エピソード3 ルグニカ平野からベルケント
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全員が揃い、会議室の椅子に座ったところでルークは静かに切り出した。
「単刀直入に伺います。セントビナーを救う方法はありませんか?」
「難しいですな。ユリアが使ったというローレライの鍵があれば或いは…とも思いますが」
聞き慣れないのかルークが首を傾げる。
「ローレライの鍵?それは何ですか?聞いたことがあるようなないような…」
「ローレライの剣と宝珠のことを指してそう言うんですよ。確かプラネットストームを発生させる時に使ったものでしたね。ユリアがローレライと契約を交した証とも聞きますが」
ジェイドの言葉にテオドーロは頷く。
「そうです。ローレライの鍵はユリアがローレライの力を借りて作った譜術武器と言われています」
「ローレライの剣は第七音素を結集させ、ローレライの宝珠は第七音素を拡散させる。鍵そのものも第七音素で構成されていると言われている。ユリアは鍵にローレライそのものを宿して、ローレライの力を自在に操ったとか…」
「真偽はともかく、セフィロトを操る力は確かにあったそうです」
「でもローレライの鍵は、プラネットストームを発生させたあと、地核に沈めたと伝わっているわ」
「その通り。この場にないものー現存するかわからないもに頼る訳にはいかないでしょう。何より、一度崩落した以上、セントビナーを外殻大地に再浮上させるのは無理だと思います」
そう聞いてみんなが頭を抱え始める。ニッドは持てる知識を使って考えを巡らせる。
「…いや…液状化した大地に飲み込まれない程度なら方法があったはず…」
「え、ニッド!方法があるのか?」
ルークがニッドに食いついてくる。
「セフィロトツリーを復活させれば、泥の海に浮かせることはできるかもしれない」
「ふむ、セフィロトはパッセージリングという装置で制御されています。パッセージリングを操作してセフィロトツリーを復活させることができれば確かに浮かせることはできるでしょう」
「セントビナー周辺のセフィロトを制御するパッセージリングはどこにあるの?」
「シュレーの丘だ。セントビナーの東だな」
ティアとテオドーロの会話を聞いたイオンは何かを思い出したようだ。
「そういえばタルタロスからさらわれた時、連れて行かれたのがシュレーの丘でした。あの時はアルバート式封咒とユリア式封咒に護られているからと心配はしていなかったのですが…」
「アルバート式封咒はホドとアクゼリュスのパッセージリングが消滅して消えました。しかし、ユリア式封咒は約束の時まで解けないはずだった」
「でも総長はそれを解いてパッセージリングを操作したってことですよね」
「そうです。どうやったのかはわたしたちにもわかりません」
「グランツ謡将がどうやってユリア式封咒を解いたのかは後にしましょう。パッセージリングの操作はどうすればいいんですか?」
「第七音素が必要だと聞いています。すべての操作盤が第七音素を使わないと動かない」
「それなら俺たち仲間には、四人も使い手がいるじゃないか」
「私とティアとルーク、そしてニッドもでしたわね」
考えごとをしていたニッドはナタリアに呼ばれて我に返る。
「あ、ああ…俺も使えるぞ」
「あとはヴァンがパッセージリングに余計なことをしていなければ…」
テオドーロの言う通り、それが一番心配だ。ニッドは深く頷く。
「それは行ってみないことにはわからないな。…とにかく時間もないし出発しよう」
「セントビナーの東あたりなら、たぶん街と一緒に崩落してるよな」
ルークを先頭にみんなはアルビオールへ戻ってシュレーの丘へ向かった。
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