実写版トランスフォーマー2007編
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3話
「ふぁ~あ…」
夜中までバイトだった刀夜は無灯火の自転車を引きながら大きな欠伸をする。
向こう側に車が通り、大きな声を出しながら自転車をこいでいるサムが視界に入った。
「はあ?サム?!」
自転車の方向を変えて、飛び乗りサムを追った。
「あいつは何をやってるんだ…」
ため息をつきながら自転車な速度を上げた。線路をまたいだ廃材置き場に着いた。追いついた時にはサムは警察に捕まっていた。
影で隠れて見ていると、向こうの廃材の影にカマロが見えた。
警察に気付かれないように、大回りをしてカマロの居るところに行く。
「(おかしい…サムは車に乗っていなかったのに)」
自転車を置いてカマロに駆け寄る。
「なんでお前動けるんだ?」
勿論、カマロは何も言わし動こうともしていない。
「車に霊でも憑依してんのか…やれやれ」
肩をすくめてカマロに背を向けた。何かの機械音がした。足を止めてゆっくり振り向くと大きな顔が目の前にあった。
「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!!」
“落ち着け!青年!”
ラジオの一部から台詞をとってカマロのロボットは俺をおさめようとする。
「あ!え!おまっ…ちょっ!!」
あんな顔をドアップで見た俺の言葉かみかみ。
ととと、とにかく落ち着くように深呼吸をする。
「ふぅ…」
向こうはキラキラした目で俺を見てくるし。なんなんだよ…あぁ、夢で会ってほしい…。
「あの…宇宙人ですよね?」
カマロが頷く。
ということは、言葉が通じたのか。
「宇宙人か。攻撃して来ないということはお前は俺やサムの味方なんだよな?」
“わたしは君たちの味方だ”
ラジオの台詞を使って答えた。
味方ってことは…
「何かお前と同じような奴らが襲ってくるのか?カタールを襲撃した奴みたいなの」
頷いたカマロの表情が一瞬歪んだ。俺は無意識に自分の胸に触れた。
傷があるわけでもないのに疼いた気がした。
「…カマロ…ちゃんとサムの家に帰るんだぞ」
金属音を発しながらカマロのロボットは頷き、車の姿へと戻った。
俺はチャリに乗って家に戻っていった。
