実写版トランスフォーマー2007編
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ある晴れた日のこと…。
サムは学校で家には居ない。話相手が居なくなって暇になった刀夜はベッドに横になった。
「昼寝でもするか…」
そう呟いて目を閉じた。
気付いたら、コンクリートで固められた地面に立って居た。
《あ…れ》
周りを見れば戦闘機や飛行機が並べられている。それを見た刀夜は、ここは空軍基地だと確信した。
《まだ夢だな》
ドカーンッ!!
背後から爆発音がして、驚いた刀夜は振り返った。爆発音は近づいてくる、たくさんの兵士が逃げ惑っている。
遠くを見ると巨大なロボットが基地を破壊していた。
《あの赤い目…》
ロボットを見た刀夜は赤い目に懐かしさを感じた。いつの間にか赤い目のロボットは刀夜の目の前に来ていた。
怯む事なく刀夜はロボットを見上げ、相手も攻撃をやめて刀夜を見返した。
《…》
たった数秒の間、両者は静かに互いを見ていた。先に動いたのロボットのほうで、刀夜を避けて逃げ惑っている兵士に砲を発射した。
《待て!お前は…っ!》
聞く前に爆風に吹き飛ばされて意識が途切れた。
ガバッと起き上がった刀夜は現実に戻ってきたことを確認するのに頬をつねった。
「いでぇ…リアルな白昼夢だなオイ…」
水を貰おうと立ち上がり一階に行った。
テレビをつけるとニュースが始まり、空軍基地が爆破されたことが流れた。白昼夢で見たまさにあの空軍基地基地だった。刀夜は思わず水を吹き出した。
「ああ!やべぇ!」
慌てて雑巾で床を拭いた。雑巾を絞りながらもニュースを聞く。
「全滅かよ…嫌な夢見たな…」
ため息を吐き、雑巾を置いて手を洗った。外を見ると、ロンとサムが帰ってきた。黄色の車が目立った。
「サム?買ってもらったのか」
「刀夜、聞いてよ。父さんが僕をからかうんだ」
自分の車から降りたロンが割って入った。
「新車は早すぎる、最初は中古でいいんだ。なぁ、刀夜」
「…あぁ、そうですね。新車をぶつけたらショックですからね」
「刀夜まで…」
ロンが先に家に入り、刀夜はサムは部屋に残った。
「なんだ、この車?知らない車種だ」
刀夜は黄色い車に視線を向けた。
「シボレーカマロだよ」
「へぇ。俺車には疎いからわかんないや」
「刀夜は免許持ってるの?」
「もちろん。ペーパードライバーだけど」
それを聞いたサムはあきれ気味に言った。
「ペーパードライバー!?持ってるのに運転したことないの?」
「ん。ほとんどしない」
「なんで…?」
「出かけるのが面倒なんだ。俺の相棒はチャリ」
「意外だね、車乗ってムチャクチャ飛ばすほうかと思ってたよ」
「俺…そんな風に見えるのか」
他人から聞いた印象に刀夜は少し驚いた。
「サムこれに彼女乗せるのか?」
「まあね…」
「頑張れよ~。俺も運転してみていいか?」
それを聞いたサムは冷や汗をかく。
「え…運転するの?」
「冗談だよ、ペーパードライバーの俺に運転させたくないだろ」
刀夜はニッと笑った。冗談と聞いたサムは半分安心した。
「(なんか…視線感じるのだが…)」
背後のカマロを刀夜はちらちら見る。
突然変な音が響いた。音のせいで家のガラスを割れて、すぐに修まった。
「なんだこの音!?」
「さっきと同じ音だ」
「はあ?」
「これを買う時も同じ音がしたんだ」
「なんだよ。不満なのかこがっ」
刀夜はカマロに声をかける。勿論返事など返って来るわけがない…そんなことはわかっていた。
“…不満”“じゃないよ!”
どこか嬉しそうな声が刀夜の耳に返ってきた。
「しゃ、しゃべった!!」
「大丈夫?さっきの音で混乱してるんじゃないの?」
「ほ、本当だって!」
サムは刀夜の肩に手を置いた。
「わかったわかった」
「なんだよ、可哀相な目で見ないでくれよ」
家に戻るサムを刀夜を追う。刀夜は最後にカマロを振り返って、再度ため息をついた。
