エピソード3 ルグニカ平野からベルケント
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パッセージリングの前へ行くとルークは無事に超振動を使いリングを操作できたようだ。
「ニッド、無事だったか」
ガイが気づいて振り返ってくれた。
「何ともないさ。それより首尾は?」
「完全に降下しました、パッセージリングにも異常はありません」
ジェイドの返答にノルンと安堵する。うまくいったことが嬉しいのかルークが笑みを漏らした。
「良かった。…へへ、何かうまくいきすぎて拍子抜けするぐらいだな」
「あんまり調子乗らないほうがいいんじゃらないですかぁ?」
「うっ…それはそうかも」
アニスの言葉がルークにはぐさっと刺さったようだ。
「お、しおらしいな」
「調子乗って取り返しのつかないことをするのは怖いしさ…」
ルークもかなり成長したようでニッドは再び安心した。
「ティア、そんな顔しなくても俺、もう暴走しねーって」
「ううん、そうじゃないんだけど…」
『顔色が悪いぞ』
「きっと疲れたんだよ。なんだかんだて降下に丸一日かかったもん」
「(疲労もあるがあれはまた瘴気を吸い込んだのか…)」
不意にティアが倒れかけるが間一髪、ニッドが彼女を支えた。ティアに触れた瞬間に彼女が吸った第七音素がニッドに移動していく。ルークも駆け寄って来た。
「おい、大丈夫か!?」
「……ごめんなさい。大丈夫よ」
ティアは少しだけ体が楽になった、何故かはわからないが。ティアの近くにいたはずのガイはその様子を見て黙り込んでしまった。
「体調管理もできないなんて兵士として失格ね」
「兵士とかそういうことを気にするよりも、もっと体の心配をなさい。本当に大丈夫ですの?」
ナタリアが心配そうに聞いてきた。
「あ、ありがとう。でも本当に平気よ」
「ほら、ゆっくり立ちなさい」
「すみません、准将…」
ニッドの手を取ってティアが立ち上がる。
「それなら外に出ましょう。魔界に辿り着いているのか確認したほうがいいですから」
セフィロトの出口に向かうルークたちだが、ジェイドは未だ立ち尽くすガイに声をかけていた。きっと女性恐怖症のことだろう。
「(シュレーの丘でもそうだったがパッセージリングにあった第七音素が汚染されているのか…俺はなんとかなるだろうが、未来のあるティアは守ってやらないとな…)」
一人心に決めながらニッドは後に続いた。
遺跡の外へ出ると、瘴気で覆われた真っ暗な空と砂漠が広がっていた。
「間違いなく魔界だな…」
暗い空を見上げてルークが言った。
「でも、ここから外殻にどうやって戻るの?」
「そうか、アルビオールはまだ戻ってなかったな」
アルビオールはエンゲーブの住民の移送に出払っている。
「ええっと…合流場所はケセドニアだろ?」
ニッドの質問にジェイドが頷く。
「そうです。ノエルの腕なら、降下中の大陸にも着陸できたと思いますが…」
「とりあえずケセドニアに行ってみましょう」
一行は真っ暗な砂漠を再び歩き出した。
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