違いで原作と異なったストーリーになってしまったら、きっとそれは私達が原因だろう。
この世界に「お前らのせいだ」と指摘してくる人物が居らずとも、自分達の存在を嫌悪せざる得ないと思う。
私は自分を含め、誰かに存在を否定されるのがひたすらに恐ろしかった。
そして、それを最小限に抑える方法が「雷門中サッカー部との接触を避ける」こと。
原作の中心と関わらなければ少なくともストーリーに影響は出ないだろう。
そう思って過ごしていれば、何かの言い訳になるとでも思ったのだろうか。
現に今、私は雷門サッカー部に入る前の影野仁という原作の中心にそれなりに近しい人物の隣に位置付いている。
しかも、「よろしく」と言われてコチラも返答を返さねばならない。
これで「よろしく」してしまえば、作戦丸潰れである。
彼、影野仁は影は薄いがアニメ1期で土門が出るまでは先発出場メンバーで、OBの浮島さんや炎の風見鶏のくだりで重要になるキャラの筈。
しかもアレだろ2期の最後には闇丸率いるDEメンバーになるんだよね…。
彼のデュアルスマッシュとかごめかごめに何度泣かされたことか。
…って何だか話の焦点がズレたが、そろそろ何かしらの反応を示さないと目の前の影野くんがアワアワし出してるっぽい。
でも、仲良くなんて…。
「怒らせたかな…なんか、ゴメン…」
『そ、そんな事無いよっ!こっちこそゴメン。改めて宜しく、影野っ』
無理だったわー。
私ってば、原作と同じくキャラも全員愛してるから邪険になんか出来ないわー。
ほら、見てよもう。
私が明るく「よろしく」した途端、影野の周りに咲き出した花々を。
お前はいつから萌えキャラにシフトチェンジしたんだ。
こうして、原作崩壊ダメ、絶対精神な私は意思とは関係なしに雷門の泥沼に嵌まっていくのであった。
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