実写版トランスフォーマー2007編
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ウィトウィッキー家に帰った刀夜。サムはあのまま警察署に連行れ、ロンさんが迎えに行った。ようやく帰ってきたサムに刀夜が話し掛けた。
「災難だったな、サム…」
「ホント…疲れたよ。刀夜の言ってたこと本当だったみたいだ」
「しゃべったって言ってたこと?」
「そうそれ。刀夜なら信じてくれるよね?ロボットが立ったんだ」
「…あぁ、黄色いのだろ。サムが行った後俺のとこに来た」
「マジ?あいつなんて言ってた?」
「何も。ちゃんと帰れって言ったら了解してたぞ」
窓の外に向かってモージョが吠えている。
「モージョ、朝早いから吠えるな」
車のエンジン音がした。外を見るとあのカマロが帰ってきた。サムが青い顔をした。
「あのカマロ!僕を追い掛けてる!ストーカーだッ」
サムが突然、走りだした。
「オイ!!サム?」
刀夜は追おうとしたが、母が送ってきたあの刀のことが頭を過った。部屋に行き、宝刀ともう一つの刀を腰に下げてサムを追い掛けた。ジュディさんの自転車でサムは逃走中。家で、あのカマロがエンジンを鳴らしていた。
“奴を追うぞ!乗れ”
ラジオの言葉を借りてカマロはそう刀夜に言い、運転席の扉を開けた。
「乗れってか?じゃあ、行こうぜ相棒!…俺のじゃないけど(笑」
刀夜が乗るとドアを閉めるながらカマロは走りだす。
「見失っちまったなぁカマロ」
カマロは刀夜の言葉を耳にしながらサムを探すため橋の下の人気のない駐車場に入った。
突然、宝刀がひとりでにカタカタと揺れ始めた。
「な、なんだ?」
カマロは急に向きを変えた。サムを見つけたらしい。刀夜もその方向を見るとサムが黒いロボットに追い掛けられていた。
カマロはロボットに体当たりした。その隙にサムともう一人の彼女の前に止めた。刀夜はドアを開けた。
「乗れッ!!」
「!刀夜」
なんで?という顔をしたサム。
「いいから乗れ、そこの彼女もッ」
「何なのあれは!?」
「いいから乗って!」
サムは彼女を必死に説得する。
「大丈夫だ、信じて」
刀夜がそう言うと、彼女は立ち上がってカマロに乗り込んだ。全員が乗るとカマロはエンジンを始動させて走りだす。激しい追いかけっこの始まりだ。
「しつこいな、あいつ」
どれだけ捲こうとしてもしつこく追い掛けてくる。
動力プラントに入ったカマロは建物の影に隠れて様子を見た。前の道にはあの黒いパトカーが居る。
「何なんだよ、あれは!?」
助手席のサムが刀夜に聞いた。
「俺に聞くなよ」
「あ、貴方は?」
後部座席の彼女が顔を出して聞いた。
「俺は刀夜!サムの家に居候させてもらってる」
「刀夜ね、私ミカエラ。よろしく」
「よろしくミカエラ」
軽く自己紹介していると、カマロがエンジンをかけた。3人はそれぞれとってなどに掴まる。
エンジンの回転数があがり、パトカーの目の前を真っ直ぐ突っ切った。
急ブレーキをかけ、その遠心力で3人は外へ放り出された。
「サム!!ミカエラ連れて逃げろッ」
「刀夜は?!」
「心配するな!早く行けッ!!」
そう言われたサムは走っていった。黒いパトカーにカマロのロボットが変形して応戦した。パトカーの胸部が開いて銀色の小さなロボットが飛び出し、サムを追っていた。
宝刀ではないほうの刀を抜いて刀夜はパトカーに向かって切り掛かった。
「食らえ!!」
『人間めが!!勝てると思ったか!!』
パトカーは矛先を刀夜に変えて、鋭利な刃物がついたタイヤを振り回して来る。
「はっ!人間様をなめんじゃねぇよ!」
振り下ろしてきたタイヤを刀で受けとめた。
『お前!そのオッドアイ…まさかッ』
「くっ…」
『そうかあいつかっ!生きていたのか』
「何わかんねえこと言ってんだよッ!カマロ!」
カマロのロボットに声をかける、手のひらを刀夜の前で低く構えてくれた。それを台にして飛び上がり、刀を振り下ろした。
油断した相手の後ろからカマロの一撃がくる。
戦闘の衝撃で電線が切れていた。刀夜はそれをとり、パトカーの脇から迫る。
「おりゃァァァァァァ!!」
電線の先をパトカーの一部に結び付けた。電気が回ったのかパトカーはその場に倒れた。
刀夜はゆっくりと刀を鞘に戻した。
サムを捜しに来た刀夜は無惨にも体だけとなったあの小さなロボットを見つけた。そこには小型チェーンソーを構えたミカエラ。
「ミカエラ…強いんだな…あははは…」
刀夜は苦笑いした。その姿はなんとも男らしかった。
そこへ、さっきのカマロがやってくる。
「君、しゃべれる?」
サムが声をかけた。
『“こちらは…XMサテライトラジオ…”』
「こいつラジオ使って話すんだ、賢いな」
「ラジオ?」
そう言った刀夜をサムが見た。
『“素晴らしい!君は最高だっ”』
拍手喝采の音が流れる。
「何してたの?」
サムがカマロを見上げて聞いた。
『“宇宙艦隊からのメッセージ…天からの訪問者ハレルヤ!!”』
「天からの訪問者?宇宙人なの?」
カマロは頷き、車の姿に戻った。
『“他に聞きたいことはあるか?”』
何の台詞かはわからないが、カマロがそう聞き返した。
「乗れってことか?」
刀夜がサムとミカエラを見た。ミカエラも二人を見た。
「どこ行くの?」
「50年後にあの時乗っておけばって後悔したくないだろ」
サムは少し格好良くそう言った。
