実写版トランスフォーマー2007編
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セクター7の人たちを振り切って、刀夜はオプティマスたちと合流することができた。
「《つ、疲れ…た…》」
肩を上下させて息を整える。
『だ、大丈夫か… 刀夜』
ジャズが心配そうに聞く。
「《あ、…あぁ…ハァハァ…大丈、夫》」
『ラチェットに見てもらったらどうだ』
と、今度はアイアンハイド。
刀夜が顔を上げるとラチェットと目が合う。
「《…いや、遠慮する》」
『残念だ、人間の体というのに興味が湧いたのだが』
「《湧かないでください、残念で結構。…それより、サムを追わなきゃならない》」
『眼鏡を持っているのはサムだ。すぐに追い掛けなくては』
オプティマスがトレーラーに変形する。
刀夜はジャズに乗り、iPadの電源を入れる。
「《GPSでサムのこと追っかけられるかな>》」
『刀夜って機械できるのか?』
「《いや、ちんぷんかんぷん。友達が俺のiPadやiPhoneを勝手に改造するんだ。まさか、こんなとこで役に立つとは…。見つけたぞ、今データ送る》」
iPadのデータを彼らに送る。その道順を見て最短距離を行く。
先周りして橋の裏に隠れる。
オプティマスと刀夜は道路の真ん中に立っている。
あの黒い車が近づいてくると刀夜は背を低くて、柄に手を掛けて構える。
車が刀夜の目の前に迫ると、刀を抜き車は真っ二つになった。
「刀夜!何するんだよ!死ぬかと思った!」
真っ二つになった車からサムとミカエラの悲鳴が聞こえた。
「そうよ!一寸でも狂ってたら私たちに当たってたじゃないの!」
「いや~ごめん。成功してよかった」
「お、お前は…!!」
セクター7の面々が刀夜を見、更に顔を上げてオプティマスを見た。
『子供を攫うとは許せない行為だ。オートボット!こいつらの武器を取り上げろ』
号令とともに橋の下に隠れていたオートボットたちが出てきてそれぞれ武器を構える。
『我々を恐れていないようだな』
リーダー各の男がゆっくりと口を開いた。
「い、いいか…セクター7には規則がある…よってエイリアンとの会話は許可されてない」
「《すでにしゃべってるし》」
刀夜は日本語で突っ込む。
オプティマスが車から出るようにと強い口調で命令する。セクター7の隊員たちを一列に並べ、手錠をかけ身動きができないようにした。
「で、お前たちに聞きたいことはいっぱいある。エイリアンをどこで知った?」
刀夜はしまった刀を地面に立てて聞いた。
「質問するのはわたしだ、お前じゃないぞ小僧!」
「《ふぅん、そんなに真っ二つにされたんだ。どうしてほしい?選べるよ、縦がいい?横がいい?》」
刀の柄に手を掛けて、刀夜は言い返す。
「刀夜、日本語で何言ってるかわからないけど顔が怖いよ!」
「本当に斬りそうよ…。エイリアンをどこで知ったの?」
「我々にそれを明かす権限はない。…おいっ、公務執行妨害だぞ」
サムが男の懐から手帳を取り出す。
「何でも許されるお墨付き」
「ああ、そうだ。俺に何の用があったんだ?」
刀夜は仁王立ちでセクター7の隊員たちの前に立った。さっきのリーダー各の男が答えた。
「よくも逃げてくれたな、雨神刀夜。お前の持っている刀は元々は我々セクター7が保管していたものだ」
「は?これは俺の家のものだが…」
その答えを聞いた刀夜は訳が分からないという顔をした。
「着ている服、全部脱いで」
今度はミカエラが怒りを含んだ声で言った。
「何のために?」
「父を侮辱したお返し」
男は悪態をつきながら服を脱ぐ。
「《一体何したんだよあいつ…》」
刀夜のiPodが鋭い機械音を発する。
「iPodが鳴ってるよ刀夜ッ」
「…ん?やべぇ!敵じゃん!」
敵がくることをオプティマスたちもわかっていて、それぞれトランスフォームする。
刀夜はジャズに飛び込み、サムとミカエラはオプティマスの手に乗り、全員バラバラに逃げる。
刀夜たちは別の場所に隠れる。
「《厄介なことしやがって、あいつら仲間呼びやがった》」
『錯乱できないのか?』
「《残念ながらそんな機能はついておりません…》」
『ないのかよ! 刀夜の友達って何者なんだ…』
「《ただの人間だよ…たぶん…。今はどこにいるかわからない。あ!》」
『どうした!?』
「《オプティマスたちが見つかった!》」
『見つかったのか…!』
刀夜がiPadの画面を叩くように操作した。
「《バンブルビー!?何してんだあいつ!》」
バンブルビーが敵に向かって走っているのが画面に映った。
「《ジャズ、助けにいかないと!》」
刀夜がカーステレオに叫ぶが、ジャズは動こうとはしなかった。
『今俺たちがいっても捕まるだけだ。バンブルビーはサムたちを助けるために囮になった』
ジャズがそう説明するが、納得いかないとう顔をした。
「《あんたが行かないなら、俺がいくッ》」
外へ出ようとドアに手をかけた途端、鍵がしまった。
「《ジャズ!》」
『…』
刀夜が叫ぶが、彼は答えなかった。
助手席に置かれたiPadの画面にバンブルビーが人間に捕まっている映像がただ流れていた。
しばらくすると、人間たちが去った頃、ジャズはやっと動き出した。先ほどの画面に映っていた橋に到着する。
ラチェットや、アイアンハイド、そして眼鏡を手にしたオプティマスが居た。
刀夜はずっと黙ったままだった。
