エピソード2 オアシスからグランコクマまで
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タルタロスのハッチに突き刺ささったノルンをジェイドが見つけた。
「どうしたんです?ノルン。ニッドと新しい遊びに目覚めたのですか」
ジェイドが眼鏡を押し上げながら言った。
『乗らないぞ絶対に乗らないからな。それより…』
ノルンが話を切り出そうとすると見慣れたツインテールの女の子が猛スピードで走ってきた。
「大佐ー!…と、ノルンだけ?あれ?准将は…?」
アニスがきょろきょろと周りを見渡す。
『アニス、どうした?急いでいたようだが?』
ノルンの言葉にアニスは我に帰る。
「はうあ!大佐、ノルン!ナタリアとイオン様が軟禁されました!」
『イオンとナタリアが?』
「教会に戻ったところを丁度オラクル兵に捕まって…モース様の命令みたいなんですけど…」
「預言通りに戦争をさせるためでしょう。ところでノルン、ニッドはどうしたのですか?」
『ニッドは…教団の機密を持っているという訳のわからぬ冤罪をかけられ、オラクルに連れていかれた』
ジェイドは一瞬沈黙する、心当たりがあるようだ。
「准将もそんなことになっていたなんて…!」
一方のアニスは驚き、どうしようと頭をぶんぶん振っている。
『流石にこの戦力で本部へ乗り込むのは不可能だ。アラミス湧水洞へ行こう、上手く行けばガイたちと合流できるかもしれない』
「そうですね。アニスは教団の様子を探ってください」
ジェイドはノルンを抜いて背中に担いだ。
「アニスちゃん、了解しました!」
ツインテールの髪を揺らしながらアニスはダアトへとんぼ返りした。ノルンはジェイドとともにアラミス湧水洞へ向かった。
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ノルンの案内でアラミス湧水洞の入り口までやって来る。丁度、ガイとティア、ルークらが出てきたところだ。ジェイドが走って行くとルークが飛び退いた。
「おわっ!」
「ジェイド!?」
「その後ろは…ノルン…?」
ノルンとジェイドという珍しい組み合わせに3人が驚く。
「ああ、良かった。入れ違いになったかと心配していました」
『うむ、会えて良かった』
ノルンは頷くように言った。
「大佐…どうしてここに…それにノルンも…」
ティアが不思議そうな顔をして聞いた。
「ガイに頼み事です。ここでルークを待つと言っていたので捜しに来ました」
「俺に?」
ガイは自分を示してジェイドに聞いた。
『ナタリアとイオンがモースに軟禁されたのだ』
「ニッドも冤罪をかけられ、ダアトに連れていかました」
「何だって!?」
ルークが声を上げる。ジェイドが彼を見る。
「おや、ルーク。貴方もいらっしゃいましたか」
ルークがいたのはわかっていただろう、とノルンは心の中でやれやれと息を吐く。
「……いたら悪いのかよ」
「いえ、別に。それより、モースに囚われた2人を助け出さないとまずいことになります。近くにマルクト軍がいないのでここはガイに助力をと…」
「まずいことって何が起こるんだ?」
「アクゼリュスが消滅したことをきっかけに、キムラスカは開戦準備を始めたと聞いています。恐らくナタリアの死を、戦争の口実に考えているのでしょう」
『大義名分だな。ダアトはキムラスカに義があると判断するだろう』
ノルンの言葉にティアがはっとする。
「そうだわ…。外殻の人たちは、何故アクゼリュスが消滅したかわかっていない…」
ジェイドはノルンとティアに頷くいた。
「イオン様もこれを警戒して導師詔勅を発令しようと教団に戻ったところ捕まったようです」
「あ、あれ…そしたら…ニッドはどうなんだ?」
ルークがおずおずと聞いてきた。
『恐らく…こちらの戦力を減らしておこうなどという魂胆なのではないか?』
「彼のことは心配ありません、抜け出してナタリアとイオン様を捜しているはずです。後ほどニッドと合流しましょう」
「よし、ルーク。ニッドと合流して2人を助けよう。戦争なんて起こしてたまるか、そうだろ?」
「……ああ。ダアトへ行けばいいのか?」
「まあ、そういうことですね。念のためお知らせしておきますが、ダアトはここから南東にあります。迷子になったりして足を引っ張らないようにお願いしますよ」
『手厳しいな…ルーク、しっかりついてくるんだぞ』
ノルンは苦笑いして言った。
「あ、ああ」
ルークは弱々しく返事をする。
ノルンたちはダアトへと向かった。
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