実写版トランスフォーマー2007編
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7話
目の前に落ちてきたモノを見て刀夜は蒼白した。一体何が起こったのか理解できなかった。
「《ジャズ!!》」
友の名を叫んで駆け寄る。体の上部と下部が千切れかけている。
「《ジャズ!ジャズ!》」
彼の胸部を叩いて何度も呼ぶ。
『刀夜…』
呼ぶ肥が聞こえた。微かに指が動いている。刀夜は指に触れた。
『刀夜…逃げ…ろ…っ』
「《馬鹿野郎!置いていけるか!》」
ビルの上のメガトロンは目を細める。
『まだ生きていたか』
メガトロンの銃口がジャズを狙っている。刀夜は頭をフル回転させる。
「《iPad!早くしろ!》」
iPadのトランスフォーマーはメガトロンの武器をスキャンし、すぐにトランスフォームした。刀夜の左腕からメガトロンの武器に命中した。
そのまま撃ち合いになる。
メガトロンの弾を上手く交わし、瓦礫の後ろへ隠れる。
『ベルキア、下等生物の体に入っていてもその戦闘力は健在のようだな』
「《お前に言われても嬉しくねぇ!》」
銃口を構えて、瓦礫から出る。メガトロンは瀕死のジャズに銃口を向けている。
今動けば確実にジャズに当たる。
「《メガトロン、お前の言いたいことは何千年も前から知ってる。だが、ディセプティコンに渡る気はない》」
『残念だ、ベルキア。お前なら俺の片腕になれたというのに。オートボットにはもったいない力だ』
メガトロンの武器の銃口がチャージしてエネルギーを集めている。
「《くそ…》」
刀夜の手が震えた。そこへ…。
『待たせたな、刀夜!』
オプティマスがロボットモードにトランスフォームしながらメガトロンを狙って撃った。メガトロンの気が逸れたすきに刀夜は一発撃ち、ジャズに駆け寄った。
「《遅えぞ!オプティマス!!》」
刀夜が抗議する。
『悪かった刀夜。ジャズのことを頼む!』
『プライム!!』
エイリアンジェットにトランスフォームしたメガトロンにオプティマスが飛び付く。メガトロンはオプティマスごとビルに突っ込んで行った。
「《ジャズ!》」
刀夜はジャズに昇ってスパークを見る。青い光は消えかかっている。
「《嫌だ…俺は嫌だからな!!》」
目から大量の涙を流して刀夜は叫ぶ。
「《ジャズ!!》」
声は枯れている、それでも彼を呼び続ける。
『刀夜…逃げ…ろ…って言って…』
「《もうしゃべるな!》」
しかし、どうしようもない。刀夜はトランスフォーマーの軍医ではない上、機械に関してはまったくわからない。
刀夜の涙がジャズのスパークにポタポタと流れていく。
彼らの頭上にはスタースクリームと味方のF22が飛び去っていく。戦闘で出た瓦礫が刀夜に迫る。
『落下物チューイ!落下物チューイ!落下物チューイ!』
iPadのトランスフォーマーが左腕から叫んでいる。このままではジャズと即死は免れない。
刀夜はジャズのスパークに手をかけて持ち上げようとした。
「《ジャズ!行こう…!》」
スパークは肉体から離れ、刀夜の腕の中に収まるサイズとなった。元の体は完全停止した。
刀夜はすぐに降りて離れる。ジャズの元の体は瓦礫に潰されてしまった。
「《…そうだ!刀!》」
ビルに突き刺さっている刀を見上げて、その主の名を叫ぶ。
「《ベルキア!》」
突き刺さっている刀はギゴガゴゴ…と形を変えて彼の目の前に振ってきた。
刀夜はそれを掴んで鞘におさめた。
「《iPad!サムの居場所!メガトロンの動向!すべて教えてくれ!》」
『サム、メガトロンと交戦チュー!サム、メガトロンと交戦チュー!』
「《了解!》」
刀夜は像の並んでいるビルに向かって走り出した。
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