10話 地底の戦い後編
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そのころ、シフは出口を見つけて地下鉄へと戻ることができた。
ホームに戻ると、ノボリとクダリが戦っていた。
『(イズリは信じる…と言ってくれた…怖いけど…イズリが死んじゃうのはもっと怖い)』
シフは走りだし、“ポイズンテール”を敵ポケモンに食らわせる。
『仲間か?ポケモンじゃないか』
『こいつも人間の味方をする、と言っている…』
シフはノボリとクダリの前に立った。
「イズリのペンドラーじゃないの?ノボリ兄さん」
「そのようですね…シフでしたね、イズリはどこかわかりますか?」
シフは触覚で地下を示した。
「地下ですか…では早くあの方たちを倒さければなりません」
「シフがきてくれたからモンスターボールを出すことができるよ」
『だが、この数をどう対処する?』
敵が嘲笑うように言い、ポケモンたちを指した。
突然、ホームの奥から“はかいこうせん”が飛んできた。
『アルゲス!』
『ちっ…』
二人が避けた。誰かと皆が飛んできた方向を見る。
「よぉ、ノボリくん、クダリくん。…大変な目にあってるな」
「ちょっと様子見に来てみれば…こんなことになってたのねぇ」
バンギラスの後ろからイズリの両親が出てきた。
「お父さま、お母さま!」
「イズリが地下に連れてかれたんだっ」
「わかったわ、今はあいつらを倒しましょう。ギガイアス!」
モンスターボールから大きな体のギガイアスが現れる。
「次は外さない、と言ってもまだやるか?」
バンギラスが次を撃とうと構えている。ギガイアスも足踏みして、指示を待っている。
「よくもこの子たちに怪我をさせてくれわね!“ラスターカノン”」
ギガイアスから光線が放たれる。
『引くぞ!ステロペス!ブロンテスのとこへ!』
『ああ!皆いくよ!』
ポケモンたちと二人は線路に消える。それを追って、四人は使われていない線路に来た。
「この先だな。バンギラス、線路に向かって“はかいこうせん”」
「ギガイアス!“ラスターカノン”!」
バンギラスとギガイアスの技で穴が開いた。
「この先はプテラに乗ろう」
父がバンギラスを戻してプテラを出した。母もギガイアスを戻す。
「イズリのペンドラーね。困ったわ一緒には乗れないわね…」
「シフはどこから出口を探し出して上がってきたんだと思う」
クダリがシフを撫でた。シフは来た道を走って戻っていく。
「シフとは下で会いましょう」
「ノボリくんもクダリくんも乗りなさい!」
母が二人を引っ張って乗せた。プテラは暗闇にを落ちていく。
天井が揺れて、岩がごろごろと落ちてきた。何かあったのだろうか。
なんて考えてる暇はない。体力は限界、今は膝をついている状態で立ち上がることはできない。
『ブロンテス!』
暗闇から二人の男とポケモンたちが現れる。どうやらあいつの仲間のようだ。
『撤退だ、ブロンテス!』
『わ、わかった…』
ブロンテスと呼ばれた女は俺を振り返った。
そこへ…。
「「イズリ!」」
ノボリとクダリの声?
二人が駆け寄ってきた。
「無事ですか!!」
ノボリが珍しく焦っている。
「な、なんとか…」
「顔色悪いよイズリ」
クダリが俺の顔を見ていう。
「“どくばり”を食らって…。お前らも怪我してるじゃないか…」
ノボリとクダリも怪我をして血が出てる。
俺はライトニングと名乗った三人組を見た。
『覚えておけ、サブウェイマスターよ。我らはライトニング。人に復讐する者だ』
そう言い残してライトニングはポケモンをつれて闇に消えて見えなくなった。
「イズリ、ああ…なんてこと…」
ライトニングが消えた後、母さんと父さんが来て、顔色を見て唖然とする。
シフも戻ってきた。ああ…呼んできてくれたのか…シフ…ありがとう。シフを撫でてあげる。
「大丈夫かお前背中に“どくばり”刺さってるぞ」
父さんが迷いなく抜いた。いでぇ…。
「も、もうだ、め…」
気が抜けて、痛みとしんどさが戻ってきた。そのまま意識を失った。
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