実写版トランスフォーマー2007編
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数週間後、日本の刀夜の実家からフーバーダムに一台の日本車が運ばれてきた。刀夜は病院を退院することができた。バンブルビーはサムのところで時々しか顔を出せない。
『これが刀夜の車か?』
オプティマスが日本車をまじまじと見つめた。
「《そう。全然乗ってないけど…》」
ラチェットがリアクターからジャズのスパークを取り出した。青い光が弱い。刀夜はボンネットを開ける。ジャズのスパークはボンネットの中に優しく置かれた。しかし、何も起こらない。
『やはり、駄目だったか』
アイアンハイドが口を開いた。
『キューブがあればよいのだが…アメリカ政府が厳重に保管しているため許可は降りない』
オプティマスが暗い声で言った。
「《ジャズ!!》」
刀夜は叫んだ。オッドアイの目から涙が流れた。
涙はボンネットの中のエンジンに落ちた。
その時、眩い光が発せられ車が音を立てて揺れ始めた。
『キューブのエネルギーが何故…?』
ラチェットが珍しく驚いている。
車は形を変え初めてどんどん立ち上がっていく。
刀夜が見上げるとそこにはオプティマスたちと同じロボットが立っていた。
そのロボットはオプティマスたちを順番に見た。
ラチェットはモニターを見ながら言う。
『キューブのエネルギーのお陰で、成功したようだ。ジャズ、新しいボディはどうだ』
ジャズは自分の体を見る。
『これが新らしいボディ…何ともないが?』
『ふむ、それはよかった』
ラチェットは大きなモニターに向き直った。
『一体何がどうなってんだ?』
ジャズは首を傾げる。
オプティマスはジャズを見て、静かに言った。
『ジャズ、メガトロンは死にキューブも破壊された。君は、動けなくなった体から刀夜にスパークを抜かれ、完全なる死から救われた。そしてまた、彼によって新しいボディを与えられたのだ』
ジャズはオプティマスから刀夜に目を移した。
『刀夜、俺のことは置いていってくれればよかったのに…』
刀夜はため息をついてジャズを見返して口を開いた。
「one for all!all for one !」
『【一人は皆のために。皆は一人のために】?それはなんだ』
アイアンハイドが問う。
「《雨神家の家訓。オートボットは誰一人して欠けてはいけないんだ》」
刀夜の言葉にオプティマスが頷いた。
『刀夜、ありがとう』
ジャズがそう笑って返した。
****
前回の戦いで刀夜は何かの破片が目に入ったと気になっていた刀夜はラチェットに相談した。
大きな機械があり、刀夜は人間用に作られたストレッチャーに寝るように指示された。心配したオプティマスたちも一緒だ。
『刀夜の目からキューブのエネルギーの反応がしている』
ラチェットがそう診断した。
「《キューブの?》」
刀夜が聞き返した。
『目に入ったのは本当に細かいキューブの欠片。ジャズを復活させたのもそれが一番の要因だろう』
ラチェットの言葉に刀夜はめに痛みをおぼえた時を思い出した。
『ジャズを復活させたということは失った他のトランスフォーマーの命を甦らせることができるということか』
アイアンハイドがわかりやすく解説した。
『…ディセプティコンがそれを知れば刀夜を狙ってくるだろう。ジャズ』
オプティマスはジャズを振り返る。
『わかってる、刀夜のことはしっかり守るって』
「《…》」
当の本人はその会話を聞いて、何かを考えていた。
『刀夜、どうかしたのか?』
不思議そうにジャズが背を低くて聞いてきた。
「《いや…何でもない。ジャズよろしく》」
そう答えた刀夜は浮かない顔をしていた。
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