6話 カナワタウン車両基地奪還戦
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バトルサブウェイは、バトル好きだったノボリとクダリが作ったもの。二人は幼馴染だった俺のことを誘ってくれた。
トレインに乗りながらバトルが楽しめるように、と。それは鉄道好きにとってもたまらないもの。
「イズリ、ノボリ兄さんから聞いたけどプラズマ団の演説。何て言ってたの?」
見回りの後、俺たちはホームで合流した。
クダリが不意に聞いてきた。
「わたくしも聞きたいです、イズリ」
「“ポケモン解放“についてだった。プラズマ団のボス…確かゲーチスって奴が、お互いをパートナーだと思い込んでいるのは人間だけ、人間はポケモンをこき使っている、だとか…」
「ひどい言い方だね、それ」
「わたくしもそう思います」
「だろ、あ~思い出したら腹立ってきた。…ポケモンとの正しい付き合い、それが解放することだとさ」
二人は顔を見合せて、それは違うと否定した。
そりゃそうだよな…俺も違うと思う。
プラズマ団に関しては気が抜けないな。
夜中、ギアステーションの見回りを一通り終えて指令室に、集まる。
クダリが椅子に座って一服する。
「僕、もう眠い…」
そうだよな…日付が変わる時間だ。
ノボリはまだ帰ってきていない。
「俺見てるからクダリ、休みなよ」
「うん…ちょっとだけ」
クダリが目を閉じる。
ライチが何やらそわそわしている。
「眠いなら寝ろよ、ライチ」
そう声をかけてモニターを見る。それでもそわそわしている。
耳をピンとたて、制服の裾を引っ張る。
“みらいよち”で何かを感じ取ったんだ。
「ライチ、何か見えたんだな!」
ライチは深く頷く。
急いでクダリを起こした。
「クダリ!」
「…どうしたの?イズリ」
クダリが眠そうに顔を上げた。
「電車を見てくる」
そう言い残し、無線をとって、走って指令室を出た。
「ノボリはどこだ…無線が通じないな…」
電車が動いている音がする。
何故だろう、もう電車は終わりのはずだ。
「ライチ、ノボリがどこにいるかわかるか?」
ライチは背を低くして、臭いと気配を追う。シングルトレインの路線をライチは示した。
向こうのホームを電車が通過する。
勝手に動き出した!?…いや、違うな。
「イズリ」
クダリが走って駆け寄ってくる。
「クダリ、これは誰の仕業だと思う?」
「プラズマ団じゃないかな」
「だよね。ノボリがシングルトレインにいるらしい。行くよ」
「うん、ノボリ兄さんを追いかけてプラズマ団をやっつけよう!」
「おう!」
ライチを先頭に二人で線路の端を駆け抜ける。
プラズマ団め!俺らの大事なバトルサブウェイで暴れたことを後悔させてやる!
