2話 ワンダーブリッジの幽霊
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翌朝、ギアステーションにいくと、ノボリとクダリが―自分達とは―色違いの制服をくれた。
それに着替えてギアステーションを歩く。
「ライチ、似合うか?」
相棒に聞く。頷いて答えてくれた。
「そうか…」
ローテーションバトルトレインの建設も順調に進んでいると聞いた。
俺の出番も近いのか。
「聞いたか?ワンダーブリッジの幽霊の話」
「ああ、聞いたぞ。出るらしいな」
「おっかなくてワンダーブリッジ通れねぇよな」
「そうだよな…」
電車待ちの乗客が話している。
なるほど、幽霊話かぁ。確かに怖いかもな。シンオウでも森の洋館があった。
「ワンダーブリッジの話怖いよなぁ…」
二人と別れた後もワンダーブリッジの噂話は頻繁に耳に入った。
ワンダーブリッジのことでライモンシティに来る人減らなきゃいいけどな。
夕方頃になると人が減ってきた。
そろそろノボリとクダリの仕事も終わる頃だな。
チラッと電車の到着時刻を知らせる電光掲示板のところへ目をやると、少女がのその前に立っていた。
微かに子供のすすり泣く声がホームに響いた。
「な、なんだ?」「子供の泣き声よ!」「不気味だ」
客たちが騒ぎ出す。電光掲示板も消えたり、ついたり。
皆…少女のこと、見えてないのか?
彼女のとこへ行こうとしたらライチがズボンの裾を引っ張る。
「どうした…?」
ライチは行くな、と言うように小さな首を振る。
俺はよくわからないまま、その少女のほうを再び見る。
少女は俺に気づいて、こちらを見て消えた。
「なんだ…?ゴーストタイプのポケモンじゃないよな…」
「イズリ、どうかされたのでございますか?」
仕事の終わったノボリが呆然としている俺に声をかけた。隣にはクダリもいる。
「イズリ、今のなんだったの?」
二人の声で俺は我に戻る。
「…ノボ、…クダリ。あれ電光掲示板の故障じゃないよな?」
「はい。確認しましたところ故障ではありませんでした」
ノボリが電光掲示板を見て答える。
「俺も残って調べる」
「じゃあ指令室に戻ろう」
二人が先に歩いていく。
俺はもう一度、電光掲示板のほうを振り返り、二人に続いた。
