6話 カナワタウン車両基地奪還戦
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カナワタウンの駅でシングルトレインを停車して降りる。
駅で父さんと母さん、街の人たちが仁王立ちで待っていた。
そこの駅員と街の人たちに説明する。
「母さん!父さん!」
「イズリ!ノボリくん、クダリくん!」
「バトルサブウェイも何かあったみたいだな」
「そうなんだよ!シングルトレインに乗ってるしたっぱを頼む!」
「お母さま、お父さま!プラズマ団が来ていませんか?バトルサブウェイを混乱させる作戦だったようです」
「ローテーショントレインは大丈夫?」
「まあまあ、3人とも落ち着け」
父さんが手で制し、母さんが答えてくれた。
「中のプラズマ団は任せて。それから車両基地をプラズマ団が占拠しているのよ。案内するわ」
クロナとシビルドンをそれぞれモンスターボールに戻して母さんたちについていく。
車両基地の入り口でプラズマ団が何人か張っている。
「困りましたね、これでは車両が出ることができません」
ノボリが本当に困ったように言った。
「オレたちも困ってんだよ」「仕事ができなくてよぉ」
「せっかく来たのにこれじゃ電車が見えない」
整備士、鉄道好きが前に出てきた。
プラズマ団、あいつらどんだけ迷惑かければいいんだ!
「プラズマ団をなんとかする」
歩き出す俺をライチが追う。
「わたくしも行きます」
「僕も行くよ」
「待て、3人とも。外のしたっぱは任せろ」
父さんと母さんがモンスターボールを取り出す。街の人たちもやる気満々だな…。
「この先は通すことはできない」
したっぱは断固としてどかない。
街の人はまた仁王立ちした。
「アンタらのせいで車両基地が台無しだよ!」
おばさんが怒って言う。
「オレたちの仕事場だ、返せ!」「出ていけ!」
「自分達から出ていかないなら追い出すぞ!!」
街の人たちは負けじとプラズマ団に言い返す。す、すごい形相だ!
「な!サブウェイマスター!?」「街の奴らもだ」
したっぱもモンスターボールからポケモンを繰り出す。
「ここは任せて、3人とも中へ!」
母さんの声に押されて車両基地内へ走っていく。
内部にもプラズマ団したっぱが控えていて、トリプルバトルで蹴散らしていく。
ローテーショントレインの現場でプラズマ団が数名、トレインを壊していた。
それと、じじぃが二人だ。
「な!サブウェイマスター!?」
「3人揃っているだと!」
「こんなに速く来るとは!バトルサブウェイでの班は失敗したのか」
「おい!お前ら、何をしたかわかってるのか!」
俺が声を荒げると、したっぱはひびっている。
「なんと!ここまで来るものがおろうとは!」
「そのエーフィ、王が話しておられたのは貴方か」
一人が俺を見る。俺はプラズマ団ではよほど有名らしい、まったく嬉しくないけど。
「貴方たちもプラズマ団ですか?」
ノボリは言い方はいつも通りだが、ちょっと怒ってる…?
口調の穏やかなほうが答えた。
「いかにも、わたしたちはプラズマ団七賢人です」
「ここまで来て作戦を邪魔されてたまるか!お前ら、こやつらを蹴散らせ」
口調が乱暴な七賢人が命令する。
「そうはさせないよ!」「アンタらの部下はここだ」
街の人たちがシングルトレインの中にいたしたっぱと基地の前にいしたっぱを連れて入ってきた。
「これじゃ、分が悪いんじゃないの?」
クダリも怒りを含んだ言葉を発する。
「…くっ…。確かに分が悪いですね。ですが、プラズマ団はまだカナワタウンの近くに隠れています」
…はったりか?だがもし本当だったら流石にやばいかもしれない。
「…なるほど、仲間を解放するればそいつらとともにおとなしく引き下がるのか」
父さんが奴の言葉の意味を理解する。街の人たちもわかったらしく、したっぱどもを解放した。
「それではおとなしく引きましょう。ですか、プラズマ団への数々の妨害は見逃せませんね。いつか決着をつけましょう」
そう言い残して七賢人としたっぱは逃げていった。
*
プラズマ団にめちゃくちゃにされた、工事途中のローテーショントレインだが、整備士たちによって修理されて、再開した。
しばらくまともに寝てなかった俺たちは、俺の自宅で睡眠をとった。
順番に起きてくると母さんがご飯を作ってくれた。
「プラズマ団のお陰で大変な目に遭ったわね」
母さんがため息をついて椅子に座る。
まったくだ…バトルサブウェイも調整のため休業になった。
「プラズマ団は'ポケモン解放'を訴えているんだったな。いくらなんでもやりすぎだ」
父さんの言う通りだよなぁ。
ノボリもクダリも俺も落ち込んでしまう。
「…イズリ、ノボリくん、クダリくん。バトルサブウェイはすばらしいものよ」
母さんが話始めると、俺たちは顔を見上げた。
それに父さんも口を開く。
「バトルサブウェイはポケモンと人との結び目を強くするものだ」
「そうやって落ち込んでいるとね、プラズマ団の思うツボよ。イズリ貴方、数年も旅して何を学んだの」
俺は母さんの言葉に目が覚めた。
そうだ、あの厳しい旅でポケモンたちと何を学んだんだ…?
母さんは立ち上がり続けた。
「ノボリくんたちも、今まで経験したことを思い出して。3人とも!胸を張りなさい、そしてプラズマ団に見せつけてやりなさい!バトルサブウェイのすばらしさ。ポケモンといることの幸せを」
隣で父さんが「たくましい」と呟いていた。言い切った母さんは拳を握りしめている。
「そうでございます、お母さまのおっしゃる通りです!」
「流石はイズリのお母さん!カッコイイ!」
双子も元気を取り戻したようだ。
「プラズマ団なんかに負けるか!」
「はい、共に頑張りましょう!」
「僕たち3人揃えば怖くない!」
「決まったところでご飯食べましょう?」
母さんはいつの間にか座っていてにっこりしている。
「「「いただきます!」」」
とりあえず、つくってくれたご飯をいただくことにした。
