8話 不協和音
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夜の道、トレーナーは10番道路からソウリュウシティに入ろうとしていた。
ドカン!
大きな音がしてトレーナーの前に大きな穴が開いた。
間一髪避けていたトレーナーは無傷だ。
「な、なんだ!ポケモンか!」
モンスターボールを構える。
影の上から3人の影が伸びている。
その他にポケモンの影もある。
『トレーナーだぞ、どうする?』
『どうするもこうするもないだろ。いつも通りだ』
『あんたたちがいかないなら私が行く。ハガネール!』
美しく妖艶な女性が巨大なハガネールとともに降りてきた。
「あの高さで!?人間離れしてるぞ」
『人間じゃないからよ』
ハガネールが“アイアンテール”を繰り出す。しかもトレーナーにダイレクトアタック。トレーナーはモンスターボールを出す暇もなく吹き飛ばされた。
『プラズマ団の手伝いをするのは癪だが、仕方ないな』
男がトレーナーからモンスターボールを奪う。
『いずれはプラズマ団を倒し、奴らが奪ったポケモンたちも解放する』
『…次に行きましょうよ。アルゲス』
『ああ、ず、撤退する』
三つの影は夜の闇に姿を消した。
*
前日はNとバトルをやったので帰りが遅れてしまった。博物館に行ってわかったことは一般的なことだけだ。何故あのビジョンかわ流れ込んだのかはわからないまま。
1つのわかったことはプラズマ団がレシラムを探し求めていることだけだ。
伝説のポケモンがそう簡単に見つかるわけないだろ、見つからないからこそ伝説って呼ばれるんだから。
まあ、そんなことより。
ライモンシティのバトルサブウェイに帰ってきたはいいけど今はギアステーションでプラズマ団が暴れないか、見回りしている。ギアステーションでの俺の仕事は主にこれだ。デスクワークは苦手。それはクダリも一緒らしいが。
…異常なしか。
「おい、聞いたか!」
「なんだよ?まさか、トレーナーやブリーダー襲撃事件か?」
「そうそう!」
おっさんたちが何かを話している。
「最初はチャンピオンロードだろ?次は10番道路、ジャイアントホールあたりとかだってよ」
「こえよ!どんどん近づいてきそうだ」
「襲われたトレーナーたちの話によると三人組でポケモンを連れていたらしいぞ」
「そいつらもトレーナーか?」
「それが何にもわからないんだって」
トレーナーを襲うか…プラズマ団の仕業なのか…?だが…あくまでプラズマ団はポケモン解放。トレーナーたちにダイレクトに攻撃はしないはずだ。
襲われたトレーナーは大怪我を負い、モンスターボールを根こそぎ奪われたと聞く。なんにしてもひどい話だ。
その後もおっさんたちの話が続いていた。
「俺たちもその三人組の天敵かねぇ?」
ライチに聞くが、首を傾げている。
言葉がわかればなぁ…ほんと、そう思う。
「おーい!聞いたかぁ!」
他のおじさんが走って数人の友達に話しかける。
でけぇ、声だなおじさん…。
「今度はサザナミタウンだってよ」「いよいよ、ライモンシティにも来るのか!」「出歩かないようにしなきゃな」
サザナミタウン?近いな。
「物騒になってきたね」
「そうでございますね、バトルサブウェイの終業時刻を早めに考えなければならなくなりました」
トレインの仕事を終えたノボリとクダリが例の事件について話してきた。
「そうだな、今日は早めに終わったほうがいい」
「でもトレーナー自体を襲うのはやり過ぎだよ。プラズマ団かな」
「プラズマ団はポケモンを奪うだけだ。トレーナーには攻撃ないだろ…。二人とも俺の家にこいよ、母さんと父さんもいるから安心できるだろ」
「では…そうさせていただきましょう」
ノボリが賛成してくれた。母さんたちも喜ぶしな。
