Yellow Shadow
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「一生のお願い」……とは生きるか死ぬかの選択を迫られた時のような切羽詰った状況下で使用する最強の言霊……らしい。
そして、何度も使用する事は出来るが、使用する度に「信頼」や「大切な何か」が失われて行くそうな。
何それ怖い。
そりゃあ、「一生の」と付くのだから当たり前なのだろう。
その最強の言霊を最愛の双子に発動し今に至る訳だが、私は後悔と絶望のダブルパンチを受けていた。
『なんで一緒じゃないんじゃぁぁああああっ』
あまりのショックで机に頭を打ち付けて叫んでみる。
分かってた!分かってたさぁっ!
職員室から教室に移動する際に担任っぽい先生が2人いた時から、あれー?とは思ってたさ!
で、案の定の離れ離れですよっ何これっ!
つらたんっ(死語)!
先生に抗議してみたら、
「仕方ないでしょう?あなたが割り当てられたこのクラスも妹さんのクラスも他に比べて人数が少なかったんだから」
そんな、殺生な…… 。
リアルあるあるな理由を述べられて、それ以上言及出来ないんだぜ。
生まれて此の方、いつでもどこでも何をするにも片割れのくっ付き虫でストーカーと呼ばれていた私を殺す気か。
つまり、病的な片割れ大大大好きモンスターな訳だが、そんな事は今に始まったことじゃない。
あの子がいないと私の心のオアシスは無いに等しいのだ。
それを分かって貰わないと今日中にでも癒し不足で全俺が死ぬ。
『だからって、これじゃあ生き別れですってぇ!』
「大袈裟です。文句はクラス編成をした冬海先生に言いなさい」
『もう、ヤダ。死にたい。手首切った。モロヘイヤ生えてきた。食べた。おいしい』
「はいはい。では、自己紹介もしましたし自分の席に座りましょうね」
『せんせーい、担任にイジメを受けました。チャイ〇ドラインの電話番号教えてくださーい』
「二夜裏くん、あとで職員室に来なさい」
ちょっとしたお茶目ではないか。
頭のお固い女教師である。
だが、そこそこ美人だから許す。
不満ながらも指示された席に座れば新しいクラスメイトからの好奇の眼差し。
おぉ、コレは休み時間の質問タイム必須ですね、分かります。
転校生というのはやはり注目の的って奴なのか。
目立つ事に抵抗がなくともコレは結構緊張しますな。
まぁ、そんな事は置いといてだな、私はいち早く愛しの片割れに会いに行かねばならんのだ。
あの華奢な身体に抱き着いてクンカクンカスーハースーハーしなければならんのだ。
絹糸のような長い髪に指を通して、あわよくば何本か啜りたいのだ。
もはや義務だ、義務なのだ。
あぁ…あの子がもし私と同じクラスで隣の席だったら良いのに…。
そう思って隣を向けば、見知った目隠れロン毛がコチラを伺っていた。
「…ぇと…俺、影野仁…隣の席だから…その…宜しく……」
暗いオーラを纏った彼は少し恥ずかしそうにそう言ったのだった。
そして、何度も使用する事は出来るが、使用する度に「信頼」や「大切な何か」が失われて行くそうな。
何それ怖い。
そりゃあ、「一生の」と付くのだから当たり前なのだろう。
その最強の言霊を最愛の双子に発動し今に至る訳だが、私は後悔と絶望のダブルパンチを受けていた。
『なんで一緒じゃないんじゃぁぁああああっ』
あまりのショックで机に頭を打ち付けて叫んでみる。
分かってた!分かってたさぁっ!
職員室から教室に移動する際に担任っぽい先生が2人いた時から、あれー?とは思ってたさ!
で、案の定の離れ離れですよっ何これっ!
つらたんっ(死語)!
先生に抗議してみたら、
「仕方ないでしょう?あなたが割り当てられたこのクラスも妹さんのクラスも他に比べて人数が少なかったんだから」
そんな、殺生な…… 。
リアルあるあるな理由を述べられて、それ以上言及出来ないんだぜ。
生まれて此の方、いつでもどこでも何をするにも片割れのくっ付き虫でストーカーと呼ばれていた私を殺す気か。
つまり、病的な片割れ大大大好きモンスターな訳だが、そんな事は今に始まったことじゃない。
あの子がいないと私の心のオアシスは無いに等しいのだ。
それを分かって貰わないと今日中にでも癒し不足で全俺が死ぬ。
『だからって、これじゃあ生き別れですってぇ!』
「大袈裟です。文句はクラス編成をした冬海先生に言いなさい」
『もう、ヤダ。死にたい。手首切った。モロヘイヤ生えてきた。食べた。おいしい』
「はいはい。では、自己紹介もしましたし自分の席に座りましょうね」
『せんせーい、担任にイジメを受けました。チャイ〇ドラインの電話番号教えてくださーい』
「二夜裏くん、あとで職員室に来なさい」
ちょっとしたお茶目ではないか。
頭のお固い女教師である。
だが、そこそこ美人だから許す。
不満ながらも指示された席に座れば新しいクラスメイトからの好奇の眼差し。
おぉ、コレは休み時間の質問タイム必須ですね、分かります。
転校生というのはやはり注目の的って奴なのか。
目立つ事に抵抗がなくともコレは結構緊張しますな。
まぁ、そんな事は置いといてだな、私はいち早く愛しの片割れに会いに行かねばならんのだ。
あの華奢な身体に抱き着いてクンカクンカスーハースーハーしなければならんのだ。
絹糸のような長い髪に指を通して、あわよくば何本か啜りたいのだ。
もはや義務だ、義務なのだ。
あぁ…あの子がもし私と同じクラスで隣の席だったら良いのに…。
そう思って隣を向けば、見知った目隠れロン毛がコチラを伺っていた。
「…ぇと…俺、影野仁…隣の席だから…その…宜しく……」
暗いオーラを纏った彼は少し恥ずかしそうにそう言ったのだった。