エピソード2 オアシスからグランコクマまで
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翌朝、一行は受付の前に集合した。チェックアウトを終えると知事のネフリーがやってきた。
「タルタロスの点検が終わりました。いつでも出発できますわ」
「さあ、グランコクマに向かおうか」
「一刻も早くセントビナーの崩落を皇帝陛下にお知らせしないと」
「そうですわね。まずはローテルロー橋に急ぎましょう」
皆は意気込んでいる。
「…はあ…その後は徒歩か」
盛大なため息をついたアニスは何かを思い立ったように笑顔でジェイドのほうを見た。
「ねえ〜大佐♡疲れたらおんぶして〜」
「お断りします。年のせいか体の節々が痛いんですよ。グランコクマに行くにはテオルの森を越える必要があります。年寄りには辛いんですよ。若い皆さんが私の盾となって先陣を切ってくれないと♡」
「いつも槍振り回してくるくせにー」
ニッドが文句を言うとジェイドはニッドを示してアニスに言った。
「アニス、ニッドがおぶってくれるそうですよ」
「は!?」
「わ〜い、お願いします♡」
アニスに期待の眼差しを向けられたニッドはがっくりを肩を落とした。
「さて、そうと決まればのんびりしちゃいられないな。皆、行こうぜ!それじゃネフリーさんお世話になりました」
ルークが元気よく言い、ネフリーに別れの挨拶をする。
「皆さんもお元気で。お兄さん、陛下によろしくお伝えしてね」
ネフリーに見送られ一行はローテルロー橋へと急いだ。
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ローテルロー橋にタルタロスを接岸し、そこからテオルの森までニッドはアニスを本当に背負って歩いた。
「ちょー助かりました!ありがとうございます☆」
アニスはウィンクする。彼女は軽かったがやはり人を背負って歩くのは色々と大変だった。
「はぁ…それは良かったな」
ジェイドに預けていたノルンを受け取る。森の入り口には見張りのマルクト兵が立っていた。彼はこちらに気づくと身構えた。
「何者だ!」
「私はマルクト帝国軍第三師団団長ジェイド・カーティス大佐だ」
「同じくニッド・バーゼライド准将だ」
ジェイドと共にニッドも兵に歩み寄る。
「大佐…准将も…お二人はアクゼリュス消滅に巻き込まれたと…」
「我々の身の証は、ケテルブルクのオズボーン子爵が保証する」
「皇帝陛下への謁見を希望したい」
ジェイドの後にニッドも続けた。
「お二人だけでしたらここをお通しできますが…」
渋るマルクト兵にアニスが声を上げ、ルークも口を尖らせて文句を言う。
「えー!こちらはローレライ教団の導師イオンであらせられますよ!」
「通してくれたっていいだろ!」
「いえ、これが罠とも限りません。たとえダアトの方でもお断りします」
マルクト兵はきっぱりと断った。ジェイドは皆を振り返る。
「皆さんはここで待っていてください。私とニッドが陛下にお会いできればすぐに通行許可を下さいます」
「ここに置いてけぼりか。仕方ないさ」
「…ちぇ」
子供のようにルークが口を尖らせる。
「まあまあ、ルーク。ちゃんと待ってるんだぞ」
「子供扱いするなよー」
文句を言うルークにニッドは苦笑いして返した。
「それではご案内します」
ジェイドとともに兵士の後を追ってニッドは森の奥へ消えた。
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