エピソード3 ルグニカ平野からベルケント
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24話 狂った預言
ケセドニアの街に入ったところで向こうからノエルが走ってきた。
「皆さん!ご無事でしたか!」
「そっちこそ!いつケセドニアに着いたんだ?」
「この辺りが降下する少し前です」
「エンゲーブのみんなは?」
「無事にここまで運び終えました」
「良かった〜お疲れさま♡」
全員が揃った上にエンゲーブの住民も無事にケセドニアに着いたのでみんなが皆んな安心する。
「到着早々申し訳ないのですが、飛んでもらうことはできますか?」
「もちろんです。私はアルビオールで待機しています。準備ができ次第、いらしてください」
ノエルはアルビオールのほうへ走り去って行く。ルークはノエルに飛んでほしいと言った真意を聞くためにジェイドのほうを見た。
「外殻へ戻るのか?」
「少し気になることがあるので魔界の空を飛んでみたいんですよ」
「何が気になってるんだ?」
「…確証のないことは言いたくありません」
ジェイドは答えなかった、だが何かあると全員が思う。
「大佐がこう言う時って何か嫌なことがある時ですよねぇ…」
ニッドもアニスの言葉に頷きたくなった。
「わかった、とにかく飛んでみよう」
アルビオールに乗り込み、魔界の空を飛んでみる。しばらく飛んだところでルークたちはあるものを発見した。
「うわっ、あのセフィロトツリーおかしくないか?」
ルークの示したほうを見るとセフィロトツリーがちかちかと点滅しているように見える。
「眩しくなったかと思ったら消えかかったり…。切れかけの音素灯みたい…」
「セフィロトが暴走しているのか…」
ツリーを食い入るように見たニッドが呟く。
「そうです…パッセージリングの警告通りだ」
「セフィロトの暴走?」
ルークがオウム返しのように聞いてくる。
「ええ。何らかの影響でセフィロトが暴走し、ツリーが機能不全に陥っているのでしょう。最近地震が多いのも崩落のせいだけではなかったんですよ」
「待って下さい!ツリーが機能不全になったらまさか…」
「パッセージリングが耐用限界に到達したと出ていました。セフィロトが暴走した為でしょう。パッセージリングが壊れてツリーが消えれば…」
「外殻大地は落ちるだろうな…」
ジェイドのあとにニッドが補足し、皆んなが驚愕する。
「マジかよ!ユリアシティの奴らはそのことを知ってるのか?」
「お祖父様はこれ以上外殻は落ちないって言ってたもの。知らないんだわ」
「なあ、ケセドニアもセフィロトの力で液状化した大地の上に浮いてるんだよな?なら、パッセージリングが壊れたら…」
「泥の海に飲み込まれますね。液状化した魔界の大地が固形化でもするなら話は別ですが」
アクゼリュスが崩落した時のことが思い出され、ニッドが身震いする。
「そもそも、瘴気の汚染と液状化した大地から逃れるために、外殻大地を作ったのでしょう?外殻大地を作った人々すら、大地の液状化に対して何もできなかったのに…」
ナタリアの言う通り、自分と同じ二千年前の人間も外殻大地を作って逃げることしかできなかったのも事実だ。
「なあ、ユリアの預言にはセフィロトが暴走することは詠まれてないのか?暴走するなら理由があるはずだろ。対処法とか預言にないのかよ」
ルークが不意に口を開いた。
「残っているとしてもお祖父様では閲覧できない最高機密じゃないかしら」
再び沈黙が下りようとしていたが、アニスが考え込むようにゆっくりと言った。
「…イオン様なら…イオン様ならユリアシティの最高機密を調べることができると思う」
「本当か!?」
「…うん、だって導師だし」
「だったらダアトへ向おう!何か対処方法があるかもしれない」
「でも戦争を止めるためにバチカルへ行くのはどうしますの」
『戦場が降下したんだ、きっとそれどころではなくなっているはずだ』
「ええ、そうだといいのですが…」
